3回目移植の心拍確認【リアルタイムメモ】不妊治療備忘録④
不妊治療備忘録④
【あらすじ】
不妊治療3回目の移植!
オプションフルコースで挑んだ3回目!
陽性判定から心拍確認ができず翌週へ持ち越し。
不妊治療中のリアルタイムメモです。
1週間後に来てくださいと言われてから私はひたすら絶望していないふりをして自分に言い聞かせていた。
暇さえあればSNSや知恵袋、blog等で流産のことを調べる。稽留流産という言葉の意味、CRLが6wの時点で非常に小さいこと、心拍確認後の心肺停止は比較的珍しいということ等を学ぶ。
そして、どんな心持ちでどんな過ごし方をしようと結果は変わらないだろうと。
泣いても祈っても変わらない気がしていたので、性悪な私は、祈りが届かないと証明するために徹底的に祈ろうと思った。
その日、子宝や安産で有名な神社を調べ、口コミで真心を感じたところへ旦那さんと行ってみた。もちろん祈りが届かないと証明するために。
お守りを買うと神主さんが、「気持ちを強く持ってね。産まれるといいなぁじゃなくて産むぞッ!って思うようにね。」的なことを言ってくれて、今の私にはその言葉が刺さりすぎて、何もせずになんとなくもうダメだと泣いてるよりずっと良かった。
帰り際、旦那もウルウルしていた。
強い気持ちを保つために、お守りは常に見えるところに置き、出かける時は常に持ち歩き、「大丈夫だ!」と思うようにしていた。
本当に大丈夫だと思っていたわけではない。
無理やり覆いかぶせていた。
心拍確認の前日の夜、子供を育てるという生活が妄想のまま終わらず、現実になる世界を祈って就寝。
8/4
7w2d
M-1とかの賞レース当日の朝とすごく似ていた。
勝ち上がってどんどん緊張が高まっていく感じ。
これは3回戦くらいの緊張だ。
内診呼ばれる直前は心臓の音が聞こえるくらいドキドキしていた。
お守りをポケットに入れて握り、内診台へ。
画面に映し出された体内。最初、胎嚢を探し出すまで何も映ってないのでむちゃくちゃドキドキする。
大きな黒い丸が見つかり、その中に白い楕円がある。
ある!あった!前回よりかなり大きめの!
でも問題は動いてるか否か!心拍があるか否か!
拡大してよく見ると、なんか動いてる気がする!
結果、
胎嚢14.4mm
胎芽4.7mm
心拍112bpm
無事に心拍確認できた!
初めて内診台の上で感情的になって涙がこぼれた。
「小さいですよね?」と尋ねると、「うーん、そう見えるだけかなー?血の塊が近くにあるからそう見えるだけかも。
血の塊は自然に吸収されていくんですけど」
とのこと。
その後、改めて院長先生にもう一度確認すると「ちょっとスローペースな印象もあるけど、心拍が確認されることが大事だし、この時期は今回は小さくても次回は大丈夫ってパターンよくあるので」と前向きな意見。
次回、一週間後に診察して大丈夫そうだったら、産院紹介!
不妊クリニックの卒業が見えてきた。
ぜんぜん安心できないけどめちゃくちゃ嬉しい!!!!!!!
ずっと抱いてたこの“ダメな気がする”というモヤモヤが盛大な勘違いだったことが本当に嬉しい!
体に何の変化もなかったけど、それは関係なかった!
これから先、自分で体感する嫌な予感があてにならないことが証明されて本当に良かった!!
しかし、1回目もここまでは来ている。
ここからが本当に本当に鬼門なので、しっかりと体調管理して、そしてお守りを崇め奉り心の底から信仰しすごします(スピリチュアル信じないマンはどこへ?)
毎回、エコーするまでは分からない、シュレディンガーの胎児(胎芽)状態でハラハラする……
2回目の心拍確認3日前。
心拍確認後の稽留流産が怖くて仕方ない。
SNSで「17週で死産しました」なんてワードを目にしてしまって怯えまくってる。
産まれてまもなく‥ってこともあるし、産まれてから、病気や事故ってこともあるし。
って、そんな事ばっかり考えてたら子育て楽しめるのかな?
妊娠期間も楽しみより不安が多すぎる。
2日前。
今週は先週、先々週より早かったな‥ちょっとはリラックスして過ごせたからかな。
でもうっすらずっと不安はある。
なんでこうなった?って問う未来に進みたくない。
母子手帳取りに行く未来に行きたい。
あの台の上で、深刻なこと言われるとこ想像してはゾッとする‥あー、お願い!
1日前。
いよいよ明日となると、楽しみより不安が勝ってしまうな。
あー、どうか、ドン底に突き落とされたくありません。どうか、お願いします。
真っ暗になるのはもう嫌です!お願いします!
8/11
8w2d
クリニック当日。
心拍は81bpmまで弱まっていて、このまま流産するとのこと。
また目の前が真っ暗なまま流産の説明された。
自然に出てくるか、処置するかは心拍が止まってから決めるらしいのでまた来週クリニックへ行くことに。
復活を信じたいけど、それはほぼ難しいらしい。
まだ心拍あるのに、お腹の中で生きてるのに、死ぬのを待つなんてツライ。
母に伝えると、まだ信じてあげよう的なことを言われる。
医者に難しいって言われてんのに、感情論で信じようとかやめてくれ。
お盆の時期だったので、その足で実家に帰省した。
新幹線で号泣。
「どうせ、どうせ」と思い続けながらも、どこかで信じてた。
言いたくなかったけど、でもやっぱり「ほらね」になった。
お笑い(SUGAMOプロレス)を休んでいたこの数カ月、ここまでにかかった費用、全部また無駄になった。
疲れた。
8/18
9w2d
稽留流産
途中で居なくなるなら最初から来ないでよ、なんて思ってたけど、
この日は、
ここまでよく頑張ってくれたね。
来てくれてありがとう。
って思えた。
本当は会いたかったよ。
もし転院するなら?も考えた。
杉山産婦人科と加藤レディースクリニックで悩んでたけど、検索しまくった結果、杉山は35歳以上には合わないパターン多いとの意見を見て、加藤レディースクリニックに決めた!
ずっと悩み続けるの嫌なので、ここで決意表明!!転院するなら、ね。
流産2回目以降は不育症の検査が保険適応になるらしくそれも調べた。
何も考えずに流れに身を任せて年月と保険適応回数を費やすのか、行動に移して検査などしたほうがいいのか、正解がわからなくて悩む。
前回までの不妊治療経過。
1回目は3個中1つ受精できず培養中止。
2つは移植するところまで成長。
1つはそのまま新鮮胚移植(9wで稽留流産)
もう1つは冷凍、のちに冷凍胚移植(着床せず)
ざっっくり経歴自然妊娠
子宮外妊娠→手術(卵管片方切除)
造影検査やら何やら卵管片方摘出してるし、もう片方も狭い
自己流タイミング療法
不妊クリニックへ(保険適応後)
最初から体外受精1回目移植(新鮮胚移植)→陽性
8w稽留流産→手術
リセット期間3ヶ月
2回目移植(凍結胚盤胞)→着床せず
2回目採卵→3回目移植(新鮮胚)→陽性→胎嚢→心拍確認→2回目心拍確認←ここの話