バシャゼラ解説 ~レギュレーションD有り最終編~
どうもこんにちは、せいやです。
昨年作り上げたバシャゼラから約一年余り。レギュレーション「C」のスタン落ち、VSTARの登場、ロスト構築の復活等、目まぐるしく変わっていった環境の中で、今再び組み上げたバシャーモを環境と共に紹介していきたいと思います。
※2023年1月20日㈮よりレギュレーション「D」がスタン落ちするため、現行スタンダードレギュレーションとして通用するのは残り僅かでありますが、備忘録としての意味も含めて掲載したいと思います。
【現在の環境】
2022年12月現在。剣盾末期ということでVSTARとVMAXの総集編となるVスターユニバース、さらに通常の拡張パックでは最終弾となるパラダイムトリガーが発売されております。対戦環境は、特殊エネをフル活用するルギア(アーケオス)がトップとなり、次点は様々なデッキがひしめきあっております。まず、森の封印石を得て安定性を更に高めたミュウ。次に、上位に居た裏工作型パルキアやキュレム等の水勢力は下火となるも未だ健在、ロストバレットや一発のあるギラティナは若干上がり、アルセウス軸はメタ性能が強力なジュラルドンとカプ・コケコが台頭しています。また、ここにきてレギュレーション「D」の総決算と言わんばかりにムゲンダイナが伸びを見せ、特性ありきのデッキ達を駆逐しようと目論んでいます。更に広く見渡してみると、非Vの王者レジギガス、竜を取り込んだレジドラゴ、今なお食らいつくヒスイゾロアーク、その他大勢としてヒスイウインディ、ジャローダ、ディアルガなど、ルギアを除けば非常に多様性のある環境と言えるかもしれません。
【あれ、炎は?】
そう、上記の中で唯一取り沙汰されてないタイプが、炎。2022年の炎はある意味最不遇の年かと思います。弱点を突いてくる水がネオラント、スターミー、かがやくゲッコウガ、パルキア、キュレム、アローラロコン、オムスターと毎度強化され、サポートでもスズナ、カイ、メロンと充実。対する炎の強化と言えば事実上マグマの滝壺のみ。ポケモンに至ってはそもそも通常パックのVSTARがリザードンしかおらず、末期にやっと出たかと思ったらまさかのバオッキー(しかも微妙性能)。レシラムがVSTARなし、ホウオウが無色行きだったあたり、意地でも炎は強化したくないんだなと邪推してしまう程に不遇の立ち位置に立たされています。
【バシャゼラの再構築】
前置きと愚痴が長くなりました。さて、バシャゼラです。上記のとおり立ち入る隙が全く見えずいたところですが、転機となったのはやはりルギアの登場。これで水がある程度退き、雷弱点を狙う意義が強くなってきました。後は環境に最適化されたデッキをどう組むか。
秋から冬にかけて思考錯誤は続き、年末も年末ですがようやく完成にこぎつけました。
Cがスタン落ちしてから生まれ変わった、言うなれば「シン・バシャゼラ」です。
以前のバシャゼラと被る所はありますが、要点となるカードを改めて一つずつ解説していきます。
◎バシャーモV、VMAX
主役です。無条件で4-3採用。何があってもここは最低限のラインです。理想は先攻バシャーモVスタートで2ターン目から進化してダイブレイズ、そしてベンチへのエネ加速が定石となります。打点130は登場当時から弱い弱い言われていますが、それでもガラルマタドガスやかがやくゲッコウガ、ゲノセクトは一発圏内と最低限の仕事はしてくれます。ベルトがつけば160と、一応VSTAR二発圏内なのが救い。モミを2枚入れてるため、VMAXを並べてぐるぐる回せると大抵は音を上げてくれます。また、以前との大きな違いは基本雷エネルギーを積んでいること。特殊エネルギーへの対策カードとしてシンオウ神殿が出されやすいことから、ゼラオラへの繋げとして基本雷を採用しました。バシャーモ自身も無色2個でダイブレイズを放てるので腐りにくいのが強みです。また、後述のカードへの布石となっております。
◎ゼラオラV、VMAX
