小説同人誌装丁まとめ(2022年)
※この記事は二次創作BL同人誌を取り扱ったものです。
はじめに
こんにちは。斉清 霜楓です。2022年に発行した同人誌についてまとめていきます。
17冊目
ページ下部に短篇のタイトルを入れるようにしました。一般の小説っぽい!
タイトルやページ番号は上部に入っている小説が多いと思うのですが、何となく下にあるほうがバランスがいいような気がしています。
ページ設定はほぼうまくいっているのですが、ノドが広すぎました。もっと狭くてもよかったです。
18冊目
17冊目と同じ設定にしたんですが、全体的に下に寄ってしまっていました。製本の時にズレたのかな? まあこういうこともあるよね、の範囲内で、問題はないです。
19冊目
ここでようやく、ページの文字数×行数の設定ができるようになりました(遅すぎ)。また、とじしろを使うことも覚えたため、表と裏の行の位置が合い、裏写りが気にならなくなりました。
ノドの広さはちょうど良い感じです。下の余白は広めにとってみましたが広すぎました。13ミリくらいで良さそうです。
書籍紙72.5kgは200ページ以上の本で使用するにはやっぱりちょっと厚いかな~? という印象。本文の文字は濃いめです。
印刷所さんによって使える紙とインクの濃さは変わってくるので、何回か使ってみて覚えていくしかないですね。
20冊目
まず、表紙と帯、可愛くないですか?! タイトルと帯の煽り文が繋がって一つの台詞になっているような仕掛けが好きなので、どちらも同時に目に入ってくるよう位置を調整しました。
本文についてですが、やっぱり、ライト書籍用紙クリーム55kgはいいですね! 回し者ではないです。文字が薄めで詰まった感が無いからか、19冊目と下の余白設定は一緒なのに、そこまで気にならないです。
一方ノドは広すぎたなという印象。薄手の紙かつページ数がそこまでない本の場合は、もっと狭くて良さそうです。
21冊目
表紙がちょっと反ってしまったのが残念ですが、ひどく気になるというほどではないです。
インクの裏写りを防ぐために書籍用紙72.5kgを使用しました。ちょ古っ都さんのインクの濃さであれば、このくらいの厚みがあったほうが良さそうです。ただ、72.5kgはこれ以上ページ数が増えると扱いにくく感じるので、うまく印刷所さんを使い分けるしかなさそうですね。
余白設定は小口(内部分)を10ミリにした関係でとじしろを7ミリにし、表と裏の行の位置が揃うようにしましたが、ノドが広すぎました。書籍用紙72.5kgで150ページくらいの本であれば、ちょうどいいのかもしれないです。ノドの設定って一番難しくないですか? ずっと試行錯誤しています。
22冊目
初めてブロスさんを利用してみました。文字のインクの濃さは一番理想に近いです。本文用紙もいい感じ。もう少しページ数があるのであれば、もっと薄めのほうが良さそうな気はします。
上下の余白は12ミリ、13ミリが適切かもです。ノドはやっぱり広いですね。片手で読むならちょうど良さそうではありますが。
なんでこんなにノドを気にしているかというと、余分な空白を作りたくないからです。場面転換を一行空けでするタイプなので、そこと紛らわしい状態にはしたくない、という考えです。また、変に間が空くと集中が切れて文を読み進める際に躓いたような感覚になってしまうとも思っているのも理由としてあります。
23冊目
新しいことに挑戦してみたくなり、表紙2-3を使ってみました。思ったより簡単でした。扱っている印刷所を探し出すほうが時間が掛かりました。ただ、もっと細かい柄で作るべきだったなとは思っています。
将来的には表紙2-3印刷+遊び紙印刷で模様を揃えたり、ファンタスを用紙に使って表紙2-3印刷をしてみたりしたいです。
最後に
以上で2022年の本は終わりです。ようやく知識と技術がついてきました。長かった、ここまで。
2019年から文庫本を作り続けてきて、やれること、やってみたいことがどんどん増えていくのが楽しいです。
A5本のほうが印刷費用とか頒布価格とかメリットはある、と様々なところで言われているのを目にしますが、作りたいものを作ったらいいと思います。同人誌なんだし。
わたしは、自分の文章が最も活きる形で作ってあげたいと思って、文庫サイズで作り続けてきました。今後も文庫サイズで作っていく予定です。
どんな装丁であれ、作りたいものを思った通りの形で作れるよう、これからも精進していきます。
記事を読んでくださった方々へ。ありがとうございました。皆様が良き同人ライフを送れるよう、お祈りしております。
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