【短編小説紹介】江戸×あやかし×ブロマンス!【御江戸あやしあやかし絵巻】
こんにちは、千田伊織です。
今回は昨日公開した『あやかし』×『ブロマンス』な、江戸風短編作品の紹介をしようと思います。
https://kakuyomu.jp/works/16818093092119789832
本作は「歴史はちょっと……」という方でもお楽しみいただけるように、かなりソフトな描写を行っております。
(というか作者が歴史苦手なので、調べながら書いております)
そして何といっても今回の見どころは『あやかし』×『ブロマンス』!
一部BL表現がございますが、主な登場人物となる二人の間にはブロマンス的関係しか流れません。
ではまず、そんな本作
『御江戸あやしあやかし絵巻~九尾男子の願掛けご飯~』
の登場人物を紹介したいと思います。
【恵次】
:本作の主人公。幼いころに寺へ預けられてから、両親の顔を見ていない十六歳の少年。元服前に寺の和尚に迫られ、逃げ出してくる。しかし妖怪に付きまとわれやすい体質のせいで、それらからも逃げることに。そうして、山の中腹にある小屋にたどり着く。
妖怪に左手を食われるが、治療により腕を取り戻す。しかしその治療法とは……。
【蓮白】
:山の中腹にある小屋の主。正体は中国からやってきた白面金毛九尾、妲己である。女性という言い伝えが主だが、蓮白は「世には物好きもいる」と言ってはぐらかす。
恵次の腕を治療した張本人。九尾の尻尾の効力によって失われた腕を作り直してあげた。
実は妖怪を日本へ持ち込んだのは蓮白であり、その償いとして狐狸妖怪の起こした問題を無償で解決している。
以上からわかる通り、本格日本妖怪に焦点を当てた江戸あやかしミステリー(になる予定)です。
この時点で「面白そう!」と思われたらリンク先へお飛び下さい!
『御江戸あやしあやかし絵巻~九尾男子の願掛けご飯~』
本作はコンテスト用に短編で仕上げておりますが、長編にするため短編連作に書き直す予定もございます。
というわけでこれからは、私がおそらく影響を受けただろう作品群(あやかしものに限る)を紹介していこうと思います。
その一『鬼灯の冷徹』。
私が人生で初めて読んだ漫画になります。(確か小学四年生時)
この作品は、地獄で織りなされる鬼や妖怪、亡者たちから派生して、天国や神様、現世の幽霊たちにも焦点を当てた、コメディ作品です。
この作者様、水木しげる先生の大ファンだそうで、そこで学んだ妖怪を登場させているとのことです。水木しげる先生と言えば『ゲゲゲの鬼太郎』でおなじみの漫画家様ですが、これは信頼度が高い……。
私も本作を書き続けるために、水木しげる先生がまとめていらっしゃる妖怪図鑑に手を伸ばす予定です。
その二『不機嫌なモノノケ庵』。
こちらの作品は私が二つ目に手を伸ばした漫画『月刊少女野崎くん』と同じ連載サイト『ガンガンONLINE』さまで連載されていた作品になります。
私があやかしとブロマンスを掛け合わせることを思いついたのは、きっとこの作品の影響です。(やってから気づきました)
この作品は、妖怪を幽世へ祓う仕事をしている人間と、不憫体質な男子高校生によるあやかしお祓い譚になります。ダブル主人公的な展開が、キャラに深みを与えている素敵な作品です。適度にコメディでもあるので重くなり過ぎず、当時の自分でも読みやすかったのを覚えています。
その三『百千さん家のあやかし王子』。
中学一年生の頃、私はブックオフで立ち読みすることにはまっていたのですが、そのとき初めて自ら手を伸ばした少女漫画になります。
あらすじは、なんやかんやあって豪邸日本屋敷を継ぐことになった女子高校生が、その家に勝手に住み着いていたイケメン(あやかし)となんやかんやする話。実はこの作品最後まで読めていないし、立ち読みで一度読んだだけなのですごく曖昧にしか覚えていない……。ただ一つ絶対影響されていると言えるのは、イケメンが変身する描写ですね。あれはかっこよすぎますので、自作にも盛り込ませていただきました。
