日本の男尊女卑についての考察㊺(天皇家についての考察⑤第十二代②ヤマトタケル伝説①)
こんばんは、いつもご愛読
誠に感謝しております。
よろしくお願いします。
前回は、第十二代:景行天皇の
皇位継承権のある子:小碓が
父:景行天皇から遠ざけられた
経緯をお話ししました。
今回はヲウス改め、倭男具那と
なって熊襲(鹿児島)征伐に
向かうお話から進めます。
ヲウスはヤマトオグナ(以下、オグナ)と
名を改め
一路、熊襲に向かいます。
熊襲に到着したオグナ一行は
熊襲の豪族:熊襲武兄弟の
館を見つけ様子を伺います。
クマソタケル兄弟は
ホデリ(海幸彦)の子孫で
隼人族と呼ばれる
豪族の一つでした。
館には護衛兵が守備を固め
館の中では宴の準備を忙しく
行っている最中でした。
オグナは、一計を講じて
クマソタケル兄弟に近づきます。
長い髻を解き
長く垂らして、
叔母から譲り受けた櫛をつけて
女性に化け
宴に潜入しました。
宴が始まり、酌をして様子を
伺うオグナに
クマソタケル兄弟は
見初め、我が兄弟の間に入って
酌をせよと女性に化けた
オグナを呼び寄せ
兄弟の間に座らせました。
宴もたけなわ、隙を突いて
クマソタケルの兄の胸に
深く剣を突き刺し
クマソタケルの兄を
殺しました。
その一連を見ていた弟は
その様子に驚き外に逃げて
行きます。
弟を追いかけたオグナは
追いつくと同時に
クマソタケル弟の尻を
剣で突き刺し首元に
刃を突き立てました。
クマソタケル弟は
自らを殺そうとする者の
名を尋ねました。
「我ら兄弟を殺すお主の名は!?」
「我の名はタラシ大王が子
ヤマトオグナなり!」
オグナは名乗りを上げると
クマソタケル弟は
「其方はこの時より
タケルの名を名乗るが良い!」
と言うと、そのまま息絶えました。
ヤマトオグナ改め
倭健誕生の瞬間です。
ヤマトタケルは息たえた
クマソタケル兄弟の亡骸を
ズタズタに切り刻んで
葬りました。
クマソ征伐を首尾よく
成功させたヤマトタケルに
次なる出雲(島根)征伐の
命令が下ります。
ヤマトタケル一行は
出雲に向かいます。
出雲には出雲健と呼ばれる
出雲勢力の長が治めていました。
ヤマトタケルは
イズモタケルと友好を結び
親交を深めました。
ヤマトタケルは
一位樫の木で太刀を造らせ
我が腰に佩き
イズモタケルを誘い
河へ泳ぎに行きます。
「なあ、イズモタケルよ
我と其方はまるで
兄弟の如くではあるまいか。」
ヤマトタケルは問いかけます。
「誠にそのようだ
我と其方は誠に兄弟のようだ。」
気を良くした
イズモタケルは応えました。
ヤマトタケルは提案します。
「なぁイズモタケルよ。
其方の太刀と我の太刀を
交換し、更なる友好の証と
したいのだが 如何か?」
イズモタケルは間を置かず
返答します。
「願ってもないことだ
ヤマトタケルよ。」
先に河から上がってきた
ヤマトタケルはイズモタケルの
太刀を高々と掲げ自分の腰に
佩きました。
次に河から上がった
イズモタケルはヤマトタケルの
太刀を高々と掲げ腰に
佩きました。
ヤマトタケルは
さらに提案します。
「お互いの太刀で
一度、手合わせてみぬか?」
イズモタケルも
快く「よかろう。」と
ヤマトタケルに対峙します。
ヤマトタケルは太刀を抜き
イズモタケルは太刀を抜こうと
しますが、どうやっても
抜けません。
ヤマトタケルはそのまま
イズモタケルを一刀の元に
斬り殺してしまいました。
こうしてヤマトタケルは
出雲征伐を成功させました。
まだまだヤマトタケルの
活躍は止まりません。
が。。。今回はここまで
次回は
第十二代②ヤマトタケル伝説②
をお話しさせて
頂きたいと思います。
ここまで読んでいただけて
とても嬉しく思います。
次回もお楽しみに!!