"楽しい"から私はまたステージに立ちたい。そう思えるまでのこと🌱
「"楽しい"を周りに振りまいていて本当に最高だった。」
武道館コンサートが終わり、楽しかったなぁと振り返るようにTwitterで福岡聖菜と検索していたらふとこんな書き込みを見つけた。
"楽しい"
それは簡単なことのようで実はとても難しい。
AKB48に加入して9年半、最近ようやく掴めてきた感情を見つけてもらえたようでとても嬉しくなった。
振り返ると私のステージでのパフォーマンスは苦戦ばかりで
加入当初は、ダンスも覚えられない、立ち位置も覚えられない。そして、その次は恥ずかしいから観に来てくれるファンの方の顔を見られない、そして、歌えないからステージに立ちたくない。
そんな私が今、
楽しいからまたステージに立ちたい、そう思えているのは奇跡のような話だと思う。
どれだけ練習をしてもステージに立つのが怖い。今日は間違えるんじゃないだろうか、この曲を私はちゃんと表現できているんだろうか。
不安はステージに立っている最中でもずっと隣にいた。そんな時、とあるメンバーが
「とにかく楽しめばいいんだよ!」
本番前、緊張マックスだった私にそんな言葉をかけてくれた。
とにかく楽しむ、
そう意識してみるとフッと心が軽くなって、
今目の前にある曲の世界がスッと体の中に入ってきた。
そして気がついたら目の前にいるファンの人に向かって笑顔で手を振っていた。
ステージに立つことは1人ですることではなくて、目の前のファンの方も巻き込んで味方にして、この空間を楽しむこと。
今までは本番間違えないために練習をしていた。
だけど、これからは本番を思いっきり楽しむために練習したい、そう思うようになった。
レッスン場で練習すること、家で自主練すること、移動中はイヤホンで曲を流しながらイメトレすること。
この期間に溜め込んだ楽しみたいという思いを真っ直ぐに本番で発揮する。
もちろん、まだまだできないことだってあるし、
ダンスも歌も誰よりもできる!なんて自信はない。
だけどステージを楽しむことへの熱量だけは負けない気がしている。
最近はこの曲はどうすればより世界観が伝わるだろうと表現の仕方を考える時間も楽しい。
一つ一つの歌詞を読み取って、その曲の主人公になったような気持ちで表情や目線まで考える。
楽しいの先にはまだまだ知らない世界があって、きっと果てしなく続いていくのだと思う。
"楽しい"そう思えるものにこれからもっと触れて夢中で生きていきたい。