マルチ勧誘を「価値観が合わない」で断っちゃった話
あなたはマルチ商法やネットワークビジネスの勧誘を受けたことがあるでしょうか。
私は、今日勧誘を受けました。
ホシとの出会い
ホシ(以下「Aさん」という)とは、ある対談イベントで出会いました。大手企業でマネージャーを務める傍ら、キャリアコンサルタントとして個人事業もしているそう。さわやかで人当たりがよい、「いい人感」があふれる方です。
彼には私の方から話しかけて「フツーに話がおもろいのと、個人事業主の友達いないから友達なってくれ」的なノリでLINEを交換しました。
Aさんの方から連絡先を聞かれていたら警戒もできたのですが、私の方から席が一番近い人にテキトーに話しかけただけなので、さすがにババは引かんだろうと踏んでいたのです。
そのうち飲みにでも行こうと話をして、その日は解散しました。
後日ご飯に行くことに
AさんとLINEで連絡を取り、仕事終わりにご飯に行くことに。渋谷のパスタ屋で雑談していたのですが、まさに「雑談」といった感じで、特に怪しい響きは無し。学生時代の出来事や、今の恋人について話していました。
話の流れで、仕事を辞めて独立することを伝えると、私のキャリアと近い領域で活躍している経営者(元フリーランス)の方(以下「Bさん」という)を紹介してもらうことになったとさ。
週末に開催される屋外イベントでキッチンカーを出店するそうなので、そちらにAさんと行く約束をして、散!!
まだ、私は何も違和感を抱きませんでした。AさんがLINEの文章で頻用するちょいキモ絵文字を除いては。
キッチンカーイベントに同行
イベントは土曜日だったこともあってか、かなり賑やかで盛り上がっていました。ただ、紹介してもらう予定だったBさんは別件で席を外しているとのことだったので、しばしAさんと立食しながら話をしていました。
すると「知り合いの経営者(以下「Cさん」という)が今来ているらしいので、話しに行こう」的な流れになったため、面を通すことに。Cさんは、Bさんの師匠的な存在らしいのです。
(なにやら経営者がやけに出てくんなぁ…。)と、私の心中で次第に疑いが強まっていくのを感じました。しかし、折角なのでCさんと話をしてみることに。
…Cさん、コテコテのうさんくさオジサンでした。
ハイブランドに身を包み、EXILE系のアップバング。そしてすぐに年商を言う。待ちなさい、私がそれを聞くまで。会話の中でバスケ経験者という共通点を見つけると「あぁ、今度日本代表の〇〇と飲むよ。ウチで。」とか言ってくる。いいからそういうの。
でも一応、学びがあるかもしれないので、聞きたいことを聞いてみました。
私「起業準備ってありますけど、あれの具体が全然わからなくて、各工程にどれくらい時間かけましたか?ビジネスモデル決めるのとか、資金調達とか。」
Cさん「基本的には、全部アウトソーシング。尊敬してるメンターの人がいたから、全部その人に従ってやった感じかな。」
私「へぇ…。勉強になります(初めての起業で、ビジネスモデルの構想をアウトソーシング??)。」
かなり「はにゃにゃ」な状況でしたが、最後に一応インスタを教えてもらいました(インスタもコテコテにうさんくさい)。
そしてCさんとの会話を終えると、帰り際、Aさんからあの本を勧められたのです。
99%ダメな奴だこれ。
経営者(元フリーランス)のBさんに会ってきた
そしてついに、キッチンカーイベントで会うことができなかったBさん(with Aさん)に会うことになりました。
Aさんが“あの本”をマジでシンプルにいい本だと感じて、何の思惑もなく私に推薦してきたという「1%」のわずかな可能性に賭けたのです。Aさん、アンタはまだ、ギリ俺の友達なんだ…。※あと、こういう勧誘がどのように行われるのかを凄く見てみたかった。
指定されたカフェに到着すると、Aさんの姿がありました。Bさんは30分後くらいに到着するそうです。
Aさんにはあらかじめ全てを伝えました。
などなどを伝えると、Aさんは決まりの悪そうな顔をしていました。「せっかくだし会うだけ会ってみて」と勧められたので大人しく待っていると、ついに、Bさんが到着しました。
色々と“ありがたいお話”を長々と聞かせていただきましたが、要約すると「経営目線を身につけるためにメンターを見つけて、起業を目指す同じ境遇の仲間達と、成果づくりに勤しもう!」みたいな話。
ここで、「え、メンターってどこで見つけるんですかぁ?」とか
「え、起業を目指してる人とどこで出会えるんですかぁ?」とか聞くと
きっと何かを紹介されてしまいます。
なので、「メンターか~、最近気になる経営者の方にDMとか送ってるんですよねぇ ^^) 」などとはぐらかす。すると、「うん、いいね。でもきっと成果がないと返信も貰えないから、まずは成果を作ることが大事だと思うかな(^^)」みたいな返事が返ってくる。
でもここで、「え、成果ってどうやったら作れるんですかぁ?」とか聞くと、きっと何かを紹介されてしまいます。
絶対に紹介させない私と、絶対に質問させたいBさんの冷戦。
30分ほど芯のないフワフワとした会話でいなし続けると、Bさんはミーティングの時間とのことで離席しました。
その後、Aさんに「何かに勧誘しようとしてますよね?」と聞くと、「べっ、、、別にぃ~(口笛)」みたいな感じだったので、「私はBさんにもCさんにも憧れを感じません。世界観というか、価値観が合わないので、目標の人は自分で見つけて自分でコンタクト取ることにします。」とAさんに伝えて解散しました。
きっともう、あるいは最初から、Aさんは私の友達ではなかったのでしょう。
まとめ
Bさんとの会話の中には特定の団体名や個人名や会社名が出てくることは無く、しかし妙に熱はあり、特有の不気味さがありました。まあいわゆる“事業者集団”ってやつかと思います。こんなのに騙される奴いるのか?と思うくらいあからさまですが、部活的なノリの営業会社に似た雰囲気を感じるので、違和感を感じない人は感じないのかも、とも思いました。みんな気を付けてね。