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PARK CAFEで公園ににぎわいを ~大正大学地域創生学部~

はじめに 

 こんにちは。二回目の担当になります。日本青年館note学生記者の城田空です。今回は日本青年館の主催する「全国まちづくり若者サミット2022」の参加団体である大正大学地域創生学部の福島一樹さんと星奏実さんを取材しました。僕自身大学一年生で、大学生が大学生を取材するという普通の活動紹介記事とは違った見方で取材出来たと思っています。

 大正大学地域創生学部は地域実習が特徴的な学部です。1年生で40日間地方で住み込みの地域実習、2年生は東京で実習を行います。1、2年で地方と都市、両方の実習をすることで、それぞれ抱える課題の性質などを直に触れて感じ、3年でその気付きを活かしてさらなる課題解決に繋げる。今回はそんな大正大学の活動の一つ、PARK CAFEにフォーカスしていきます。

PARK CAFEとは

 PARK CAFEは、中小規模公園にトラックでcafeを展開する企画です。福島さん達は2年生の実習で東京都豊島区の中小規模公園でcafeを展開出来ないかと、区に提案しました。そこで区の担当の方から豊島区が保有するPARK TRACKを利用したらどうかと提案され、今回取材するきっかけになったPARK CAFEが生まれました。

ニーズの違い

 PARK CAFEを運営する中での気付きを聞いてみました。

星さん「当初は中小規模公園に余り来ない若者から大人を呼び込もうと企画を考えていたのですが、実際にイベントをやってみると一番多かったのは子どもで、それを見て区の方が‘‘公園にはこういった子どもの遊び相手になる人が必要なんだ‘‘と仰っていて。そっちの方がいいのかな~って思ったりしたことはありました(笑)」
福島さん「それで二回目は来てくれた人が楽しんでくれたらいいなと思って星さんがシャボン玉を持ってきてくれたり、子どもたちが楽しめるように企画にしました。おかげで子どもたちも楽しんでくれて大盛り上がりして、二回のイベントを通して子どもにとっての公園の必要性を感じましたね」

 当初はcafeというコンセプトや中小規模公園の需要の開拓ということもあって青年、大人向けの企画でしたが、実際やってみると子どもたちの参加が多いことから、さらに子ども楽しんでもらえるような企画になったとのこと。公園にcafeを展開することで公園自体の雰囲気も変わり、普段よりもたのしかったのではないでしょうか。取材をしていて子どもたちが多かったと言っていのが印象に残りましたが、今後も活動を続けていけばただ子どもたちと遊ぶ空間ではなくcafeを提供する場所でもあり、大学生がいるという環境も活かせるようになってくると思います。例えば、子どもたちの親御さんだったり、地域の高校生などが相互に交流できる空間になるのではないでしょうか。喫茶店などになると建物の中にあって閉塞感があります。解放的で入りやすい雰囲気の公園であれば、地域コミュニティスペースよりも効果は期待できそうです。そうなると今後のPARK CAFEのがどうなるのか気になります。

パークカフェ④

今後のPARK CAFE

 今後、PARK CAFEはどうなるのでしょうか?

福島さん「実は…終わってしまうんです…。PARK TRACKが3年リース契約らしくてもう使えなくなってしまうようなんです。さらに新しく出来る東京都の条例にPARK CAFEが引っかかてしまうようで来年は出来ないんですよね」

なんと、話を聞いていてこれから継続して活動できれば、当初の目的だった需要開拓の部分もクリアしてさらに発展出来そうないい活動だったのに…。リース契約ならまだしも、条例違反になってしまうとは…どうしようも出来なさそう…本当に残念だ…。

福島さん「でも、僕個人としてはこれかも中小規模公園に関わろうと思っていて、この前も公園でやきいもを焼いて防災と掛け合わせたようなイベントにも参加してきました。将来はまちをつくる仕事。まちの景観や風景などを作る仕事がしたいと思ってます。」
星さん「私は空間を作るような仕事が出来ればと思ってます。今回のPARKCAFEでもcafeを通して公園の雰囲気を来てくれた人がどう感じてどうか変わるのかなんかを考えて、空間を作ることがしたいです。」

 同じまちづくりの活動をしている僕としてはお二人の将来の夢を聞いて、自分の将来をイメージするきっかけになりました。まちづくりの仕事はある程度のキャリアがある人が転職して行き着く場所のようなイメージがあって、まちづくりを仕事にしたいと思ってもどう行動すればいいのかわからず、結局何もしないなんてことが多いのですが、少し先を歩く先輩方の考えはとても響くものがありました。

今回の取材を経て

 今回は若者サミットに登壇する団体ということで、同じ世代である僕が福島さんと星さんを取材しました。
 話していく中で共感する部分がとても多く、取材中ずっと首を縦に振っていました。2学年先輩という事もあって自分が歩くかもしれない道を覗いているような気になりながら話を聞いていて、とても勉強になりました。まちづくりについても少し知識が増えたし、自分の進路選択にもプラスになったと思います。それと同時にこういった経験をもっと積みたいし、気付きや成長できる場所をもっと開けたところで作るべきだと思いました。今後の活動に繋げていこう、そう思える取材でした。

この記事を書いた人

城田 空(しろたそら)福島県いわき市出身、神奈川県横浜市在住。クリネクション副代表。趣味はボードゲームやカードゲームなど。「人と人を繋ぐソフト面でのまちづくり」を勉強中。将来は東北でまちづくりの仕事をしたいと考えている。

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