坂田明梨さん インタビュー記事
今回私がインタビューしたのは、西南学院大学一年の坂田明梨さん。
幼少期からそろばんを習っており全国優勝の経験もある彼女は、国際ボランティアにも興味があり学外の団体で様々な活動をしています。
今回はそんな彼女の活動や魅力に迫りたいと思います!!
(今回の記者:西南学院大学一年 寺澤優希)
1. 坂田明梨さんについて
今回インタビューさせてもらった坂田明梨さんは、西南学院大学の商学部経営学科の一年生で、西南ベンチャーサークルに所属しています。得意なことは幼少期から習っているそろばんで、全国優勝の経験もあります。発展途上国に関することに興味を持っており、現在は福岡県内の団体に所属し海外ボランティアの活動を行っています。
⑴どうして西南に?
寺澤 数ある大学の中で西南を選んだ理由は何ですか?
坂田さん まずは経営学に興味があったっていうのが大きいですね。他の私立大学も合格していたのですが、大学四年間を勉強なしで考えた時にどこで過ごしたいかって考えると、やはり地元でもあり情報量も多く発展している福岡に残りたいと思い選びました。
寺澤 入学して四か月ほど経ちましたが、西南を選んでよかったと思いますか?
坂田さん はい、正解だったと思います。特にベンチャーサークルには私のやりたかったことがつまっていたので、西南に来てこのサークルに出会えたことはとても大きかったですね。
⑵坂田さん自身が語る自分の性格
坂田さん 私は自分はすごく負けず嫌いなところがあるのと、いろんなことに対して継続力があるかなって思ってます。
寺澤 そうなんですか! 例えばどういった時にそのような性格だと感じますか?
坂田さん 負けず嫌いなのは、小さい頃からそろばんのような勝負事をやってきたからだと思います。だから、一度決めたら自分が満足いくまでやるタイプなんですよ。今でもそろばんを続けているのもその影響だと思います。
寺澤 そろばん以外にも何か続けていることってありますか?
坂田さん 人間関係においても長く続くことが割と多い気がします。例えば、高校の生徒会や中学校の部活のメンバーで今でも年に数回集まったり……
寺澤 素敵ですね! 大学生活においても、これから大人になっても集まれるような人間関係を築くことはとても大事ですよね。
坂田さん そうですね!
2. そろばんについて
⑴そろばんを始めたきっかけ
寺澤 どうしてそろばんを始めようと思ったんですか?
坂田さん 私の親が近所にそろばん教室があることを偶然知って、連れていかれたのが始まりですね(笑)母はそろばんが教育に良いということを知っていたので……
寺澤 そろばんができるようになると自然と暗算ができるようになるんですか?
坂田さん 自然にできるようになる、というと少し違うかもしれません。そろばんができるようになると、そろばんの玉がどのような動きをするかなどが分かるようになるので、暗算をする時に自分の頭の中にそろばんをイメージしやすくなり、結果暗算ができるようになるという感じですね。
寺澤 暗算が得意なら、算数や数学もかなり得意なのでは?
坂田さん 苦手意識はないんですけど、例えば図形とかは全く分野が違うので得意ではないですね。走るのが速くて得意な人が全てのスポーツができるわけではない、といった感じです。
⑵坂田さんのこれまでの受賞歴・段位
受賞歴(一部)
12歳 全国大会で初優勝
高1 15歳以下の部でフラッシュ暗算日本一
高校1~3年 三年連続で九州一
全国優勝の回数は過去に全部で4回、上記の他にも様々な大会で受賞しています!
段位
10歳0か月 暗算の10段取得
11歳2か月 そろばんの10段取得
どちらも福岡県内最年少記録となっています!
寺澤 段位について詳しく教えてもらってもいいですか?
坂田さん はい。段位には初段から10段まであるのですが、昇段するためには段位認定試験を受けなければいけません。また、段位認定試験を受けるためには、まず級位試験というものを受ける必要があります。級位は15級から始まり1級まであります。級位試験を受け1級を取得し、段位認定試験を受けて合格することによって晴れて昇段できるというわけです。
寺澤 かなり長い道のりですね……それをそろばんを習い始めて4,5年で成し遂げるなんてすごすぎます!
