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9月19日の公共政策セミナーの感想戦;行政評価、政治評価、そして、多様な市民からの評価。

昨日は、↓にあるように、明治大学の西出先生をお招きし、先生のご本である『行政評価がなぜ機能しないのか』を核としたセミナーを開催しました。

先生のご本の中核であり、以下の内容についての議論が続きました。

政策検証が上手くいかない理由
1 行政職員集団が政策検証の目的ではなく、独自の目的に従いながら検証を推し進めること
2 行政職員集団が作為的な検証作業が可能となる制度運用の仕組みを自らの立場を駆使して整えようとすること
3 同作業を助長若しくは支援するような、すなわち政策検証を尊ぶような風潮が行政職員にないこと
4 政策検証のシステムが自らのの有効機能を阻害する本質的な問題を具備していることである。
5 政策検証のシステムは、他の組織管理システムと有機的に連携することが難しく、また、連携がなくとも他のシステムには決して支障がないこと

議論としては、ではどうしたら検証が上手くいくのかということの議論が集中しました。そこでの代表的な意見は以下のようでした。

■政治評価と政策評価は同時に行うべきである。政策の意思決定のあり方の同時に行わない限り、適切な議論はできないではないか。
■同時に、市民からの多様な評価及び政策のあり方に関する提言と市民間での対話が必要ではないか。
■行政情報については、市民からの積極的な請求が必要ではないか。このような市民を多く存在することが、質の高い行政評価がつながるのではないか。
■インプットアウトプットアウトカムにおけるアウトカムのあり方を考えるべきではないか。公共政策におけるアウトカムと民間ビジネスにおけるアウトカムは違う。バックキャスティング手法の検討が必要。

と言うものでした。非常に、真をついた議論だったかと思います。ご関心のかたは次回も是非。(了)


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政策プランナー細川甚孝の活動ノート
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