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卒業式のような日、AKB48劇場19年目のリニューアル。

私達AKB48のホーム、AKB48劇場がリニューアルされることになった。

きっとたぶんこのニュースを見た人は
「へー、リニューアル!」
「19年も使ってたの、すごいね!」など、

そんな感想を抱くと私は思う。

だけど、9月1日現劇場での最後の公演、そのステージに立っているメンバーの姿を見たら
"それだけではない"ことがきっと伝わったと思う。

あのステージに立った時なんとなくこう思っていたのだ。

卒業式みたいだな」と。

卒業する、とはつまり何かと
学生の頃のことを思い出しながら考えると

・そこに通うことがなくなる。
・仲間と会うことが少なくなる。
・通学路を通ることがなくなる
                 など

ということが挙げられると思う。

そのうちの一つであるそこに通うことがなくなる、に、この感覚は近くて
"この景色を見ることがなくなる"ということにとてつもない寂しさを抱いていたのだった。

AKB48劇場が誕生したのは2005年12月8日。
私はもちろん、現AKB48のメンバーは誰もこの日を知らない。

だけどそれぞれがこの劇場に通った思い出があって、私は2013年4月30日のバックダンサーデビューから約10年半この劇場に通ってきたのだ。
小学校よりも長い期間ここに通った。
その分の思い出がたくさんだ。

迷子になって衣装も着られなかったデビュー公演、
細かい立ち位置を間違えてしまったこと、
なかなか上手く歌えなかった日、
その一つ一つが大切な思い出なのだ。

秋葉原のドンキホーテにあることは変わらないけど、新しくなることで何かが変わってしまう…
そんな思いを抱えながら、あの日私はステージに立っていたのである。

終演後たくさんの関係者の方の挨拶がある中
初期からの衣装制作をしている私たちの大好きなしのぶさんがこう言った。

これからのAKB48劇場はみんなが作っていくんだよ」と。

ここからの劇場は何か別物のような気がしていた。
たくさんの思い出が遠のいていくような気がしていた。

だけど、今あるこのステージも楽屋も先輩達がひとつひとつこうしたらもっと良くなるのではないかとアイデアを出して手直ししてきたからこそ、愛の詰まった劇場になったのだ、とそう話してくれた。

その時少しだけ違う視点が生まれた気がした。
リニューアルは寂しくもあるけど、
AKB48がAKB48であり続けられるように私達がまずは愛を注いでいこう、ということ。

もちろん私たちだけでは何も成り立たない。
ステージを作るにあたってたくさんのスタッフさんがいてくださること、
そしてみにきてくださるファンの方がいてくださること。

完成の日は2024年12月8日。あと3ヶ月。
まだわからないことだらけだ。だけど、新しくなった姿を楽しみにしながら、いろんな劇場を回ってまたここに帰ってこようと思う。

現メンバー🫶🏻
劇場入り口