文法の初見は、一気に目を通すのがお薦め

文法と聞くと、

・日本語、英語、中国語などの言語
・C, Python, Java, JavaScriptなどのプログラミング言語

などを連想するでしょうが、いずれにしても

文法は重要。でも、勉強するのは面倒くさい。理解した気になれない

が、一般的な捉え方だと思います。私も同じです。学生の頃、テストで点を取るためぐらいにしか思ってなく、文法をちゃんと勉強しておけば時間を無駄にしないで済んだのに。と後悔してます。社会人となり、自然言語・プログラミング言語を多数勉強した経験からすると、

1.文法の初見は、じっくり時間をかけず、一気に目を通す
2.文法用語は、英語で覚えておく

が、コツなのかなぁ。とおぼろげに思っています。

1.文法の初見は、じっくり時間をかけず、一気に目を通す

そもそも、文法を習得するのは無理なんです。仮にしっかりした知識がなくても、実践できます。なので、じっくり時間を掛けても、徒労に終わることが多いです。

試験以外で、文法を使う場面を想像してください。読む・書く・話す・聞くというそれぞれの場面で、

正しいのか? 間違っているのか?

という判断で使います。この判断の精度を高めるの道具として、文法が役立ちします。間違って書かれているなぁ。間違って話しているなぁ。と気づきながら読める・聞けるようになると、頭の中で補いながら理解できるようになります。日本語なら、日常的にこなしている処理です。道具としての文法は語彙と比べると学びやすいです(繰り返しますが、習得するのは難しいけど)。なぜなら、文法と語彙を比べると覚える量は圧倒的に文法の方が少ないからです。

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時代により、文法も少なからず変化しますが、語彙は延々と増え続けます。たとえ使われなくなった単語・言い回しも古語・死語として残ります。それだけ語彙を身につけるのは難しいです(だからこそ、面白さもあります)。そのため、文法の幅の広さを最初に抑えてしまう。手に取った文法書の量にもよりますが、覚えようとしないで、2~3日でざっと読む。疑問が出たときにどの項目を読めばいいのか、勘所を抑えておく。そして、その後、徐々に時間を掛けて、理解を深めて行くことが重要です。

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真面目に外国語を勉強しているのに成果が出ない。というひとは、

「石橋を叩きすぎで、1度も橋を渡っていない」

なんて人が多い気がします。特に最低限の語彙を覚えてないと実践できない。と言う声を聞きます。確かにそうなんですが、案外、ある程度語彙は持っているのに、延々と語彙を増やし続けて、実践しない場合が多いと思います。間違えを恐れず、場合によっては辞書を使いながら実践すれば良いんです。

むしろ、文法の全体像を抑えていないと、辞書を引くこと以上につまずいたら「何を調べたら良いのか?」という状況に陥ります。読んでいて、単語はわかるのに読めているのか分からない。書いていて、ちゃんと書けているのか自信が持てない。という時に、改めて文法を調べ直すと確実に力がつきます。

2.文法用語は、英語で覚えておく

肯定文・否定文・疑問文。主語・述語・補語・目的語。時制、現在・過去・未来。現在完了・過去完了。進行形。能動態・受動態。名詞・動詞・形容詞・副詞。など、”英語”で言えますか?

学校の試験やTOEICで勉強してきたにも関わらず、分からない。という人が多いと思います。「そんな知識必要ないでしょ?」と思うかもしれませんが、もし知らないと、英語を書いたり、話していて、ネイティブスピーカーが”英語で”文法の間違えを優しく指摘されても、分らない恐れがあります。また、英語で英語を学ぶようになった際、教わる相手が日本語を知っていても、日本語で文法の説明をしてもらう(or 質問)すると言語切り替えが発生し、非効率になります。

英語以外の第二外国語を勉強するなら、その言語での文法用語を覚えましょう。自分の場合、スペイン語の文法用語を、中国語の文法用語を覚えてます。

ところで、プログラミング言語は種類問わず、宣言、変数・定数、配列、繰り返し、例外処理などなど、英語で覚えておくと便利です。

ググって調べる場合、日本語よりも圧倒的に英語の情報があるため、勘やGoogle翻訳/DeepLに頼らず、説明が読めるか否かで大違いです。

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