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「Dance Well」を知っていますか

Danceって本当に色々あるのです。参加して初めて知ったことが多かったです。


私、基本的に運動音痴なのです。でも筋トレとかウォーキングとかものすごくストイックな運動が好きなんです。
なのでダンスは全く興味がなかったんです。しかし文化芸術界隈の隅っこにいる身として、最近のAIの侵食を考えると

「最後は生身の体じゃね?」


という感覚を強く感じています。でもダンスって言っても正直よくわからん。そんな時、私がいつも頼りにしてるのが横浜馬車道にあるDance Base Yokohama


ここはダンス、舞踏芸術を中心としたダンスのスタジオ。ここでは色々なワークショップや公演も行われます。
そこで以前からよく知ってるダンサーの酒井直之くんが海外研修から帰ってきた発表会を開催するとのこと。行ってきました。

個人的見解ですが酒井くんはみてる方が息をするのを忘れちゃうくらい奥深いコンテンポラリーダンスをします。ちなみに酒井くんと私が知り合ったきっかけは「酒井くんが私の息子を歌舞伎町で拉致った」ことがきっかけです。(歌舞伎町で少年を拉致ったって文字にすると極悪人臭がすごいですが本人はとても素敵な青年です)


今回の発表会。内容は「Dance well」の要素を用いたダンスWSと報告会。「Dance well」ってなんだろう?という感じからのスタートです。

https://dancebase.yokohama/event_post/%E9%85%92%E4%BA%95%E7%9B%B4%E4%B9%8B-%E3%80%8Cdance-well%E3%80%8D-%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%97

◆Dance Wellとは?
ダンス・ウェルは、パーキンソン病と共に生きる方々を含む子どもから大人まで、年齢や経験に関わらずどなたにも開かれたダンス活動です。イタリアのバッサーノ・デル・グラッパ市CSC現代演劇センターの主宰により、2013年から実施されています。


ダンス・ウェルの大きな特徴は、リハビリやダンスの技術習得を目的とするのではなく、芸術活動として実施していることです。アート作品が設置されている美術博物館の敷地やアートギャラリー、季節を感じられる屋外など、感性が刺激される環境で開催します。参加者の身体や心を解放して生まれる個性的な表現や多様な価値観を認め合うことを、芸術的なアプローチから試みます。

酒井直之 / 「Dance Well」 ワークショップより引用
酒井直之 / 「Dance Well」 ワークショップより画像引用

非常に興味深い話が続きます。治療じゃないけど効果がとてもある、というダンスの機会。確かにずっと怒っているように見える高齢者の方が最後楽しそうに笑顔になってる。とても不思議。

「Dance well」は 治療ではなく、芸術実践。主にパーキンソンと共に生きる人々を対象としてクラス。イタリアで始まりました。対象はリハビリ対象者が主だけど基本誰でも参加OK。 場所も閉じられた空間ではなく広場で実施。途中参加もあり。明確な言菜遣いで参加者にイメージを与えるけど正解はない、音楽が常に流れ動きは基本自由でいい、あくまでプラットフォームなので講師ごとに方法は変わる。

というとても自由なダンスの機会です。

ちなみに発祥は音楽フェスティバル。イタリアのバッサーノ・デル・グラッパ市CSC現代演劇センターの主宰により、2013年から実施されています。このプログラムの一環で開催が始まったそうです。このフェスティバル、プログラムに1つ参加すると他のプログラムが激安で参加できる、という特典があるそうです。そこで高齢者や身障者の方も参加できるプログラムを、と言うアイデアから産まれたそうです。

こちらのWS、発表会だけかと思って興味深く聞いていたらなんとWSは実際に参加。え、どうしよう、自分だけ初心者だよ!踊れねえよ!と焦ります。焦りを必死に隠しているつもりでしたがしっかりバレていました。酒井くんに思い切り見抜かれ「無理のない範囲で」と言ってもらえたので参加してみることにしました。

で、始まります。イメージ的には流れるようなストレッチクラスのような感じ。でもそこに強制力は皆無。

私の中では学生の時に(一体どうしたらいいのやら)と思って参加させられた創作ダンス的なものを予想していたので、とても意外でした。ダンスなんて。。と思っていた自分がなんだか薄くなっていきます。酒井君のナビが素晴らしいので気がつくと楽しい!体が伸びてる!めっちゃ気持ちいい!

