あなたの、わたしのものさしは、どれも正確。
ものさしは、尺貫法やセンチ、フィート、マイル、ヤード、たくさんある。
どのものさしで自分を測るかは、自由。
ただ、どうやら他人のものさしでは、自分を測らない方が良さそうだ。
お父さんのものさしはそうやって測るのか、お母さんはそうやってものさしを使うのか、先生は、えー君は、しーちゃんは、いー先輩は、あいさんは、「そういうものさしなんだぁ」「そういう測り方なんだぁ」「そうやって使うんだぁ」と、
みんなの持つものさしの得意な測り方を知れば良いんだと思う。
自分の物差しを押し付けてくる人もいるけど、私も自分のものさしを貸したくなる時もあるけど、
そういう時は必ずといって良いほど、上手くいかない。もう少しのところで、寸足らずや余りが出てきたりする。
だからといって、ものさしが悪いのではない。
測るものによって定規を変えるように、例えば同じ単位でも15センチ定規で50メーターを測るのは難しいように、そもそも分度器でノートに上から下までの真っ直ぐな縦線を書くのが大変なように、得意不得意があるだけなんだろうな…。
押し付けた側も貸した方も、押し付けられた側も貸してもらった方も、罪悪感を感じる必要なんてないのにね。
どちら側の「優しいお節介」に悩む人も多いんだな、と自分を含めて思ったりした。