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もしかするとうちの子「発達障害もどき」かも?
落ち着きのなさ、偏食、パニック、かんしゃく、強いこだわり…
子どもの様子をネットで検索すると出てくるのは「発達障害」にまつわることばかり。
でも、ちょっと待って!
もしかしたら「発達障害」ではなく「発達障害もどき」かもしれません。
保護者の方、教育関係者の方に読んでみてほしい本があります。
※発売日はAmazonなどのWEB書店に準じます。
<3月2日発売>
『「発達障害」と間違われる子どもたち』
著:成田奈緒子
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「発達障害」
この言葉に振り回されて、困っている親子はとても多いと思います。
冷静に考えれば、発達の途中であっても、さまざまな情報があふれているため、「もしかしたら発達障害かもしれない」「早めに療育などに通ったほうがいいのかも」…などと、悩みを抱え込んでしまうのではないでしょうか。
たしかに近年、発達障害と呼ばれる子どもが増えているなと感じていました。実際に文部科学省から発表されている統計では、この13年で10倍に!しかし、小児脳科学者の成田奈緒子先生はこの傾向を疑問視しています。
発達障害という言葉が浸透し、教育現場にも広まった結果、学校の先生が「発達障害のカテゴリーに入ると思われる子どもたち」を見つけることが多くなりました。
しかし、現実に学校などから「発達障害では?」と指摘されて、私のところに相談にくる事例の中には、医学的には発達障害の診断がつかない例も数多く含まれているのです。
私はそのような例を「発達障害もどき」と呼んでいます。
発達障害もどきとは何かを大まかにお伝えすると、「発達障害の診断がつかないのに、発達障害と見分けがつかない症候を示している状態」を指します。
個人で判断するのは難しい問題ですが、子どもの育てにくさや発達の不安を「発達障害」だけに答えを求める前に、脳が土台からしっかり成長していける生活環境にあるか振り返ってみるのが大切だと感じました。
まず覚えておいていただきたいことがあります。それは、「今の子どもの状態がすべてではない」ということです。
脳はいつまでも、成長し続けます。
(中略)
子どもが発達障害の診断を受けると、親御さんの中にはショックを受ける方もいらっしゃいますが、落ち込む必要はないのです。ここから子どもと一緒に脳を育てていこうと、前を向いていただけたらと、思います。
脳の成長過程は、発達障害であっても発達障害もどきであっても同じです。
本の中で紹介されている「発達障害もどきから抜け出すための方法」は生活習慣の見直しが中心で誰にでもすぐに実践できることばかり。
そしてそれは、親である自分にも必要なこと。仕事に育児に家事…一生懸命になり過ぎるあまり、自分の生活がおざなりになっていないか?
「まず変わるのは親です」の一文が突き刺さります。
お子さんの発達が気になる方は、ぜひご一読ください。そして、親子で取り組んでみてほしいと思います。