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技と体

2020.10.22 ブログ掲載


「 心・技・体 」
という言葉があります。


とくに武道やスポーツの世界で
使われる言葉だと思うんですが


メンズ達はそんな経験が無くとも
「少年漫画」で学んだりします。


この3つで
「凄そうランキングを付けてみてください。」
と言ったら


そのまま「 心 > 技 > 体 」
と答える人が多いんじゃないでしょうか。


心 ・・・ 超深そう
技 ・・・ 深そう
体 ・・・ まあ普通
みたいな。



福井の整体院
『からだ整え処 癒庵』院長の近間です。



ちょっとだけ
前回の話の続きになります。


前回、「体の使い方」には二通りあって


四肢の関節や筋肉をフルに使える
「運動として」の良い体の使い方と


四肢の関節や筋肉を極力使わない
「動作として」の良い体の使い方


があると言いました。


この全く逆の「体の使い方」を
冒頭で出た「 心・技・体 」に当てはめてみると


「運動としての〜 」で得られるのは「体」
「動作としての〜 」で得られるのは「技」
となるんですが


対極ともなるこの二つは
決して横並びではなく


ちゃんと順番があって


「技」がなくても
「体」は身につけれるけど


「技」を身につけるには
相応の「体」がないとダメ。


だということ。


ちなみにここでいう「体」とは


筋力ムキムキのマッチョな体
という意味じゃなく


姿勢や、関節の可動域
筋肉の柔軟性などなど


トータル的な良い体の状態のことです。


例えば
重い荷物を持ち上げる時


「体を寄せて腰を入れて持ち上げると
腰の負担は少ないよ」


というのは
最近ではもう知られている「体の使い方」で


これは「技」になります。


だけどもし
「姿勢」そのものが悪かったら


その人の腰や背中が丸まって固まってたりしたら


そもそもの「腰を入れる」ということが
まず出来ないんです。


アンディ・フグに憧れて
「カカト落とし」をしたくても


足を真っ直ぐ上げられる
「股関節や膝の柔軟性」や


グラつかない「体幹」
がないと出来ないのと同じです。


当時高校生だった僕は
これがキッカケで柔軟に目覚めました笑


つまり
技の「上手い」「下手くそ」という
技術以前の問題であって


まず「体そのもの」が
出来ていないといけない。


だから
技術を身につけるためには


その技術のレベルに伴った
最低限の「体」である必要があって


もちろんそれは
一朝一夕で出来ることではないので


結局、「姿勢の意識」や「ストレッチ」など
日々のケアの積み重ねなんです。


技術職についている方も
スポーツをされている方も


そして
それらの指導に携わっている方も


「できる・できない」
「センスがある・ない」


という技術ウンヌンの判断の前に
一回、体を見直してみるといいかと思います。


ちゃんと「体」を見直していくと


案外スルッと
できるようになるかもしれませんよ。



余談として


たまに、自分の体のケアで
他院に行く時があるのですが


出てきた院長先生が猫背だと
もうその時点でガッカリします。


姿勢が悪ければ悪いほど
どんなにちゃんとしようとしても


「軸の無い力任せの小手先の技術」
になってしまっているし


そもそも
そこまで姿勢を放ったらかしだったならば
そういうことすら知らない可能性が高い。


歯がボロボロな歯医者さんに
「まかせて大丈夫か?」と思うのと同じです。


というわけで今回は
「 心 > 技 > 体 」ではなく
「 心 ← 技 ← 体  」であって


一番土台となる「体」って大事だよ。
という話でした。






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