FP1級実技試験(資産相談業務)虎の巻
始めに
いつもご視聴ありがとうございます。FP1級実技試験(きんざい面接)は、受験者数が年間2千人位と少ない為に、教材が限られています(実質1冊)。私もそうでしたが、受験生の皆さんは情報不足で試験に臨むことになっていると考えてます。昨年、試しに私の合格体験を踏まえた動画を4本製作してYouTubeで配信した結果、ビックリすることに、再生回数が9千回を超えてしまいました(20年7月時点)。2020年バージョンとして新たに作成、アップした動画の内容をこちらにまとめましたので参考書としてお使い頂ければ幸いです。ノート作成方法までは無料開放しております。もし「これは役に立つ」と思われた方は、後半を4,000円で販売しております(返金制度あり)。
試験問題の著作権について
私は、ファイナンシャル・プランニング技能士センター、日本FP協会のどちらの会員でもあるため、許諾申請の必要なく試験問題を使用できます。
このテキストの目的
市販のテキストを効率よく勉強して合格レベルまで学力をつけることを目的としています。
動画の再生リスト
試験の概要
FP1級は2種類
日本FP協会が実施している筆記試験による「1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)ときんざいが実施している面接試験による「1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産相談業務)」の2種類があります。
私はきんざい(面接試験)の方で合格しております。合格者は2種類とも厚生労働大臣名での発行となります。2級、3級も同様ですが、この資格は法律で定められた「名称独占資格」となり持っていない人が名乗ると罰則があります。
受験資格
特殊なルートで受験資格を得ることも出来ますが、一般的には1級の学科試験を合格するか、CFP®の6科目を合格するかのどちらかとなっています。
申込方法
1級の学科試験合格者には招待状のような申込書が、学科試験を申し込んだ時の所属団体(私は銀行員だったので、その銀行)に送付されますので、それに〇を書いて返信するだけとなっています。他のルートの方は自分できんざいに申し込むことになります。
試験形式
問題を15分間読んでから面接試験になります。これが相続/事業承継(PART1)と不動産(PART2)の2回行われます。
会場のイメージ
赤い〇が受験生となります。私の時は、左側の縦の列から呼ばれて、後ろの机で15分間の読み込みを行って、別室の面接会場へ連れていかれました。待機中は電子機器の使用は禁止ですので注意して下さい。紙系のテキストやノートを読むのは自由です。飲み物の持ち込みも自由ですので必ず持って行った方が良いと思います。トイレは手を挙げて係員さんに連れて行ってもらいます。(不正防止の為)
合格率
平均して85%位です。受験者のレベルが高いことを考えると、なぜ落ちる人がいるのかをきちんと理解して受験する必要があると思います。
開催地
2020年2月は東京、名古屋、大阪、岡山、福岡の5か所で開催されています。審査委員の関係で4日間に渡って実施されますので、問題の漏洩防止の為に受験生は誓約書(漏洩しない)にサインをすることが条件となっています。
費用
25,000円(非課税)となっており、FP系の試験では最高額となっています。きんざいの報告書によりますと、これでも1級実技試験は赤字とのことです。他の試験での黒字を1級実技にまわしているようです。私はこの費用が「なんとしても1回で合格する」モチベーションになりました(笑)。
過去問
開催が4日間ですので、問題もそれぞれ違ってきています。全く違う問題もあれば、微妙に似ているものもあります。
20年2月のPART1の問題例
B4程度の紙1枚が渡されます。この問題をざっくり説明すると、非上場会社X社の社長(72歳)から承継者である長男へどうやって株式と社長の個人資産の数億円を継承するかという問題です。当然、配偶者や長男以外の兄弟もいます。
PART1の問題には「検討のポイント」が記載されており、これが面接試験での質疑応答の柱となっています。
20年2月のPART2の問題例
PART2(不動産)の問題には必ず図が添付されています。この問題をざっくり説明すると、X幼稚園の園長先生が幼稚園の転園を検討中で、現在地の売却を借地権も絡むなか、どうすれば高く売れるかの相談となっています。
他の3日間での問題と比較しての推測
受験生に誓約書は書かせていますが、万が一の問題漏洩を心配しており、論点が微妙にづれているようです。
唯一のテキスト
きんざいが出版している「FP技能検定 1級実技対策問題集」が唯一のテキストと言って良いと思います。20年7月現在、第7版の2が最新版となっていて、4,400円(税込)です。これを買わずに合格するのは、厳しいと思います。
良い点
情報量が非常に豊富で、これ1冊で十分です。元審査委員さんの記事はモチベーションがとてもアップします。
悪い点
情報量が豊富すぎて、まとめるの大変です。また、面接は約12分間なのに、これに書いてある回答を答えると普通に時間オーバーになりそうです。回答する為には要点をまとめないといけません。
タグをつけよう
この本には目次がない上に、「〇章の〇番を参照」が、ページが進むととても多くなります。なので、それを捜すのに時間がかかってしまい非効率になってしまいます。ご自身で「タグ」をつけることをお勧めします。(横の方が良いと思います。)
ノート作成時のポイント
問題別でノートをまとめるのは非効率
この問題集はPART1、PART2それぞれ24問、計48問が掲載されていますが、それを各門づつノートにまとめるのは非効率です。私は10問まとめるのに20時間位かかってしまい挫折しています。
審査委員からの質問、解答別にノートをまとめよう
上記のように問題別にノートをまとめることを諦めた私は、48問全部の問題内容と答えの組合せの一覧表を作って、組合せのパターンが多いものと少ないものがあることに気づきました。
パターンが少ないもの
FPの職業倫理(6種類)、FPのあなた自身が調べる事(10種類位)、他に必要な専門職業家(10種類位)なので、これはフル暗記してください。
パターンが多いもの
「相談者から聞くこと」は問題別にそれぞれある感じです。私はこの「答えだけをノート」にまとめました。
これは後で入れ替えをしやすいように、クリーンファイルに入れてノート化してます。このノート何度も見返すことで、問題に対する反射神経が鍛えられたような気がします。
答えだけノートは3冊作ろう
「相談者から聞くこと」ノート、「面接官から受ける質問」ノート、「提案・方策」ノート(これは要約する時に力が付きます)。
知識確認ノートも必要
私は1級の学科試験の合格通知を手にした瞬間にあまりの嬉しさで、学科試験の為に覚えたことを半分以上忘れてしまいました(笑)。皆さんも、おそらく学科試験の当日から相当忘れていると思います。色々な制度の特徴、要件、メリット、デメリットを再度まとめて作ることをお勧めします。また、医療法人の継承や生産緑地等の深いところ等もノートを作って口頭で答える準備をしておきましょう。
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