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#11 サッカーの「フォーメーションを考えてみた…」(2022-11-02-③02)
★決めた2022FIFAワールドカップカタール大会…
☆大一番が始まる…
3月24日(木)日本時間18:10。シドニー(オーストラリア)/Stadium Australiaにて行われた2022FIFAワールドカップ(W杯)カタールアジア最終予選グループB第9節。vsオーストラリア。これに勝てばW杯出場が決まる大一番。
日本は序盤の3節で1勝2敗と厳しいスタートを切り、あわやW杯出場が絶望的な状況に陥った。1つの負けも1つの引き分けをも許されない危機的状況。そのような状況下で日本は巻き返しを図り怒涛の5連勝でグループ2位。首位サウジアラビアと勝ち点1差。3位オーストラリアと勝ち点3差。しかも得失点差から3位オーストラリアに負ければグループ3位へ陥落。グループ3位が待つのはアジアプレーオフと大陸間プレーオフ。ここで勝ち切らなければW杯出場が絶たれしまう予断許さぬ状況。W杯出場の為には是が非でも勝ちを捥ぎ取りたい極めて重要な一戦にサッカーファンだけでなく日本国民誰もが心震わせたに違いない。
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☆運命の時。7度連続7回目のW杯出場を決める…
そして運命の時。キックオフ。一進一退が続く中アディショナルタイムに入る間際。山根⇒守田⇒山根と繋ぎ山根の折り返しを三笘が値千金のゴールで均衡を破る。川崎ラインとも云われる川崎フロンターレに所属したメンバーから生まれたゴールに歓喜に沸く日本。興奮冷め止まぬアディショナルタイム。左で受けた三笘が一旦静止。時間を掛けこのまま試合終了を待つか。それとも攻撃を仕掛けW杯出場を確実なものとするか。三笘は後者の攻撃を選択。瞬時のスピードで縦にDFをかわす。寄って来たDFを内へ1枚、2枚と剥がし右足一閃。GK左足元への強烈なグラインダー性のシュート。雨によりスリッピーなピッチ。GKも前に弾けずにキャッチすることも出来ずに滑るようにボールはGK左へ吸い込まれ2点目をゲット。試合を決定づける得点。喜びを露わにする日本。そして試合終了のホイッスルが鳴り、7度連続7回目のW杯出場が決まる…。
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★何が変わったのか…?何かが変わった…?
最終予選序盤3節終了時1勝2敗。W杯絶望的との危機的状況下。そこから起死回生の怒涛の6連勝(vsオーストラリア含む)でW杯出場を掴んだ転機は何があるのだろう。果たして何が変わったのか…?
個人と組織。意識に芽生えた何か。何かが変わった。それはメッセージが込められた”可視化可能なフォーメーションの変更と決断”に垣間見えるのではなかろうか。東京五輪で逃したメダル。W杯最終予選序盤3節での失速。これらの経験と現実から変えねば変わらねばとの意識の革命。それら要素が撹拌され"フォーメーションの変更と決断"に至り、結果としてW杯出場を勝ち取ることに繋がったのではないだろうか。
★いつから変わった…?
意識や雰囲気、モチベーションは目で見て分かりにくい部分。目で見て端的に分かるのはやはり"フォーメーション"。それが変わったのは先のvsオーストラリア(第4節2021年10月12日(火)埼玉スタジアム2002)にある。この試合で日本のフォーメーションは"4-2-3-1⇒4-3-3"に変更して試合に挑む。このフォーメーション変更が嵌まりオーストラリアに2-1で勝利。連勝を6まで伸ばしW杯のキップを手に入れる。変革は最終予選第4節vsオーストラリア(ホーム)日本のフォーメーション4-2-1-3⇒4-3-3への変更から始まった…。
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★フォーメーションって…
W杯をものにした変革。"可視化可能なサッカーのフォーメーション:4-2-3-1⇒4-3-3"。”メッセージが込められたフォーメーション”について…。その中でも”4-2-3-1”と”4-3-3"を調べてみた。
☆フォーメーションとシステム
調べていくとフォーメーションとシステムではどうやらニュアンスが異なるようだ。
フォーメーションとは、相互に影響を及ぼしあう要素から構成される、まとまりや仕組みの全体です。つまり、
【フォーメーション=チーム力を最大限に引き出すための基本的な陣形】
と言えます。
システムとは、攻撃または防御の際の選手の配置。 また、その配置からの展開の型です。つまり、
【システム=基本フォーメーションから攻撃・守備の際に変化する流動的な陣形】
と言えます。
《super-crack.comより一部抜粋》
分かり易いですね。基本のフォーメーションに、状況に応じた流動的なシステムって覚えると分かり易いのかな。
次のサイトが参考になります。↓↓↓。勉強になりますね。
☆フォーメーション:4-2-3-1
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日本は最終予選序盤3節までの基本フォーメーションは”4-2-3-1”で戦ってきた。このフォーメーションは
《長所》
・ツーボランチによる組織的守備の安定
・攻撃的選手が4人いることで攻撃的な厚み
等
《短所》
・攻撃と守備の分断
・ツーボランチがいることでセンターバックの押上、持ち運びが鈍り守備の攻撃参加が疎かになる
等
が挙げられる。日本のフォーメーションが研究され最終予選序盤3節までの2敗に繋がった感がある。
”4-2-3-1”のフォーメーションの長所・短所等が纏まっています。↓↓↓。素晴らしいですね。
☆フォーメーション:4-3-3
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引き分け、負けが許されない絶望的な状況下において下された決断は
"可視化可能なサッカーのフォーメーション:4-2-3-1⇒4-3-3"への変更
だった。このフォーメーションへの変更にはチームへのメッセージが込められているように思う。
”攻撃的な守備を前から積極的に。攻撃的に行くぞ!”
