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ヒトはなぜ協力するか;感想戦

松原明さんのジョイントイベント;読まずに参加できる読書会を本日行いました。

気になったところを切り抜くと、以下です。

子供の成長にともなって社会化が重要な役割を果たすようになるのは明らかです。個人ごとに異なる経験や文化ごとに異なる価値観や社会規範ーこれらすべてが影響を及ぼすのです(p.32)。
子どもが取り巻く社会的世界の影響は大きく二つのセットに分けることができます。ひとつめは人は子どもによる直接の社会的経験です(p.32)。もうひとつには文化集団で価値や規範が関わってきます(p.33)。
人格を持たない「どこでもない場所からの視点」を導く、「あの人はわたし」ともいうべき他者との同一的態度や多くの中のひとりとしての自分という概念に沿ったある種の社会的論理を備えているのです(p.41)。
ヒトの協働行為をヒト特異的なものたらしめている構造とは「注意の接続と参加者それぞれの視点によって相互調整されたおのおのが役割を果たしながら一つのゴールを共有する構造」に他ならない(p.65)
ヒトのすぐれた「協力する能力」は主に局所的集団内のインタラクションに向けて進化したようなものです。(中略)このような「協力におけるこころの集団志向性」こそが(中略)今日の世界における対立や苦痛の主な要因となっています。解決策は、集団を再定義する新たな方法を見出すことです(p.84)。

今回は総勢16名!の方においでいただいたのですが、議論中で、協力の中でのマネジメントはどうあるべきなのかという議論、それには、集団の中の同質性を打破する必要性があること、「自分ごと化」という言葉に潜む上から目線性などのが議論になりました。白熱した議論であったと言えるでしょうか。

次回は、2月27日の0900〜1200;zoom です。

今度は、『ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論分析』です。時勢に合わせて変更可能性ありです。


詳細はのちほど(了)。

ありがとうございます!