青空の下、JR貨物小名木川駅の痕跡を探すお散歩
空は真っ青、日差しポカポカの秋の日に、
JR貨物の小名木川駅跡をお散歩してきました。
小名木川駅は総武本線貨物支線(越中島貨物線)の貨物駅でしたが
2000年に廃駅となりました。
その広大な敷地はマンション、ショッピングセンター「アリオ北砂」、公園、月極駐車場などに変わりました。
今日はそこに駅があった痕跡を探します。
※歩いている向きと写真の向きが違うものがありますのでご注意ください
場所は東京都江東区。
まずは越中島貨物線の現役の踏切。
東京メトロ東西線の東陽町駅と南砂町駅の間にあります。
遠い昔、夜にタクシーに乗っていたら遮断機が下り、
長ーい貨物列車が来たと思ったら踏切上で停止して
その後バックしていきました。
タクシーの運転手さんは「この踏切が下りたの初めて!」と言っていて
二人で大興奮していたのを覚えています。
いったん線路から離れ、仙台堀川公園を通って線路沿いに戻ります。
まずは鉄橋。
橋脚を見ると手前にもう1本線路を通せる場所があります。
真下から線路を見上げることもできます。
この鉄橋のそばから「南砂線路公園」がはじまります。
現在使われている線路の真横の廃線跡を公園として開放していて、
間近に列車を見ることができます。
説明書きにはレール輸送用の貨物列車が1日に3往復運行していると書かれています。
残念ながらこの日は待てど暮らせど見ることができませんでした。
(荷物がない時は運休と聞いたような気が)
真横の線路と離れて坂を下ります。
すると右前方に三角形の緑地帯、公園、マンションが見えます。
その向こうはショッピングセンター「アリオ北砂」です。
これら全てが小名木川駅跡地です。
鉄道マニアであれば、この写真の建物の形と位置関係を見て
線路がどのように広がっていたかが頭に浮かぶと思います。
マンションの手前の公園です。
さっそく駅の痕跡を見つけました!
10年くらい前にここを訪れたときには芝生はなく、
レールが敷かれていた場所が地面に模様として描かれていたと思います。
何か所も分岐していてカッコよかったのですよね。
(写真を撮ったはずだけど見当たらず)
マンションを迂回してその先にいくと
ショッピングセンターのアリオ北砂があります。
アリオ北砂では時々子供向けの鉄道イベントが開催されているので
もしかして鉄道リスペクトなのかもと期待して店内に入ると…
2階にありました!!!
まさかここまでとは!!!
ここはソファーが置かれていて休憩スペースとなっています。
親子連れがDE10の前で写真を撮っていました。
(嬉しい)
建物を出てうろうろしていると、
LEDビジョンに「JR貨物」の文字が!
小名木川開発プロジェクトの映像が流れています。
昔の写真もあって良い良い!
他にも救急車の適正利用の映像などが流れていました。
感涙にむせびつつ歩いていると、敷地の隅に何か見つけました。
おおぅ!
「新幹線の父」こと国鉄の十河総裁ではないですか。
木がモジャっていて見れませんでしたが、
裏には、空襲の犠牲になった職員と殉職した職員のために建てられた慰霊碑であることが書かれているそうです。
合掌。
ちなみに外から見ると白いタイルに覆われていますが
中から見るとかなり古いレンガがあります。
胸いっぱいになって帰途につきます。
後で調べてわかったのですが、駅の跡地はJR貨物が所有しているようです
(出典はWiki)。
いろいろ納得しました。
さきほどの線路に向かう途中。
ここは位置的に鉄道用地ではなさそうですが、
私の鉄道レーダーが公園に反応しました。
あのシーソー、なんだか気になります。
ちょっと短すぎじゃないですか?
翌日に町内のもちつき大会があるそうで、公園内には入れなくなっています。
なのでズームしてみると。
まくら木でできてる???
近づけないので真偽のほどはわかりませんが、
そうだと思いたいです。
廃線跡の公園に戻ってきました。
来た道を戻ります。
やはり列車は来ません。
線路に別れを告げ、仙台堀川公園に入ると紅葉が真っ盛りでした。
【おまけ】
トップの写真はJR貨物隅田川駅のイベントで
1枚100円で何の気なしに買った貨車車票です。
貨物列車の貨物が入った車両に貼り付けられ、行先を示すものです。
まさか披露する日がくるとは思いませんでした。
ちなみにそのイベントでは
機関車の運転室に備え付けてあったと思われる灰皿(ブラブラするやつ)が
1個300円で売られていて気になったのですが、
あまりにもばっちくて買いませんでした。
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