顔占い5 下アゴで老年晩年の運勢を判断できます(顎爲地閣 見晩歳之規模)中国古典「神異賦」の私流アレンジ解釈

顔占い・人相占いは中国語の原典で(神異賦{しんいふ})と呼ばれるものがあるのですが、
それを日本語に訳して、顔占いを学んだ私が現代人の感覚で内容をアレンジしたものを書いています。
人相術の古典の現代的な解説です。


(5顎爲地閣《あごをちかくとなす》 見晩歳之規模《ばんさいのきぼをみる》)

「顔のアゴを地閣《ちかく》と言いまして、老年期晩年期の運勢の内容を見ることができます」


顎(ガク)は、顔の「アゴ」のことをさします


爲(ナス)とは、そのまま「なす」とか「見なす」という意味になります


地閣(チカク)とは、人相術の専門用語です、普通は顔の「下アゴ」の全体のことを指しますが

顔の部位を専門的に細かく分けて見た場合には、くちびるの真下の

限られた部分のみのアゴを指して言う場合もあります。

漢和辞典によっては「地角」の字をあてるものもあります。


見(みる)は、そのままの意味で眼で見るということです


晩歳(ばんさい)とは、人生の「老年期・晩年期」のことを言います、「晩年」とも言います。


之(ノ)は、の、です


規模(キボ)とは、「物事の構造、内容、仕組み、などの大きさ」のことを言います

範囲を言う場合もあります。


それではこの詩句の説明をしていきます。


顔の下アゴの事を人相術では「地閣(ちかく)」という呼び方をします。

下アゴは顔の大まかな運気の流れを観ることができる

三停(さんてい)という人相術の技法で観ることができます。


三停とは以前にご紹介した顔占いの詩句の中で出てきました

(顔占い3 三停平等《さんていのびょうどうは》  一生衣祿無虧《いっしょういろくにかけることなし》)というのがありまして

その中で説明しております、気になる方はそちらも併せて読んでみてください。


三停の中の下停(かてい)は鼻の真下の所から始まり、

アゴの一番下の端までの縦の幅のことを言います。


この下停の中のくちびるより下の下アゴの部位を「地閣」と言います

地閣は50歳以降の60歳ぐらいまでか、あるいは亡くなるまでの

老年期、晩年の運勢の状況を暗示していると言われています。


ですので下アゴ全体の肉付きが良くて

なおかつ肉が引き締まっていて、

アゴの横の幅の骨格もしっかりとしていて、全体的に厚みがあって

見るからに元気さが感じられて力強さがあり、

アゴに傷もホクロもシミも無くてキレイなアゴをしている人は

50歳以降になっても元気で豊で幸せな生活を送れるという暗示があるのです。


そのようなアゴをしていれば、晩年になっても健康が維持できやすいですし

住む家とかお金にも恵まれやすいですし、

子供とか孫とかの若い世代の人達とか

周囲の人間関係にも恵まれやすいという暗示になるのです。


ただアゴの状態が、もしも上記とは正反対になっていて

まるで良くない状態になっているのであれば、

示される暗示もまた正反対の良くない暗示になってしまいます。

なので50歳以降の晩年の運勢はアゴの状態で観る事ができると言われています。


顎    アゴのこと

爲    なす、見なす

地閣   人相術用語で「下アゴ」を指す

見    みること

晩歳   老年期のこと、晩年

之    の

規模   物事の内容や仕組みなどの大きさ、のこと

(5顎爲地閣《あごをちかくとなす》 見晩歳之規模《ばんさいのきぼをみる》)

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