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2回目採卵と3回目移植【リアルタイムメモ】不妊治療備忘録②


不妊治療備忘録その②

1回目の記録はメモが少なく、かなり漠然としてましたが、1回目よりはだいぶ細かくレポできてるはずです。

情報と感情が混じり合ってます。
情報だけ欲しい人には見ずらいかもです。

2023.6/27採卵日

8:35血圧測って中へ
8:40着替え
(ここでスマホやメガネなどロッカーへ)
10分後くらいに呼び出し
直前にトイレ

前回もそうだったけど、足をコの字じゃなくてMの字にするのがめちゃくちゃ怖い。
無防備すぎて槍で刺されたらすぐ内蔵に到達しそう‥とか考えて無駄にゾワッとする。

膝をベルトで緩めに固定される(怖い)
左足だけ脚カバーされる(左右非対称が気になり右もして欲しくなる)

院長「卵の数が少ないので麻酔なしで行きますね」
私「前回は(3個だったけど)麻酔してもらったんですが!!!」
院長「じゃあしますね(アッサリ)」

なんそれ!!!
どっちでも良かったのか?

麻酔も痛いんですよ。
腟内に注射するんですから。
腟内に器具を入れるだけで痛い。

「卵の“数が少ない”」の定義が気になる…
前回は3個だったけど少ないとは言われなかった。
ってことは2個以下??????

ちなみに、麻酔の前に消毒もされる。
コレもまあ、痛いか痛くないかで言えば痛い。

横上のモニターは裸眼なので見えず。
どうせモニターを見る余裕はない。
目をギュッとつぶって眉間にシワが寄っていたと思う。

前回の移植でコンタクト入れたら見えすぎて怖かったので、移植よりもっと痛くて怖い採卵はコンタクトしないと決めてました。

歯を食いしばってフッ!フッ!フッ!フッ!と息をする。(1回目もこんなこと書いた気が)
前回同様、看護師さんが手を握ってトントンしてくれる。
この行為にどれだけ救われるか。
何度でも言う。手トントンはマジで偉大。

刺す時に「うゔぁ‥」と低い唸り声が出た。
「大丈夫ですか〜?」って2回くらい院長に聞かれたけど、はいって返事すらツラいから聞かないで。

麻酔してても、入り口にグイグイ器具を奥に押し込む感じが痛いし、内蔵に針が刺さった時の鈍痛もある。

早く終われ‥それしか考えられない。

私があまりにも力むので看護師さんが「今、針入ってませんよ〜」と言う。
でももう入ってなくても針を添わせるための棒が入ってる時点でずっと痛い。

「力抜いてください〜」
院長と看護師さんに何度か言われたが、足と尻に力入る。力を抜かなきゃと思うけど力抜けない。痛いし怖いから。

前回よりも鮮明に覚えてる。さすが2回目。
ポワンポワンポワンポワンポワンみたいな音が聞こえて、看護師さんか培養士さんかどっちかが「リフトアウトです!」みたいな文言を言う。

絶対に“リフトアウト”とは言ってないけど、そんな感じの聞いたことあるカタカナ3文字ずつを合わせた6文字くらいの。

このポワンポワンポワンって音は宇宙船に吸い込まれていく様子を想像させた。
卵子たちが吸い取られて外へ連れ出されている音なのかなと。

そして「リフトアウトです!(仮)」の掛け声は、卵子が卵巣から無事に離陸できた合図なのかなと。前回こんなん言ってたっけな?
離陸ってことは、もしかしてリフトオフって言ってたのかな?
ロケット発射の時に言うもんね。

その声出しを4回くらい繰り返した。
4つは取れたのか?

終わってゆっくり歩いて待合いベッドへ。
30分くらい横になる。
生理痛のような鈍痛が腹部に残る。

半年ぶり2回目なのですっかり忘れていたが、長いガーゼ2枚を押し込められいた事を思い出した。

看護師さんに声をかけられ、体調に問題がなければトイレに行き、このガーゼを自力で抜く。

長いなぁとは思ってたけど、今回は改めて測ってみると肩から手首くらいまであった。長すぎ!

10センチくらいは外にぴろんっと出ていて、そこを掴んで少しずつ引っ張る。
採卵で針を刺した部分を止血するためのガーゼなので固く押し込められている。

コレを抜くのも地味に痛い。

採卵1回目より2回目の方がお腹ずっと痛い感じ。

結果発表!!
卵子6個
内訳は、

Lサイズ1つ
Sサイズ4つ
サイズ不明1つ
一つはまだ育ってない、とのこと。

ってか、前回3個だったから嬉しい!!
院長的にはこれで数少ないの?!
でも、このクリニックでは6個から値段が上がることを思い出した。
そんなこと言い出したらキリないけど。

精子の運動率は相変わらず元気っ子だけど、奇形もある(よくあることらしい)ので、万全を期してふりかけ法から顕微鏡受精へランクアップ!

ざっくり説明すると精鋭中の精鋭1つを選んで卵子へ注入、一対一で受精させる。

そして今回は先進医療「PICSI」(ピクシー)を用いることに。

ざっっくり説明するとDNAがしっかりしてる精子はヒアルロン酸に引き付けられる性質があるらしく、その特性を使って精鋭たちをチョイス!
引き寄せて受精だーっ!行け行けーーーッ!!!
GOGOGOGOGOッ!!!

