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地域の若者をつなげるプラットフォーム ~かわさき若者会議~

日本青年館noteは学生団体Crenectionの皆さんにご協力をいただいています。今回、許可をいただき、「全国まちづくり若者サミット2022」に登壇の予定のかわさき若者会議の記事を青年館noteにも転載させていただきます。

はじめに

学生団体crenectionの池田です。今回記事を掲載するにあたりかわさき若者会議代表の中野絢斗さんにお話しを伺いました。
かわさき若者会議とは・・・行政ではなく若者主体の団体が大きな特徴であるかわさき若者会議は今年四月に創設。U25の若者のための地元密着プラットフォームとして様々な活動をされている団体です。

今回取材させて頂いた経緯は私自身川崎市に住んでいることもあり、実際にかわさき若者会議で活動されている方から紹介していただいたことでインタビューさせていただき活動を知りたいと感じたからです。

活動を始めたきっかけ

「地域で活動する若者の孤立を解決するため若者と地域をつなげるプラットフォームをつくることを決意しました。地元に知り合いがおらずベットタウンになりがちな川崎市の中に地域コミュニティを生み出したいという思いから始まったものです。」
「かわさき若者会議では本人の希望があれば0歳から入会が可能で25歳までの世代が集っています。役職がないのが大きな特徴で上下関係がなくアットホームな雰囲気の活動です。自由度が高く強制をすることもなく気軽に参加出来るのも大きな特徴の一つです。」

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私は以上のお話を伺い今まで抱いていた地域活動団体のイメージが大きく変わりました。かわさき若者会議の実際の活動の様子を見ても、幅広い世代の方が交流を通して楽しく活動されていることが分かります。

川崎で活動を始めた理由

「課題意識の背景には川崎はベットタウンになりがちということを実感したことです。川崎以外の高校に通う高校生も多く、川崎の若者の多くは川崎市以外の地域で活動している現状…。これはもったいない!という思いから相談できる相手が出来る環境のなかで若者同士の連携をつくりたいと考えました。」

若者が流出するばかりか孤立を感じる若者が多いなかコミュニティの不在、居場所がないという問題に対していろんなことが出来るコミュニティの場を設けようとかわさき若者会議を結成されたそうです。

「学校や家庭以外での地域コミュニティを求める人も多く、かわさき若者会議は若者の出会いを提供する役割を担いコミュニティを広げています。行政と協力するなど幅広く活動されています。口コミで拡大し、現在は69名の活動者が所属しています。」

以上のお話を聞き、取り組みたいテーマを持つ人が繋がれる場所としてかわさき若者会議は非常に大切なコミュニティであると感じました。

思い出深い出来事

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「かわさき若者会議のメンバーの方がイベントを通じて知り合った人の学童の団体のもとで活動を始めてくれたことで結果として地域との繫がりができたことがとても良かった。イベントそのものとその先へコミュニティが広がっていることが思い出深いです。」

このお話を聞いてイベントが成功するよりも地域と若者をつなげることが大切であるという中野さんの熱い思いを感じました。

現在の取り組み

「現在は10月市長選挙に向けてインスタグラムで選挙の仕組みを見える化をする活動をされている方がいます。また、若者の声が行政に届いていないという問題から行政に若者の声を届けるための活動もしています。川崎には若者が意見交換会するなどの若者の団体が活動できるスペースがないという課題に対しても取り組んでいます。」

川崎市の中で一つの課題に留まらず沢山のことに向けて取り組みをされていることが印象的でした。

活動する上での工夫

「年上の人の強制感を若者が避けたがるという傾向があるため若者と対等に語り合うことを大切にし、地域と若者をつなげる工夫をしています。」

地域の団体には若者が少ないという現状の原因について若者との接し方を知らない人が多いという課題があることを教えて頂きました。

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「やりたいことができる環境を整えることでいろんな課題に取り組む若者が集います。音楽が好きな高校生の方が地域にも関心を持ち融合させて何かに取り組まれている例もあります。コロナ禍で地域への関心を持つ若者も増えています。」

人によって地域への興味が違うという課題に対しては団体に入るハードルを下げることやいろんな切り口のイベントを行うことが必要だと教えて頂きました。

これからの活動

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「団体の存続が目的ではなく、いろんな世代との繫がりがある理想の地域をつくるために楽しみながら活動し、繫がりを残すことが重要です。」

とおっしゃっていました。
団体を残すことが目的ではないというという言葉が心に残りました。

最後に


今回取材させていただいたことを非常に光栄に思います。
私自身川崎市に住むものとして多くのことを学ぶことが出来ました。記事を読んでいただいた方にも興味を持っていただけていれば幸いです。

この記事を書いた人・取材した人

池田明日香(いけだあすか)神奈川県在住の高校生。地域活性化に興味を持ちクリネクションに参加。街歩きが好きで商店街を愛する高校生です。

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