【元看護師あーちゃん記】ドキュメンタリー映画「月」が明かす秘密とは?
こんにちは。元看護師よっしーです。
昨日は寒い中、福岡国際マラソン応援ありがとうございました😊
さて今日は「月」という宮沢りえさんオダギリジョーさん、磯村勇斗さん二階堂ふみさん4人が出演する(皆さん主役級です、豪華メンバーです)映画を観てきました。詳しい内容はお話できませんが、舞台は『重度障がい者施設』『三日月園』での出来事。人間が生きる市民社会において、禁忌とされる領域の奥深くへと大胆に踏み込んだ内容でした。社会派だとか、ヒューマンドラマだとか、ありきたりの言葉では片づけられない。一切の綺麗事から遠く離れた、人間存在と社会のあり方にまつわる本質的な問いを、重い衝撃と共につきつけられた作品でした。
この映画は実際の障がい者殺傷事件に着想を得て2017年に発表された辺見庸さんの小説「月」を原作としているそうです。個人を裁くのではなく、事件を生み出した社会的背景から人間存在の奥底に向きあい、❝語られたくない事実❞の内部に潜ることに独自のアプローチと破格の形式で挑戦し書き上げたそうです。社会が個人が問題に対して『見て見ぬふり』をしてきたという現実をつまびやかにし、鑑賞する私たちもまた、他人事では済まされないという覚悟が問われる映画でした。私自身精神科に勤めていた者としてとても深く考えさせられる映画でした。
ところで、映画館は来年の3月で閉館が決まった大洋映画館です。「月」を鑑賞するのには、まさにさびれた昭和の感じと来年閉館になる侘しさが相まって、とても感慨深いものとなりました。あと何回この映画館に通うことができるでしょうか😌
私が退職してからも、障がい者施設での虐待に関する内部告発が報道としても扱われてきました。しかし、障がい者施設だけに限ったわけではありません。例えば、保育園や高齢者施設での虐待事件、学校のいじめ問題など。身近に潜んでいることも同時に考えさせられるよっしーでした。