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私の『聴覚過敏』について👂

私は、自閉症スペクトラム障害の特性で、『感覚過敏』のひとつである『聴覚過敏』を持っています。今回は、『聴覚過敏』についての事を詳しく書きたいと思います。書くことは、あくまで私の場合の一例ですので、一人一人に個人差があることをご理解頂けたらと思います。程度は人によりますが、音に対して痛みを感じる人がいたり、身体が刺激(音)を吸収して目眩や倦怠感を感じ、疲れを感じてしまう等が挙げられます。私の場合は、後者で、痛みこそ感じはしないものの、音に溺れている感覚で、身体が刺激を吸収して、それが倦怠感につながります。旅行も疲れてしまいますし、ショッピングモールやスーパーマーケット、コンビニエンストアに行くだけでも、行った後は、動けなくなります。私は、今の職場に入職して、3ヶ月間はデイサービスセンターに勤務していたのですが、デイサービスも音に溢れていて仕事中も溺れているという感覚でした。ただ仕事の義務感で慣れようとしていましたが、家に帰ると、どっと疲れが出て動けなくなっていました。今は人事部で施設の事務所にいるので、基本的に静かですが、たまにすごく電話が鳴り響いていたりすると、溺れている感覚になってしまうことはあります。私の中で、社会に出るということは、ずっと音の海の中で溺れているそういう感覚です。それはそれはすごく苦しいです。溺れていても、誰も気づいてくれないのですから。福祉番組で、感覚過敏について取り上げられることもあり、聴覚過敏の場合、痛みがある場合は、全身を針で刺されているような感じと表現する人もいたのでこれには支援が必要だとすごく感じました。基本的には、発達障害の特性として知られていますが認知症や自律神経失調症、うつ病や高次脳機能障害などの病気の症状にもありますし、原因不明で感覚過敏だけを持ってる人もいます。感覚過敏は、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、痛覚、触覚、温度感覚など、色んな感覚に起こります。そして、発達障害と聴覚過敏についてもっと知ってほしいことが、ありまして、発達障害と聴覚過敏を持っている私は、聞き取ることも困難なことがあります。えっ、聴覚障害ではないのに、なぜと思うことがあると思いますが、たくさんの音がある中で、話をされても、それを聞き取ることができません。周りの音も同じ音量で聞こえるので、話だけを聞き取るということが困難なのです。脳の中には、周りの音量を下げてくれて、自分の聞き取りたい音だけを聞こえるように取捨選択する機能があるそうなのですが、それが自閉症スペクトラム障害などの発達障害があるとないのです。今は、それは、聴覚情報処理障害という正式な病名もあるのですが、発達障害がある場合は、特性として認められているので、診断の必要性は、あまりないです。これは、聴覚過敏を持ってる人全員に起こる問題なのか、発達障害の人に限って起こる問題なのかよくわからないので興味のある人は、調べてみてくださいね。なので、私は職場の人にも指示などは静かな場所で出してくださると助かりますとお伝えしています。それに職場の人は協力してくださり、静かな場所で指示など出してくださり、混乱しないようにメモを渡してくださっています。周りの配慮には、とても感謝しています。さて、今回はそんな感じで感覚過敏の一つである聴覚過敏について書きました。発達障害には様々な特性があるので、これを機会に知っていただけると嬉しいです。



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