【ドイツ旅行のススメ】マツダ愛溢れる展示の世界へ: アウクスブルク・マツダミュージアム体験記
マツダミュージアムとは
ドイツ・アウクスブルクにある「マツダ・クラシック・オートモビル・ミュージアム・フライ」は、2017年春に開館したマツダ車に特化したプライベートミュージアムです。日本国外で初めて設立されたこの歴史的マツダ車の専門展示施設は、広島の本社ミュージアムを上回る50台以上の車両を展示しており、ガレージに保管されている車を含めると150台以上のマツダ車を所有しています。
ミュージアムの創設者であるヴァルター・フライ氏は、ドイツのマツダ界における伝説的な人物です。1971年にアウクスブルク近郊で家族経営の販売店兼修理工場を開業し、当初はオペル車とラーダ車を扱っていましたが、1978年にマツダ車の取り扱いを開始しました。フライ氏がマツダ車、特にロータリーエンジンの魅力に魅了されたことが、このミュージアム設立のきっかけとなりました。ドイツでは成功しなかったロータリーエンジンをマツダが商品化し成功させたことに心酔し、その情熱が今日のミュージアムにつながっています。
訪問体験
不意の始まりと初印象
訪問した日は空が曇り、湿気を帯びた肌寒い一日でした。マツダ・クラシック・オートモビル・ミュージアム・フライに着いたとき、受付が閉まっているのを見て一瞬驚きました。しかし隣接するカフェの店員さんに尋ねると、カフェで入館料を支払えばミュージアムを訪れることができると教えてもらい、ほっと一息つきました。
ミュージアムの扉を押し開けると、最初に目に飛び込んできたのはルーチェロータリークーペの圧巻の姿でした。その美しいボディラインにはただただ見惚れるばかり。日本にルーチェのオーナーは果たしているのか、そしてその専用ロータリーエンジンの維持がどれほど大変なのかを考えながら、感嘆の息を漏らしました。
マツダの歴史を歩む
展示を眺めながら深くミュージアム内を探索していくと、マツダの豊かな歴史を感じることができました。特に私がお目当てだったのは、マツダのロータリーエンジン全盛期に製造されたパークウェイロータリーでした。このロータリーエンジン搭載のバスは、トルクが低く、燃費も非常に悪かったため販売がうまくいかず、今では世界でここにしか現存していないと聞いています。
ミュージアムには、日本では見ることができないような貴重なマツダ車が数多く展示されていました。各車両の前で立ち止まり、その歴史や背景を学ぶことで、マツダが自動車業界でどのように独自の地位を築いてきたかを深く理解することができました。この日の訪問は、予想以上の驚きと満足感でいっぱいでした。
アクセス
アウクスブルクはドイツ南部のバイエルン州に位置し、ミュンヘンから西に約70キロメートルの場所にあります。マツダ・クラシック・オートモビル・ミュージアム・フライへのアクセスには以下の方法があります:
自動車でのアクセス:
ミュンヘンからA8号線を経由し、約1時間のドライブでアウクスブルクに到着します。ミュージアムは市の中心部から少し離れた場所にあるため、ナビゲーションシステムを利用することをお勧めします。
公共交通機関:
ミュンヘン中央駅からアウクスブルク中央駅まで、列車で約30分から45分。駅からミュージアムまでは、市バスやタクシーを利用して約15分です。
自転車や徒歩:
アウクスブルク市内から自転車や徒歩での訪問も可能ですが、距離と天候を考慮して計画してください。
ミュージアムの開館時間や休館日、入館料については事前に公式ウェブサイトで確認してください。
https://mazda-classic-frey.de/en/
まとめ
みなさん如何でしょうか。マツダ・クラシック・オートモビル・ミュージアム・フライ訪問は、ただの車の展示を超えた、マツダの歴史と革新の旅でした。ロータリーエンジンの車から貴重なバスまで、マツダの類稀なる情熱と挑戦の精神がこのミュージアムの隅々に息づいています。自動車愛好家であれば、この場所は絶対に訪れるべき場所です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?