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【特別号no,1】『経理職』キャリア紹介

今回、3部構成で経理職のキャリアについてざっくりご紹介致します。

これから経理としてのキャリアをスタートされる方や経理経験が1~2年あり転職を考えられている方は是非参考にしてみてください!

今回は『非上場企業・上場企業・IPO準備中企業』という区切り方で業務内容や求人の種類をご紹介しようと思います。

【非上場企業編】

非上場企業からスタッフ職の経理求人が発生するケースとして最も多い理由は『欠員補充』です。その他には組織が高齢化しているため若手層の獲得を目的としている場合があります。特徴については下記のようになっております。

~求人の特徴を紹介~
<組織構成>
少人数のケースが多いです。下記の業務内容にも関連しますが、人事/法務/総務/経営企画/情報システム等の職種が明確に分かれていないケースもございます。
<業務内容>
・日常経理業務(買掛・売掛管理・伝票処理・記帳)
・会計事務所とのやり取り(内製化されていないケースが多いです)
・備品管理や受付対応などの総務業務
※給与計算や社会保険手続きなどの労務業務がある場合もございます。
<年収>300万円~400万円(目安)

~次の転職先に多いのは?~
<企業>
過半数が非上場企業へのスライドになります。
※理由※
上場企業で募集している経理求人の多くは『上場基準の会計知識』を求めているためです。
・税務会計と財務会計の違いの認識
・有価証券報告書の読み方
・会計基準の知識(J-GAAP/US-GAAP/IFRS) 等
そのため上場企業での経験がある方とバッティングしてしまうと負けてしまう可能性が高くなってしまいます・・・<ポジション>
① 経理担当
② 管理部門マネージャー(経理軸に幅広くご対応頂くポジション)
<年収>400万円~600万円

【上場企業編】 

上場企業からスタッフクラスの経理求人が発生するケースとしては、事業規模拡大のため増員募集や欠員補充など様々です。常に求人倍率が高いですのでライバルが多い求人になりますね。特徴は下記になります。

~求人の特徴を紹介~
<組織構成>
売上規模や関連会社、有価証券報告書作成の関係から経理業務を細分化しそれぞれ担当制にしているケースが多いです。そのため経理部だけで複数名いるケースが一般的です。
また、管理部長(管理管掌役員)→経理部長→次長→課長→主任→一般のように職位もしっかり定められています。
<業務内容>
・日常経理業務(買掛・売掛管理・伝票処理・記帳)
・各種決算対応
※企業規模によって業務内容がかなり違います。
<年収>
・350万円~420万円(未経験)
・400万円~500万円(1年程経験がある方)

~次の転職先に多いのは?~
<企業>
・上場企業
・非上場企業
・IPO準備企業
基本的にどのステージの企業にも転職が可能です。
<年収>
① スタッフ:400万~500万
② リーダー/主任:450万~600万
③ マネージャー:600万~800万

【IPO準備企業編】

IPO準備企業からタッフクラスの経理求人が発生するケースとしては『IPO準備に伴う増員募集』が多いです。これは、財経分離などのガバナンス強化の意味もありますが、ベンチャー企業ですので2人目、3人目の経理ポジションだったりします。また、従業員の平均年齢が若いこともあり若手層を対象とした求人が多くなる傾向があります。特徴は下記になります。

~求人の特徴を紹介~
<組織構成>
CFOや管理部長をトップにし各職種1名~3名程で構成されているケースが多いです。CFOは会計士や外銀出身の方が務めるケースが一般的です。また、メンバークラスにもある程度裁量が持たされるのもベンチャーの特徴です。1人が担う業務量が多くなるため自走して頂く必要があります。
そのためIPO準備企業の企業選びをされる際はCFOや管理部長のキャリアを確認することをオススメします。IPO達成経験があると非常に心強いですね。同時に教育環境も確かめる必要があります。未経験の方は特に確認する必要があります。
<業務内容>
・日常経理業務(買掛・売掛管理・伝票処理・記帳)
・各種決算対応
・内製化業務
IPO準備企業は非上場企業の経理体制から上場企業の経理体制に組み替える業務が日常経理業務と別に発生します。
つまり、非上場企業でありながら上場予定日が近づくにつれ上場企業と同じクオリティを求められることになります。
<年収>300万円~400万円

~次の転職先に多いのは?~
<企業>
① 非上場企業
② IPO準備企業
③ 上場企業
IPO準備企業は上場企業と同じクオリティを求められますので、N-1くらいまでIPO準備を進められると上場企業への転職は可能になります。また、ベンチャー企業のスピード感の中である程度自走することができればかなり評価が高くなります。
<年収>
IPO準備のみの場合
① スタッフ:400万円~500万円
② リーダー/主任:450万円~600万円
③ マネージャー:600万円~800万円
IPO達成経験を積めた場合
もしIPO達成することが出来た場合は携わっていた業務内容にもよりますが、経理だけではなく経営企画やIPO準備室等のポジションにも応募することができます。
最終的にはIPO準備責任者や管理管掌役員、CFOも目指せます!!
※その場合年収は1,000万を超えます。

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【最後に・・・】

今回は業務内容や年収を中心にザックリと記載しましたが、ご転職の軸は業務内容や年収だけではないはずです。働き方(リモートワークやフレックス等)も含まれると思います。
ご自身に最もマッチした求人が何になるのかしっかり見分けて頂けますと幸いです。

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