坂田さん ありがとうございます。
⑶そろばんを通して学んだこと
坂田さん そろばんをやっている人でよく人から聞かれることがあるんですけど、「10段を取ったのにどうして今もまだそろばんを続けているのか」というような質問なんです。
寺澤 その質問に対して今の坂田さんならどう答えますか?
坂田さん 私の場合は10段を取得したり、大会で優勝することが終わりじゃないと思ってるんです。続けて大きな大会に行くと、そこでしか得られない経験がたくさんできると思うんですよ。例えば、一位の人はどうやってトップを維持しているのかを実際に肌で感じることができます。また技術面だけではなく、勝ち進んできた人たちがしてきた努力や味わってきた達成感、勝負ごとにおいて感じる痛みをしることなど、内面的にも学べることが多くあるんです。これらのことって、途中でやめてたら絶対に経験できなかったことだし、そういった意味でも私は今までずっとそろばんを続けてきて本当に良かったと思っています。
寺澤 ずっと続けてきた人だからこそ知ることのできるものですね。それでは、坂田さんのそろばんにおける今の目標はなんですか?
坂田さん そうですね。久しぶりにまた日本一を取りたいですね。今度は部門関係なしに全体での優勝を目指しています。
3. 海外ボランティアについて
⑴海外ボランティアを始めたきっかけ
寺澤 海外ボランティアを始めようと思ったきっかけは何かあるんですか?
坂田さん 高1の時に私の高校にカナダからの留学生が来て交流をしたんですよ。その時にホストファミリーの募集があって、応募したんですけど外れてちゃって。それがすごく悔しかったんです。もっと国際交流をしたいと思って、自分でいろいろ調べて今所属している団体に一人で応募しました。
寺澤 一人で応募することに不安とかはなかったんですか?
坂田さん たしかに不安は少しあったんですけど、それよりも国際交流をして自分の考えや視野など、今見てる世界を変えたいという気持ちの方が大きかったですね。
⑵坂田さんの所属している団体について
坂田さんが所属しているのは、アジア太平洋こども会議in福岡という団体で主に海外から福岡に来る子供たちのサポートをしています。まだ物心がついていない子供たちにいろいろな文化に触れて価値観の違いなどを知る経験をする機会を提供することをコンセプトとして掲げ、様々なイベントを企画しています。坂田さんは現在、団体の中のオリエンテーション部会とキッズ交流部会に所属しており、その中でサブリーダーを務めています。
⑶国際交流をしたいと思う理由
寺澤 坂田さんが国際交流をしたいと思う理由は何ですか?
坂田さん 一言で言えば、感動するからですね。国際交流をする際には、言葉の壁はもちろん、宗教や文化の違いも出てきます。でも、愛情を持って彼らと接すればそれらの壁は乗り越えらるんです。それを実感した時にはやはり感動しますね。
寺澤 今まで活動してきた中で、感動した時のエピソードを聞かせてください!
坂田さん 以前、今所属している団体の企画するイベントの中で、いろいろな国の子供たち6人と一緒に数日間生活を共にするという経験をしました。当時の私は、英語も子供も好きだったんですけど、英語をうまく話すことができず、子供たちとは単語単語で会話してたんですね。だから言葉の壁というものをすごく感じて、子供たちと本当に距離が縮まったのかがすごく不安でした。しかし、最後のお別れの時に、私の班の子供たちだけみんな泣いていたんです。行かないでって泣いて抱きついてくる子もいました。その時思わず私も泣いてしまって。同時に、言葉や文化などの壁があっても、愛情を持って接すればそれらは乗り越えられるし、心の距離も縮めることができるんだと実感しました。
寺澤 とても感動する素敵な話ですね! 坂田さんの今の活動には、その時の体験や感じたことが元になっているんですね。
坂田さん そうですね。そのような大事なことに団体に入ってから一年目で気づけたので、今もこうして活動を続けています。とても素敵な経験ができるので、この活動はぜひいろんな人にお勧めしたいです!
4. インタビューを終えて
寺澤 それでは最後に、これから頑張っていきたいことを教えてください!
坂田さん 私は行動が動機を生むんだって考えているので、自分の興味関心があることにはなんでもチャレンジしています。だから、これからも様々なことにたくさんチャレンジしていきたいって思ってます。
寺澤 今回はインタビューにご協力いただき、本当にありがとうございました。これからも頑張ってください!