と。日本の特徴は献身性、俊敏性、組織的サッカーなのではと思う。個で打開できないところは組織で。労を惜しまない献身性。これらのベクトルが組織として意思統一されれば組織の強みを持つ日本は躍動するに違ない。そのメッセージが”4-3-3”に込められているものと考える。
《長所》
・インサイドハーフが2人いることで前からの守備が厚く、攻守が変わったときに攻撃的選手が5人になることで攻撃の厚みが増す
・ワンアンカーなのでセンターバックの押上、持ち運びがし易くセンターバックの攻撃参加や縦へのパスが入れ易く攻撃に厚みが増す
・ワンアンカーにより相手攻撃の芽を潰すという役割が明確的になり守備に安定をもたらす
等
《短所》
・ワンアンカーの左右にスペースが出来て狙われやすい
・そのスペースからセンターバックの背後を突かれることもある
等
が挙げられるだろう。このフォーメーションは相手が同レベルもしくはそれ以上の強豪国には”前からの守備と攻撃的な厚み。そして労を惜しまない献身性”という面で日本代表のサッカーに適していると思う。
”4-3-3”のフォーメーションの長所・短所等が纏まっています。↓↓↓。参考にさせて頂きました。
サッカーのフォーメーションについてはWikipediaでも纏められており分かり易いです。Wikipedia恐るべしですね。↓↓↓
サッカー日本代表フォーメーションで検索すると歴代監督の元日本代表のフォーメーションが纏められたサイトはこちらです。↓↓↓
フォーメーションイラストやその時のメンバー表記もされており分かり易く纏まっています。
サッカー日本代表をこよなく愛する感が凄いです。参考になりますね。
★2022FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会の日本代表への期待
2022FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会の出場を手にした日本。危機的状況を打開して掴み取った日本。それは東京五輪での屈辱、最終予選第3節までのブレーキ。これらの経験と現実からの”可視化可能なフォーメーションの変更と決断”と躍進。この経験は日本サッカー界において貴重な財産になるに違いない。”こだわりと流動性”。”固持すべきことは固辞し、柔軟に対応すべきことは柔軟に流動的に”。
最近では基本フォーメーションに状況に応じた可変システムが流行っているらしい。可変システムの特徴は”相手のシステムと状況に応じた流動的なシステム変更”にある。つまり”相手を見て観察し状況に応じて柔軟かつ流動的に変更する。それらを素早く察知し対処する”ということか。
今回の最終予選で日本は”4-2-3-1⇒4-3-3”へフォーメーション変更しそれが奏功。可変が成功した。つまり日本は一つのシステムを手に入れた。これらにフィットする個と打開できる個の力。上を目指すにはやはり個の力も必要になる。”フォーメーションで組織的にそして個でも魅了する”ようなW杯カタール大会での活躍を期待したいですね。
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◎つぶやき…
安心して観ることができたW杯アジア2次予選。一転ハラハラドキドキのアジア最終予選。どちらも同じ日本代表の試合。簡単には行かせてくれないW杯アジア予選であることを改めて痛感。しかし日本はドーハの悲劇やジョホールバルの歓喜、ロストフの死闘等幾多の激闘を繰り返してきた。これら経験なくしては今回のW杯カタール大会を勝ち取ることはできなかったのではないか。
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日本国民の一体感が味わえる大会は数少ない。その一体感が味わえるサッカーワールドカップ。その楽しみが2022年11月にカタールで開かれる。前回大会でのベスト16進出への喜びとベスト16で敗れた悔しさと。今大会では更なる躍進ベスト8以上を目指して…。
楽しみでならない
2022FIFAワールドカップカタール大会
これからも日本代表を応援し続けたいですね。
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