幸福とは、目標の達成度である。
・基礎文献
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・本文
幸福とは、ある組織体(=《補強されたベクトル》)の行動期間Aにおいて、それが阻害されず成される場合の、その過程としての時間現象の傾向=目標(価値観)を基準として、その行動期間Aにおいて、それにより適合する理想的なルートを辿られている程度を、その実在度とする量である。
例えば、生物の組織構造では、それが生物として在る行動期間Aにおいて、それが阻害されず成される場合、『子孫繁栄を行う』という、行動過程としての時間現象の傾向=目標(価値観)が実在化する。この行動期間Aにおける幸福量とは、この行動期間Aにおいて実在化している、この目標が、より達成されている(目標を基準として、それにより適合している)程度を、その実在度とするものである。
しかして、例えば宇宙人に誘拐され、組織構造の改造手術を施された後に『子孫繁栄を行う』ことを行動傾向に含まなくなり、他の目標を持って行動期間Bを過ごすのならば、その際における幸福量は先例とは異なり、『子孫繁栄を行う』ことを基準として、それにより適合する理想的なルートを辿られている程度に比例するもの、ではなくなる。
また、前述にもあるように、幸福とは、行動期間内にしか実在化しえないものである。これは、その量が、時間現象している《補強されたベクトル》=行動過程=目標内容を基準として、より適合している=順行である=正の値である(高価値である)程度を、その実在度とするものだからである。まず基準としての行動=《補強されたベクトル》それ自体がなければ、照らしていかに順逆か、という値=価値も実在化しえなければ、幸福量も実在化しえない。
以上。