色んな形でクロスフィストの活躍場面は見出されてますが、ある意味一番美味しいのがこのルギア環境。ルギア自身はもちろんのこと、ボスの指令などで片方のアーケオスをバトル場へ引っ張り、クロスフィストでベンチのアーケオスもろとも駆逐できれば一気に流れを持っていけます。もちろん、相手もそれを見越してマナフィやノコッチを出すわけですが。というかルギアに限らず、マナフィの入ってるデッキはゼラオラを見た瞬間ほぼ100%マナフィを置きます。その裏をかく形で入れているのがこのVMAX。見慣れない方もいるかと思うので画像付きで説明。
まず上技のリアクトパルス。特性持ち×60は伊達ではありません。クロスフィスト対策に置いたマナフィ、ノコッチがまさかの打点補助になると知ったら、相手は頭を抱えることでしょう。ルギア一つとっても、ルギアVSTAR、アーケオス、マナフィ、ノコッチで5匹並んでる時点で打点300。対ムゲンダイナではクロバット、ガラルジグザグマの数だけ伸びますし、ミュウ、パルキア、ロストもまた特性だらけで一気に押せます。
下技のダイフィストにしても、相手に依存しない打点240はバシャーモの低打点を十分に補ってくれます。ただし、VMAX自身は連撃ではない点に注意。(進化した瞬間、連撃及びスパイラルエネルギーはトラッシュされる)ダイブレイズで進化前のゼラオラに基本雷を1個つけておくと、相手に連撃エネからのクロスフィスト、進化してからのリアクトパルスと二方面で圧力をかけられるのが良きです。
◎マーシャドー
既にご存じのとおり、バシャ―モにしろゼラオラにしろ、また支えとなるテッポウオにしろ、後攻になると初手でほぼ何も仕事ができないのがネックです。そこでこの子を採用。上技のラピッドハントで連撃カードを2枚加え、次へ繋がるようにしています。下技のシャドーフリッカーはネタの域を出ませんが、取るサイド1枚追加を嫌って交代のリソースを切ってくれたら御の字。ブラフとして無くはないです。
◎れんげきの巻物 天の巻
これまた見慣れないカードかと思います。しかし、個人的には今最もアツいカードです。
ルギア、アルセウス、レジギガスと、とにかく今はエネを沢山つけるデッキが多いです。そこで天の巻。先に挙げたゼラオラVMAXが間に合わない時にはこれで奇襲をかけます。基本雷エネルギー採用がここでも活きてきます。オクタンのれんげきサーチで持ってこれるのも地味に優秀で、マーシャドーやオクタン自身がちょっとしたアタッカーになれるのが非常にありがたい。また、忘れた頃にやってくるミルタンクも、Wターボ等でエネが2個ついてればこれでギリギリ1発に持っていけます。
【採用を見送ったカード】
◎ヒート炎エネルギー、基本炎エネルギー
調整段階では、バシャーモ自身のためにヒート炎や基本炎を入れており、またシティリーグへの参戦時もキャプチャーを減らして基本炎を入れていました。しかしながら、序盤の安定にキャプチャーが欲しい場面が何度となくあり、またゼラオラで攻めるルートを厚めにするとどうしても競合してしまうため、泣く泣く炎を切った次第です。ゼラオラ成分を薄くした時は、また炎採用の目はあります。
◎Vガードエネルギー
各VMAXは一発で倒れにくくなり、進化前のバシャーモ、ゼラオラも安心感が増すところですが、かがやくリザードンのかえんばくやイベルタルのアメイジングデス、メロエッタのメロディアスエコーといった非V勢力の前では無力な所から、今回は不採用としました。
◎葉隠れポンチョ
本当は入れたかったけど抜いたカード。一番の問題はやはりイベルタルのアメイジングデス。これを凌ぐにはビッグパラソルしかなく、ボスやセレナで呼ばれることよりもイベルタルを抑える方を優先しました。
以上、シン・バシャゼラの解説でした。思ったことを走り書きで追記修正はあるかもですが、とりあえず紹介してみたくなったところ。デッキ作りの参考としてもらえれば何よりです。ではでは。
※ただ、Dがもう落ちてしまうんだよなあ...…