こちらは初回から用いることのできない代物。
今回の私のように一度ダメだった前例があれば、「PICSI」が保険と併用して使えるとのこと。
なので、初回からは併用できないみたいだったので今回から導入。

ただ保険適用ではなく、あくまでも保険と併用なので自費ではある(22000円)

そして培養するにあたり、タイムラプスたるものもつけた!

ざっっっくり説明すると、受精卵を育てる過程でいちいち扉を開け閉めして卵たちの様子を見なきゃいけないけど、タイムラプスは動画で撮影して見守るため、よりストレスをかけずに見守りながら培養できるらしい。
何度も扉を開けて「もう寝たかな?」って確認されたら起きちゃうけど、知らぬ間にカメラで見られてるなら安眠できそうだ。そんな感じだろう。

枠が空いてたらできるとのことで、ちょうど枠が空いていた!スイートルームにご案内だ!!
こちらも先進医療なので、自費30000円!

30000円‥正直、高い。
このオプションをつけずともちゃんと受精する可能性はある。でも後悔したくない。
移植まで1週間6人(6卵?)で泊まって30000円のスイートルームは破格だと思うことにする。

どちらも同意書を書く。
前回の採卵は、精子振りかけ式だったし初回だったので、オプションは何もつけなかった。

そもそも保険適応で治療できるだけマシだろ!と思う方もいるかも知れないが、私の金銭感覚ではひっくり返るほど高いのである。

翌朝9:30培養室に電話して受精確認

受験の合格発表みたいでドキドキした。
あ、私、まともに受験のなんてしたことなかった!
M-1グランプリやR-1ぐらんぷりの合格発表みたいでドキドキした!

結果、未成熟だった1つも成熟し、6個すべて受精!
やったね!第一関門突破!!

ここから、5日間かけて胚盤胞まで育ったものを移植するという流れ。

スイートルームなので全滅はないと信じたい。

5日後の朝、移植可能な卵が育ってるか電話で確認。

育ってたらそのまま病院へ行き、移植!!
ここまでの流れはめっちゃあっという間でスピーディー。
そして、このあとからがとても長く感じる日々の始まり。

とにかくまずは移植を目指す!!
頼むぞ卵たち!!

移植の日の流れは、
朝、培養室に電話して移植できるところまで受精卵が育ってたらその日の11時にクリニックへ。

クリニックに着いたらまず採血して、体の方も移植受け入れオッケーだったら実施!

全過程でイチイチ何かしらの結果発表があるので心臓に悪い。

1回目はどこまでどんな過程があるのか分からないまま突き進んだので、「次はこれなんだ、へ~!」と、どんどん駒を進めていった感じだが、今回は「次はこれだ…その次はあれをクリアしなくちゃか…遠い道のりだ…」と、関門がどれくらいあるか分かってしまっているので、ヒヤヒヤ度は前回とは比べ物にならない。

さて、移植の朝、祈るように電話をするとGOサイン!
受精卵は6個中4個、移植可能な胚盤胞まで育っていた。
そのうちもっともグレードの高いものを移植する。

今回は6AAを移植(初回は4BB、次は3AB)
移植は痛くないと言う人が多いけど、採卵と比べたら余裕があるだけで、消毒したり器具を入れたり、それなりに「ヴッ」くらいにはなる。

移植3回目にして初めて院長が登場!
採卵も院長だったし、三度目の正直ってことで院長のターンだったのかも。
院長=一番の手練れ技術者という安直な発想だが、単にその日の担当が院長なだけだったかもしれない。

コンタクトしていったのでカテーテルに吸い込まれていく瞬間もバッチリ見れた。

初回は、メガネをロッカーに入れていたので全く見えなかった。(前回記事参照)

見えすぎてもなんか怖いけどね。ぼんやりくらいがちょうどいい。

続く。


前回までの不妊治療経過。

1回目は3個中1つは受精できず培養中止。
2つは移植するところまで成長。
1つはそのまま新鮮胚移植(9wで稽留流産)
もう1つは冷凍、のちに冷凍胚移植(着床せず)

ざっっくり経歴

自然妊娠 子宮外妊娠→手術
造影検査やら何やら
卵管片方摘出、もう片方も狭い
自己流タイミング療法
不妊クリニック(保険適応後)
一発目から体外受精
1回目妊娠判定 9w稽留流産→手術
リセット期間3ヶ月
2回目移植 着床せず
2回目採卵←ココまでの話



2回の流産で本当に号泣した。
今でも思い出して泣いちゃうくらい。
正直、流産舐めてた。 
こんなに悲しいなんて。
でも私も経験するまで知らなかったから、どんなに悲しいか、分かってもらおうとは思わない。

思い出して書くんじゃなくてリアルタイムな気持ちで書こうと決心。

なので、以前のことは、メモ(大量)や家族への報告LINEから抜粋しながら綴るかもしれない。

※PICSI(ヒアルロン酸を用いた生理学的精子選択術)

PICSIとは、DNA損傷の少ない成熟精子がヒアルロン酸に結合できるという特性を利用し、ヒアルロン酸が塗布されたDishに精子を添加しヒアルロン酸と接合している精子を選別後に顕微授精(ICSI)を行う方法です。ヒアルロン酸に接着した精子を選別することで受精率・妊娠率の改善や、流産率低下の効果が期待されます。

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晴天ちゃん
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