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【今ここタロット】はがねのつるぎを手放そう!
毎週日曜、「今のこころはどうなってる?」とタロットに聞いてみる試み。
スプレッドは「ケルト十字法」を使う。
10枚のカードで占う、ケルト十字スプレッド。
いったいどこから手をつけていったらいいのだろう?
見るべき順番を解説しつつ、「現在のこころの状態」を探っていこう。
【質問】「今、こころはどうなっている?」(2024/12/1)
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①全体をパッと見て、傾向・法則を見つける
・大アルカナのカードがない
・左側にペンタクルが3枚(すべて逆位置)
・右側にカップが4枚
➡ぱっと見、すごく良いわけでも、すごく悪いわけでも、なさそうだ
②現在の状態を表すカードを見ていく
”今”のこころの状態を聞いているので、まずは中央の、現在の状態を表すカードに注目する(ペンタクルの4)
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「ペンタクル」にしがみついている人物の絵。
*ペンタクルは、物質的なもの、この世界の目に見えるもの全般を表す。たとえば、お金、身体、成果など。さて、私は何にしがみついているのだろう?
➡逆位置で出ているので、しがみつくことで、現在のネガティブな状態が生まれていると見ていく。
「ペンタクル」と言えば、過去の位置と潜在意識の位置にも、いずれも逆位置で出ている(ペンタクル9・ペンタクルのキング)。いずれもペンタクルを愛でている人物の姿をしている。
➡目に見えるものへ愛着、執着がネガティブな状態を作り出している。
*似たようなカードがあることで現在の状態を補完し、説得力を与えている
③現在の状態に影響を与えているカードに注目する
”今”のこころの状態に影響を与えているカードに注目する。(ソードのペイジ)
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物語序盤、まさにこれから冒険に出ていこうとする「冒険者」の格好をしている。
➡冒険が始まれば、その過程で何かを得るものだ
➡RPGのゲームの例えを思いついた。例えばドラクエでいえば、初期装備「どうのつるぎ」から、大金をはたいて「はがねのつるぎ」に変えると敵が一撃で倒せてとてもユカイだ。ところがゲームが進むにつれて「はがねのつるぎ」では歯が立たなくなってくる。そうなると、もっといい武器を手に入れる必要があるのだが、一度苦労して得た武器は、なかなか手放せないものだ。とっくに役立たなくなっているのに。
➡ペンタクルにしがみついている今の状態というのは、ゲームが進んで「はがねのつるぎ」は役に立たなくなってきているのに、「はがねのつるぎ」を手放せず、”しがみついている”ようなものかもしれない。
顕在意識を表す上のカードに目を向けると(ワンドのペイジ)、やはりまだ「旅を始めたばかりの冒険者の気分」でいるようだ。
③もう一度全体を見渡して、その他のカードに注目する
*これまでのカードを詳しく分析したことで、他のカードも物語のように生き生きと関連づけることができる。
自己を表すカード=カップ4
➡差し出されている物、を「まだいい」と受け取らない人物
➡過去の装備(はがねのつるぎ)を見直して、”今”、差し出されているものを受け取ろう
見回せば、すばらしいものは泉のようにこんこんと湧き出ている。(環境を表すカード=カップのエース)
手に入らないものではなく、現実に手の届くものを選り好みせず受け取ろう。(希望とおそれ=カップ7)
④最後に、全体を総括するカードを見る(近未来・結論)
【結論】ソード5の逆位置
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➡手に入れたものを手放すこと。あるいは、正攻法で手に入れる。
➡弱いつるぎをいくら集めても、むだである
過去に得たものを失っても、まだ見えない(背後に)何かが残っている(カップの5)。