その四『蟲師』。
こちらは原作漫画ですが、わたしはyoutubeチャンネルの無料期間にアニメを通し見させていただきました。なので見たのはかなり最近……夏頃でしょうか。
蟲師、という職業をやっている主人公の男性があらゆるところへ出向き、その場所場所で起こっている蟲に関わる問題を解決していく、人間ドラマ重視のあやかしもの(?)作品です。アニメではあまりないほどにとても静かで、虚無に感情が滑り込んでくる感覚がアニメではとても印象に残っています。余裕があれば、漫画も揃えておきたいと思う作品です。
その五『モノノ怪』。
今年、映画も上映されました、原作アニメの作品です。こちらも見たのはyoutubeチャンネルの無料期間でした。
独特の絵柄はクリックを遠ざけさせましたが、何度もお勧めに上がってくるので折れて閲覧したところ、まあ凄い。初期の頃はかなり昔なのか、縦横比が今と違いますがそれも味です。
歌舞伎を見ているような……いえ、歌舞伎の演技の中で立っているような臨場感と舞台感を一度に味わえる本作。あれのような小説を書きたいと模索しましたが、今の私には無理のようです。ヒステリックな人間らしいキャラクターも登場するので、その傲慢さなどは他の作品でも活かせているかなと思います。
その六『虚構推理』。
やっと小説です笑
私は文字書きじゃないのか……いえ、そもそもあやかしものを漫画でしか読んでいなかったのです。この作品を知れたのは、妹のおかげですね(感謝)
小柄な義足義眼の女子大生とその先輩男子による、あやかしミステリ&バトル作品。この作品のインパクトのある部分は、あやかし要素に体力勝負のバトル要素を盛り込んでいるところです。それでかつ、頭脳派の女子大生が最終的に問題を解決するという半ば荒業のように見えるが、よくできた作品です。
アニメを先に見ていたのですが、ふと思い立ったように小説を読みまして、ちょうど忘れたころだったのでバトル的展開に少し驚きました。ですが推理が良くできたもので、ビブリオバトルとか得意そうだなぁと思って読んでいました。
その七『准教授・高槻彰良の推察』。
こちらも原作小説ですが、作品を知ったきっかけはドラマです。
ブロマンス、という概念を知ったのはこの作品ですね。(不機嫌なモノノケ庵を呼んでいた時、あまりブロマンスを感じていなかった)
変わった雰囲気を纏っている民俗学の教授と、人の嘘が見抜ける大学生の怪異にまつわるミステリー作品。
ドラマをあまり見てこなかった私がなぜ見ることになったのか……よく覚えていませんが、ドラマでもこんなにファンタジー色の強い作品があるんだなぁと知りましたね。
人間の無力さが程よく、怪異と相対するには知識と頭脳しかない、みたいな状況が面白かったのを記憶しています。
他にも、小説は『六道先生の原稿は順調に遅れています』も読んだことがあるのですが、めちゃくちゃ昔(多分小学生の頃?)に読んだだけなので、ちょっとコメントは控えます。でもがしゃどくろが好きになったの、この作品の影響なんですよね……
今確認したら持ってるの初版やないかい。
富士見L文庫さまを読んでいたとは、なんてセンスのいい小学生時代。
きっと、これ以上もまだまだ探せばあるんだと思いますが、今日はこの辺りで。
しかし、私と同じような道を辿っている方はいらっしゃるんでしょうか。どれも有名な作品で、全てアニメで放送されていますが、全て履修済みという方に出会ったことはないです。
そんなわけでどれか一つでも「読んでたな~」と思われたらぜひ、以下のリンクをクリックしてください!
『御江戸あやしあやかし絵巻~九尾男子の願掛けご飯~』
他にも長編なども頑張って書いているので、よければお立ち寄りください!
というわけで、今日はこの辺りで失礼します。
またお会いしましょう。
千田伊織