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8月1日の未来をつくるサロン; MRI「SF思考学を用いた未来創造」とディストピア的未来

8月1日のサロンのテーマは「SF思考学」とディストピア/ユートピアです。

三菱総研さんの「50周年記念研究 第7回:SF思考学を用いた未来創造」です。↓のようにまとめられています。共に↑からの引用です。

SFを用いた具体的な手法としては、「未来における新技術や新価値観は何か」「それがもたらす社会や業界の変化」「その社会のライフスタイルと新たな課題や対策」をステークホルダー全員で描き、バックキャストにより非連続でワクワクする未来像を策定する。SF思考学では、不確実だがインパクトが大きい変化を重視する一方、未来社会に生きる個々人がおかれた状況における「人間中心の視点」も併せもつ。多様な価値観に基づく「生きている様」を具体的に描くことができ、より創造的な未来感とリアリティーの両立が可能となる。

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確かに、文中に示されている↑の未来予測手法の比較の図は非常に興味深いです。不確実な可能性×人間中心というのは面白いエリアかと思います。

しかし、この議論で関係性が思い出されるのは、アーリの『<未来像≧の未来』です。彼は不確実な可能性に関しては、「ディストピア的思想を展開する/ユートピア的思想を展開する」という中でそれぞれ整理しています。

ディストピアでは『マッドマックス』『12モンキーズ』『ブレードランナー』などを取り上げています。ディストピア的思想は、現在の人々に方向性の転換を図ることを迫っていると整理しています。

ユートピアではトーマスモアの『ユートピア』、ディズニーの一連の作品などが示され、実現するのが難しいものを想定し、引き起こす働きがあると整理しています。

市民を交えたワークショップなどでは、経験的にですが「非連続的」とリアリティが重なると、ユートピア的な発想にあることが多いかと感じています。参加者にとって「苦い」話は基本的に嫌がる傾向が多いかと思います。しかし、実際は多くのユートピア的な願望のほとんどは実現せず、「苦い」結論に終わることがほとんどかと思います。

是非、今後の展開として、ディストピア的なSF的思考法に期待したいところです。

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