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バンド・オブ・ブラザース 戦争ドラマの話
人類は過去に2度、大きな世界戦争をしてきました。
1914年~1918年、第一次世界大戦、戦死者約1000万人、
行方不明者合わせると2000万人前後。
1939年~1945年、第二次世界大戦、戦死者5500万~6000万人。
いずれも確定的な数字がなく、把握できないほどの死者を出した
出来事だったかが分かります。
今回の映画ドラマは、その第二次世界大戦のアメリカにおいて実在した
米国陸軍第101空挺師団パラシュート中隊の事実が基になった
戦争ドラマシリーズ「バンド・オブ・ブラザース」
トレーラー
製作費156億円、製作総指揮スティーブン・スピルバーグ&トム・ハンク
スで各話ごとに監督が違い、「プライベートライアン」「地獄の黙示録」
「ブラックホークダウン」「プラトーン」「フルメタルジャケット」
などの有名戦争映画と並び、ネット各所のユーザーレビューなどで
非常に高い評価の戦争ドラマです。
今までに3回ほど全5巻見てきましたが、戦争モノで1番のオススメです。
戦闘の臨場感はプライベートライアンのようにリアリスティックで
登場人物たちは、実際の人と同じ実名で出てきます。各話の前後には
元隊員の年配の人々が登場して、当時の様子を語った証言が盛り込まれて
いて実話感を強く出しています。
ただ隊員たちの記憶違いなど、多少事実と異なる箇所があるようで
後半ヒトラーの死を知らせた日が、4月11日になってますが、
正確には4月30日にヒトラーが自殺し、それが世界に公表されたのが
5月に入ってからだそうです。
ドラマは兵士たちの訓練からはじまり、独裁国家ナチス・ドイツによって
占領された西ヨーロッパを解放すべく、史上最大のノルマンディー上陸作戦
「D-DAY」の激しい戦闘へと突入していきます。
「プライベートライアン」でも「D-DAY」からはじまり、海岸の高い崖を
登っていく兵士たちが印象的ですが、その前夜にすでに落下傘部隊で
降下作戦を展開しているのが、今作の部隊兵士たちです。
戦場においてリーダーの行動・決断ひとつで部隊の生死の状況が
大きく変化する様や、どこから弾がいつ飛んでくるか分からない恐怖、
極寒の地で震えながら息を潜めるなど、見てる側に緊張感が伝わってきます。
この作品は、エミー賞作品賞や監督賞など受賞し、ゴールデングローブ賞
最優秀作品賞も取っています。
主役クラスの出演者たちは、実際の軍隊と同じ1日16時間の
訓練を2週間特訓し、過酷さに泣き出す役者もいたとか。
主役といえばE中隊中隊長、リチャード・ウィンターズが何冊も
本を書かれるほど活躍した人物で、彼の事あるごとの決断や勇気も
見物で、見応えのあるドラマとなっています。
なお、クリント・イーストウッド監督の、終戦近くの東京都小笠原諸島
の硫黄島での日本とアメリカの激戦映画「硫黄島からの手紙」も
オススメです。