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生産管理をしている全員が納期を守るために頑張っていますが、それでも納期に間に合わないケースは存在します。

なぜ発生するのか、どのようなケースがあるのかご紹介します。

納期遅延を防ぐためには、その原因を把握しておくことが重要です。

発注側に原因があるケース

発注側に納期遅れの原因があるケースとしては、以下のようなものが挙げられます。

①非現実的な発注

発注側が受注側の供給可能なリードタイムを理解していない場合に起こり得ます。

生産リードタイムが10日必要な製品に対して、「7日後に納入してほしい」という注文をすることは、意外と多くあります。

そもそも内示や受注を受信してすぐに、調整に入るべき案件ですが、納期のぎりぎりになって、納入できないことが発覚することも多いので気をつけましょう。

②急な変更や追加発注

100台の注文を急に1,000台に変更したり、20日納期の注文をいきなり10日納期に変更したりすると、受注側は対応できません。

しかし、発注側にもそれなりの理由があったり、さらに次工程のカスタマーからの依頼による場合もあります。

もちろん、「そんな注文は対応できない」と突っぱねることも必要ですが、時には、お客様を第一に考え、可能な限り早く納品できないか調整していくことも生産管理としての重要な役割です。

発注側としても、得意先と仕入れ先の両方と会話をしながら上手に落としどころをさぐるスキルが求められます。

こういったように、納入遅延が発生した場合、「納入できない方が悪い」と思われがちですが、もともと無理な納期設定や仕様変更が行われたものに対して、受注側で改善を行うことは難しく、受注側でどれだけ厳しく管理していても遅延が発生する可能性がある、ということ理解しておきましょう。

受注側に原因があるケース

受注側に納期遅れの原因があるケースとしては、以下のようなものが挙げられます。

①不適切な生産計画
製造業では生産計画を作成してから、
製造予定の品目や予定生産数などを記載した製造指示書を現場に発行するのが一般的です。

その際に指示書の基本になる生産計画を適切に作成できないと効率の悪い生産になってしまい、納期に遅れが出てしまいます。

さらに特急オーダーや何らかのトラブル発生などで、生産計画の見直しが必要なケースも多くあります。

②リソース不足
納期に遅れてしまう原因としては、社内のリソース不足も考えられます。

受注数量に対して、製造現場が持っている設備や人員といった生産能力が足りていない場合です。
生産能力を超える需要があれば、当然のことながら生産に遅れが出てしまいます。

それを防ぐためには、事前に設備投資や人員の補充、先行生産などが間に合えば良いですが、間に合わない場合、納期遅延に繋がってしまうわけです。

③材料・部品の欠品
当然ながら、実際に製品を作るためには部品や材料が無くてはなりません。
その材料や部品の欠品も納期遅れを発生させてしまう原因です。

当然ながら、材料や部品は生産開始に間に合うように先行して発注するべきですが、
数百~数千点の部品を、手持ちの在庫と製造予定数から不足部品を計算して、
調達にかかる期間なども考えながら適切に部品を手配するのは、非常に難しいことです。

もちろん、あってはいけないことですが、計算に間違いがあったり手配ミスがあったりすると、
いざ生産に着手しようにも部品が欠品しているため着手できないケースがあるのです。

④不良率が高い
不良率が高いことも納期遅れを発生させる原因になります。
不良品が多い製造現場というのは、たいていの場合、製造時間が予定よりも長くなります。

製造時間が想定よりも長くなれば、生産が思ったとおりに進まないため、納期遅れにつながってしまうのです。

また、良品となっているものでも、最終的に検査工程などで手直しが入っている場合は注意が必要です。

手直しが必要になると、作業工数が想定よりもかかってしまいます。

そのため、ムダな作業工数がかかっていることも納期遅れにつながる原因になりえます。

このように、納期遅れにつながる要素は数多く存在します。
できるだけシステム化したり、チェック機能を増やすことで未然に防いでいくことが大切です。

おわりに

納期遅延や納期調整が発生するケースはいくつかあります。
犯人捜しをする必要はありませんが、原因を正しく理解しておくことで調整方法や妥協点が変わってきたり、とるべき対策も異なります。

しっかり整理して理解しておきましょう。

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