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ちょっと悔しいので

まだ私が学生の頃なので20年ほど前…以上のこと。とある学会に参加してレポートを書く課題があった。
その時の特別講演の講師がとても面白い話をしていた。
教授なのかドクターなのか覚えてません。花粉などのアレルギーの研究をして、行き着いたのが「サナダムシ」。
寄生虫は寄生対象の体を蝕むことはしない。子孫繁栄はどの生物に組み込まれている仕組みで、自分の寄生対象の死は自己の死になるから、と力説していました。
どうやら副産物として、サナダムシは花粉と同じ形をしたものを排泄するようです。花粉が反応してしまう受容器にはすでにサナダムシの排泄した物質が入っているので、花粉には反応しない。

『だから僕は花粉症にはなりません!
僕はサナダムシを飼ってますから♪
いいですよ♪ 余分なモノを摂ってくれるので太りませんし、とても健康です!』

講師の先生自身の体内のサナダムシが研究対象だそうで、体内のサナダムシに初恋の子の名前を付けて嬉々としてサナダムシを語っていたのを覚えてます。

「なんでそんな事、したんだろ」
と、思ったことを思い出します。


先生は怖くなかったんでしょうかね?
誰もこの実験に協力してくれる人がいなかったから、自ら「やってみた」のでしょうか。
それにしても…。


で、
20年経ってその『なんで』の答えが出た気がします。
きっと協力してくれるチームの中で、
つまり守られた環境の中で、
目的、欲しい結果、リスク管理などの
ありとあらゆる万全の対策をしてから挑戦したんでしょうね。

大丈夫、1人じゃない。
仲間がいる。

そう思った時、
「あー良い時代に生きてたわ、私。」
と実感しました。
こんな事で涙出そうになるのは半世紀以上生きたからでしょうか(笑)


ところで。
寄生虫は悪者ではないんですね🤔
飼う気はないですよ?
でも、そもそも旦那のお金で生活させていただいている私や息子たちは寄生虫と変わらないのではないか、と思ってしまった。
日々の副産物として旦那に何をしてあげられるのか、少し考えてしまいましたね。
サナダムシに負けるのはちょっと悔しいです。はい。

ってことで、
とりあえず、まずは感謝ですね。はい。
いつもありがとね。



私は世の中から不定愁訴、慢性の症状で悩む人がいなくなってしまえばいい、と思ってます。



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