見出し画像

黄色い葉の精霊・ムラブリ

©Akiraseiastro 無断転載・二次使用・無断翻訳公開禁止


ムラブリはすごい

なぜかってのをここで書きます

※映画のネタバレありますので未見の方はここで判断してね

ムラブリっていうのは
基本タイあたりにいる狩猟民族
(と言っても今はスマホも持っているが)

伊藤先生は彼らの言葉を習得し、研究しておられる
(ムラブリたちが
この人なんでうちらの言葉喋れるん?
って感じなのが面白い)
ムラブリ語(絶滅危惧のある言葉である)
が美しいので習得したそう

で、このドキュメンタリー、「森のムラブリ」

アマプラで観られるのでぜひ観てほしい

ネタバレになるかもしれないが
アマゾンで低評価をしている人がいるので、私は褒めます
凄い映画だと思うのです

伊藤先生が取材すると
その地域でムラブリは
2つに分かれてしまっていた

タイ北部の定住ムラブリは
ラオス側にいる流動するムラブリをとても恐れている
両者には歴史的に断絶があった

それは昔、全身に墨を入れ
山の地下に穴を掘って暮らしていた
(どういうこと)
人を食う(本気のほうです)
ムラブリがラオス側のムラブリにいる
という伝説があったため
(本当にあったかもしれないけど)

伊藤先生は仲良くなってから
多分思い切って
片方にスマホの映像を見せる

「あっちの(通交の途絶えた)
ムラブリに一回会ってみます?」
って聞いてみる
と、意外にも長老は
躊躇なく「会ってもいいよ」との答え

なのでもう一つの集落でも聞いてみると
みんな躊躇なく「会ってもいい、会いたい」
ってことなので
伊藤先生は片方のムラブリたちを
男女子供たちだいたいトラックに乗せて
会いに行くことに

大げさに迎合して泣いたり騒ぐわけでもなく険悪でもなく
普通にみんなで
親戚みたいに和やかにご飯を食べて

(多分タイ側のムラブリはラオスのムラブリを見て
怪物ではなく全身墨でもなく
同じムラブリだったんじゃーんと思っていたのかなと思う)

ここからは私のツッコミ入りでどうぞ
ご飯も食べ終わり一服タイムで

片方のムラブリの長老が隣に座っていた
もう一つの集落のムラブリのおっさんに
前を見たまま

ムラブリの長老のおじいさん「なあ、これからたびたび会おう。」
Akiraseiastro「喫茶店でホットひとつ、いう感じで言った」

もう一つのムラブリのおっさん(前を見たまま)「うん、会おう。」
Akiraseiastro「トースト追加みたいな感じで答えたな」

なんか大げさじゃなく
きわめて自然だったんですよね

もっと嫌だとかなんだとかあるんかと思ったけど

これ凄いのが多分会って2時間くらいで言ってんのよ
伊藤先生がいるからとか
カメラが回っているんで気を使ったとかでもないと思う
どっちのおっさんもゆるーいけど、本気の顔だった

普通お互い一族の歴史がとかプライドがとか
謝れとか俺らの言い分とか
会ったら会ったでこじれてめんどくさくなると思うけど

それは現代文明に毒された人の場合で
そういうのなくて、すっきり爽やかだった
いろいろあったけど
会いたいから会うって言った、みたいな
ま、大きいくくりで同じムラブリだし、みたいな

そしてみんな子供達もその時はなんか
自然に仲良くなっていた 本当にすごい

こんなこと俺ら現代人には
大脳新皮質が邪魔して
全然もうできないんじゃないかな

縄文人(私は縄文人も好き)も
こういう感じかなあと思って見ていた

ムラブリという大きなくくりで
種族のためには今後多少交友したほうが
近親婚を防ぎ、メリットのほうが大きいよね

あと多分みんなどっちも男性は狩りができるので
「ま、そうはいっても
本当に人を食うやつが
ラオス側のムラブリに混じっていたら
イトウに内緒で山で殺せばいいしな」
みたいなのがあったのかもしれないけど

あと狩猟民ってすごく忙しいところもあり
お互い多分イノシシ狩りしないといけないし
芋も掘らないといけないし
魚も獲らないといけないからいがみ合っているのは
時間の無駄なのかもしれないよね

しかしあの映画を低評価している人は
退屈だと思ったのかな

分断した同じ民族をまた有効に統合するのが
いかに難しいか…

ドイツも韓国もそう

お互いの長老が歴史を超えて
自然に歩み寄ったのは
本当に本当にすごいことなんですよね

伊藤先生のコメント読めます

ということで
すごいぜシリーズでも書くかと思っています

映画、金子監督もスタッフも先生も
大変だったと思います

深い感動をもたらすドキュメンタリー映画だと思います
ぜひ、どうぞ

伊藤先生、これからも頑張ってください
お体を大切に

Akiraseiastro


サポート再度、受けてみます。 よかったらよろしくお願いいたします。 いただいた金額は占いの本に当てます。