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あなたへ向けた日記 No.11

息子へ

4月になって、少しずつ保育園に行くようになったね。これまで、お母さんにべったり、お父さんに時々、好きなように甘えられる時間を過ごしてきた君にとっては、保育園は辛い場所だろうか。

辛いよな。そりゃそうだ。朝、保育園に連れて行って、お父さんが「じゃあね」と離れそうになると途端に表情が曇る。なんとなくわかるんだよな。ああ、これからお父さんは、どっか行っちゃうんだ、って。

おじいちゃんやおばあちゃんに抱っこされただけで大泣きだった君が、保育園に行くようになったらどれだけ泣くか想像がつかない。一族みんなでやんややんや言っていたが、いざ保育園に行くようになったら、なんとまあ、ほとんど泣かなかったって。すごいね。君の心にどんな変化があったんだ。

こういう見方は親バカと言われるかもしれないけど、これもまたわかるのかな、って思ってる。お父さんとお母さんが、意味もなく自分を放置したりしないって。自分を置いてくなら、何か用事があるんだろうって。それで、用事が終わったら、迎えにきてくれるんだって。だからちょっとの間、少し寂しいけど頑張るぞって。

賢いね。君は本当にいい子だ。お父さんとお母さんの、自慢の息子だ。声を大にして世界中に叫んでやりたい。「うちの子は世界一だ」って。

親バカで結構。親くらいしか親バカになれないんだ。お父さんもお母さんも、この世で1番、君のことが大好きなんだ。可愛くて可愛くて仕方がない、自慢の息子なんだ。

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