ストイックもカッコいいけどさ、
現代人の課題として「向上心」というのがあると思ってます。
あ、向上心がないのが課題なんじゃなくて、ありすぎるのが課題だと思ってるんです。
と、いうのも、向上心っていう言葉を“より良い方向に努力する心”みたいなものだと定義すると、その心が存在するには“我々がより良い方向を知っている”ということを前提としなければならないわけで、、、
「で、そんなもの誰か知ってるんだっけ？」
そんなふうにひねくれを発症してしまうわけです。困りました。
まあこんな言葉尻捕まえて屁理屈をこくのにも理由がありまして、私は基本的にこの類の慢心があまり好きではないんです。
なんというか、向上心だとか成長という言葉の影に潜む価値基準に対する疑問です。あるべき姿や目指すべき状態が存在することを前提としている言葉たちには、ある種の窮屈さを感じます。
向上心を持って成長しようとしているうちは、他人の価値観のプールをなるべく速く泳ごうとしているにすぎなくて、本当はもっとウロウロして、どのフィールドでどれくらいのペースで泳げば納得のいく結果にたどり着けるかということを吟味したっていいはずです。
「でもそんな風に、自分にマッチする場所が外側にあると考えて彷徨っていたら、結局何も達成できずに、成果を手にすることもなく人生を終えることになるよ。」
一理あると思います。だけど、そういった反論こそが慢心だと言いたいのです。
彷徨えるということは、選択肢があるからこそできることであって、それは豊かなことであるとも言えそうです。我々のような平民にそれだけの選択肢が提示されている世の中は、未だかつて無かっただろうし、今後なくなっていく可能性もあります。
↑のような考え方をする人にとっては、自分や他人を騙してまで何かを達成したり成果を得たりするよりは、自分に正直に生きて「可能性の海をさまよった挙句何も得られませんでした」的な未来の方が、まだ“まし”かもしれないのです。そんな価値観がどこかにあって、それがスタンダードになるかもしれないという仮説を持っておけていないからこそ、慢心だと指摘したいのです。
なので、私がこれからもっと重要視されて欲しいのは、なるべき自分になるのを目指すことより、なった自分を受け入れてやれる精神性を持つことの方です。
「Z世代は選択肢が多くて、なにが正解が分からない」
これは実は課題ではなくて、我々が偶然手にした豊かさに他ならないのかもしれません。
すべきことに追われず、「やりたいことがわからない～」とかほざきながら生きていける身分にあって、それを悲観する必要性なんてないんです。歴史の上に立つ貴族みたいなもんです。
だから、ストイックにやるのもいいんだけども、もっと遊んだらいいと思っています。
ひと昔前の人達がゴリゴリ働いて、現代に豊かさを残してくれました。でもなんとなく直感ですが、我々がいくらゴリゴリ頑張っても、きっとひと昔以上に後世を豊かにしてやれることはない。この優しくてゆるふわな時代は、徐々に、あるいは急激に崩壊していくことになると思います。
もしその直感が正しかったとしたら、この優しくてゆるふわで短命な時代だからこそできるアウトプットは、超長期的なスパンで見たらめっちゃ希少なのかもしれません。まさに歴史貴族。
いっぱい和歌読んだらいいです。蹴鞠で遊んだらいいです。そのうちやるべきことしかできなくなっちゃうんだから、貴族でいられている今のうちに遊んだらいいんです。そうして散らかしたものの中から、成長に代わるものさしを探し出したり、目をそらしてきたものたちとの再会の仕方を模索していくのがいいんじゃないかな。
と、そんな感じのことを考えてみました。
よく分かんないサービス『散歩と雑談』参加者募集中！！
生年月日と散歩をしながら30分間お喋りするサービスをはじめました！※詳細は過去のnoteを参照してください
▼を見てピンとくることがあればぜひお気軽にご応募ください！
【私（生年月日）が散歩と雑談から得たもの】
・潜在的な価値観
・感情や心の働きへの敏感さ
・勝ち負けから逃れることが悪ではないという視点
・ありのままの自分を受け入れる器
・ネガティブケイパビリティ
【私にできること】
・言語化が得意です（感情・構造など）
・いろんな角度から質問を投げられます
・話を遮らずに最後まで聞けます
・重い話でも結構ライトに聞けます
・将来の夢の話など、アツい系の話を聞けます（意外と聞ける人少ない）
・自慢話しません
・初対面時の距離感は弁えてるタイプです
・普通に生きてたらあまり出会わないような話題を出すことがあります
・30000歩程度であればフツーに歩けます
・2時間ライブ配信できるくらいにはお喋りできます
・よく笑います（ニコニコというよりニタニタ）
・カマキリを高速で見つけられます（卵も）