なわとびの授業プラン(8の字跳び編)
8の字跳びはクラスのみんなで協力して行うことでメリットがあります。
①チームワークが高まる
②体の調整力が高まる
しかし、手順を考えずに8の字跳びにチャレンジしてしまうと得意な子だけが楽しい活動になってしまいます。
特に低学年で初めて8の字跳びを行う際には、以下の手順が参考になれば嬉しいです。
①なわを回さずコースを歩く
初めて8の字跳びを行うと、なわに入る場所、跳ぶ場所、なわから出る場所、出た後に動く場所が理解できていません。
まずは、回す人がなわを回さないで、エアー8の字跳びをするのです。
先頭に指導者が立ってコースを歩いていると、大まかなルートがつかめます。
②なわを走り抜ける
なわを走り抜けるタイミング=なわに入るタイミングなので、「跳んで出る」というスキルを簡単にした活動になります。
走り抜けながら、なわに入るタイミングをつかんでいきます。
③なわを走り抜ける→ハイタッチ
なわを走り抜けた後に、回し手とハイタッチをします。
ハイタッチをするためには、回し手の近くを通らなくてはいけません。そのため、「回す人の近くから出て!」と言わなくても自然と回し手の近くを通るようになります。
④跳んでから出る→ハイタッチ
いよいよ、なわを跳んで出ます。これで本来の8の字跳びです。ここでもハイタッチを入れることで、自然と回し手の近くを通るようにします。
ハイタッチを入れないと、なわがこわくて回し手から離れたルートを通る子がいます。
このように①〜④の手順で行うと運動が苦手な子も8の字跳びに楽しく参加できます。
⑤もしそれでも跳べない子がいたら
①〜④の手順でも跳べない子がいることも大いに予想されます。
その時に大切なのが、回し手です。なわを回すスピードを調節することで跳びやすくします。そこを「跳んでいる子に合わせて回している回し手の人、いいねー!」とめちゃくちゃ褒めてあげましょう。
そのような工夫こそ、チームワークの高まりや、相手との動きの調整力の高まりに直結します。
⑥意欲を高めるひと工夫
ここまでは、8の字跳びができるようになる指導プランを書きました。
慣れてくると子どもたちは、「もっと良くなりたい!」と思うものです。
そこで、跳べるようになってきた子どもたちの意欲を高める工夫をいくつか紹介します。
・回数を記録する
回数の伸びは、成長が目に見えて分かるし、ストップウォッチさえあれば簡単にできます。
多いのは、1分間や3分間ですね。
・条件を加える
条件を加えることもできます。例えば、「3回跳んで出る」、「回し手の股下から入って跳ぶ」などです。条件が加わることで運動が得意な子どもも楽しむことができます。