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高専OBが考える高専のメリット・デメリット

こんにちは。
C-Style株式会社瀬島です!
高専出身である僕が高専のメリット・デメリットについて語っていきます。「就職率が〜」「進学先が〜」という話はみなさん散々他で見てきていると思うので、今回は僕が実際に直面したり、見てきたメリット・デメリットについてご紹介していければと思います。

メリット

1. 中学校卒業と同時に工学を学び始めることができる

高専は中学校を卒業と同時に工学を学び始めることのできる高等教育機関です。普通高校に進学した場合、普通科目を3年間勉強した後に大学受験の際に専門を絞ることになります。中学校卒業段階で進みたい分野が決まっている場合はかなり有利になると思います。10代の3年間を専門に充てられることは素晴らしいことだったと今になって痛感しております(笑)

2. ロボコン・プロコン等様々なことに挑戦している仲間がいる

高専では学生たちがロボコン・プロコンなど様々なコンテスト・学会等に向けて日々、技術探求を行っています。挑戦している先輩・同級生などから刺激を受けることができます。普通校でも不可能ではないかと思いますが、このような刺激に「日常的」に触れることができる点はメリットと言えるでしょう。私自身も先輩から影響を受けて当時、プログラミングコンテスト、生物学コンテスト、学会など様々な挑戦をしていました!

3. 他の高専の学生とTwitterで仲良くなれる

「え、Twitter?」と思ったそこのあなた。そうです、Twitterです。実は、他の高専の学生とTwitterで知り合うことはかなりのメリットなのです。高専は普通高校と違って圧倒的に数が少ないです。しかし、その恩恵として「高専生」というだけで仲良くなれることができます。
なぜ、他の高専の学生と仲良くなるのがメリットなのかというと、Twitterの向こう側の彼らもまた様々なことに挑戦している「仲間」だからです。実際に私の知り合いでもTwitter上で知り合った学生たちでチームを組んでコンテストに参加したり、開発コミュニティを立ち上げているケースが幾つも存在します。高専に入ったらすぐにTwitterで他の高専の学生とコミュニケーションを取ることをお勧めします(笑)

4. 一生物の仲間ができる

5年間クラス替えがない高専が多く存在しています。(あっても専門の学科で一緒に学び続けます。)そのため、本当に仲の良い友達ができます。そして、彼らもまた社会に出ても頑張り続ける挑戦者です。きっと大人になってからも助け合うことができるでしょう。実は今年の2月から高専で同じクラスだった友達が社員としてジョインしてくれることになりました(笑)

デメリット

1.  自分に合わなかった時が辛い

高専は中学校卒業と同時に専門に特化して勉強することができるとても素晴らしい学校です。しかし、その反面自分に合わなかった時が本当に辛いです。他の高校の滑り止めの感覚で興味もないのに高専に進学してしまって痛い目を見ている学生を何人も見てきました。なので、高専に進学する前に自分に本当に合っているのかどうかをしっかりと見極めておく必要があるでしょう。

2. 進路変更が難しい

上記でも書いた通り、専門分野に特化している反面、高専は自分に合わなかった時に本当に辛い学校です。その上、普通高校とはカリキュラムがかなり違うため、大学受験を普通にして進路変更をするというのがかなり困難になってきます。実際に私は米子高専を3年生で中退して慶應義塾大学に入学したので、その大変さをよく理解しています。
これは一般での進路変更が難しいという話で合って実は高専の良さを活かした進路変更の仕方がたくさんあると考えています。もし、進路変更や高専中退で悩んでいる学生は私に相談しにきてください!少しは力になれるかもしれません。

3. 女の子が少ない(学科が多い)

女の子が少ないというのはかなり辛かったですね(笑)
男子校みたいな楽しさがあった面もありますが、やはりみんな青春したかったみたいです(笑)
特に電気・電子・情報は男の子が集まりやすいので、今後女の子の学生も増えていくことを期待しています。

結論

高専は自分に合えば専門性を追求して5年間を使えるので工学・ものづくりが好きな人にはとてもお勧めします。しかし、特色が強すぎるが故の副作用もあるので、それをしっかりと理解しながら「高専」という選択肢が自分に合っているのかどうかを見極めると良いと思います。
私自身、高専に通って自分の専門を勉強したり、仲間と一緒にコンテストに出たりするのは本当に楽しかったので、高専に行ったことを今でもよかったと思っていますし、自分には合っていたと思っています。
「高専に行きたいけど自分に合っているかわからない」「高専から進路変更を考えている」等のご相談がありましたら、いつでも私のTwitterのDMに投げかけてください!

瀬島 大生
2020年C-Style株式会社を設立。
「さぁ、架け橋をつくろう」をビジョンに高専生がそのポテンシャルを十分に発揮し、価値を創造し続けられる環境を作るため、2022年高専生支援コミュニティ「Kloud」を設立。
主な事業では、ソフトウェア受託開発・DXコンサルティング・GPT3の領域に注力している。

講演会・イベント参加についての連絡

講演会・イベント参加等の依頼は下記のメールアドレス・Twitterまでご連絡ください!全国どこでも飛んで行きます!

C-Style株式会社 瀬島 大生
mail: contact@c-style.net
Twitter: HarukiSejima


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