そしてダンス経験者の人をものすごく近くで鑑賞できるのも予想外の体験でした。プロのコンテンポラリーダンサーの動きって近くで見ると動くギリシャ彫刻みたいですね。びっくりしました。

30分間、とても楽しい時間を過ごさせて頂きました。
うっすら汗もかきましたが、とても心地よい感覚が残りました。体がすごく暖まって体がすごく伸びて凝りがすごく治ってる。「Dance well」は治療行為じゃなく芸術活動という定義だそうなんだけどとても楽しかったけど、とてもコリが治った。伸びた。気持ちよかった。楽しかったけど、これ立派な治療じゃん。って思いました。
私のようなダンスど初心者でも満足度はすごく高かったです。驚きました。


「Dance well」は開催は基本無料、屋外などの開かれた場所で行うのが基本ルールだそうです。開かれた踊れる場所(欧米では広場や公園が該当します)が少ない日本では開催が難しいのが現状。でも室内とかで行うのもOKだそうです。美術館や体育館見たいな場所で行われることが多いそうです。確かに高齢者の方の参加がメインの時は室内の方がいいのかも。

すごく楽しかったあと、感想のシェア。そこで驚いたのは(なんとなく気づいていたけど)私以外は全員ダンスに関わってる人ばかりでした。そうです、私だけがダンス初心者で初めてのダンスWS参加者。

「どうして参加しようと思ったのか」
「参加してどうだったか」
「次回参加したくなったか」
「ダンスWS未経験者はどのような声掛けをしたら参加しようと思うか」

質問攻めでございました。
その場では上手く答えられなかったので改めて整理してみます。

「どうして参加しようと思ったのか」
→友人が講師だったから(つまり知り合いが講師でなければ参加しない)
→WSのみではなかったから(発表会を聞いてみたかった)

「参加してどうだったか」
→最初は絶対できないと思った。でも30分なら参加してもいいかなと思った。(時間が短いので30分なら参加できると思った)
椅子に座って参加する人がいたので踊りが厳しくなったら座ればいいと思った(逃げ場のシナリオが見えたので参加してみようと思った)

「次回参加したくなったか」
→まず、今回はとても楽しかった。でも今回参加しようと思えたのは時間が短くて自宅から近かったから。(自宅遠くて時間が長いとできるのかなと不安は感じる)なのでまだ次回参加します!とは言い切れない。自宅から近いこのスタジオなら参加したいと思ったかも。


「ダンスWS未経験者はどのような声掛けをしたら参加しようと思うか」
→まず、知り合いがいない、講師が知人友人ではない場合で参加を決めるのは正直ハードルが高い。なぜならどんなものかわからないから。なので過去の開催レポートと次回開催の場所の説明がもっとあるといいと思う。(ダンスをしてる場所が誰でも観ることができる場合はちょっと躊躇するかも)


いざ、書いてみると「なんてめんどくさい感覚の参加者」なのでしょう😅。


最後に、次回の開催のインフォメーションも頂きました。紹介してみますので、これを機会に、参加してみようかなと感じたらぜひ参加してみてください。私は公的私的に忙しい12月なので、1月の回に行けたら、、と考えているのですが開催場所がどのくらいオープンか写真見たいな。。

今後の開催は東京都美術館や渋谷の公園通りギャラリーで予定されています。今回の講師でもあった酒井くんが講師またはアシスタントで入ります。ちなみに男性も、親子での参加も大歓迎だそうです!

上野アーティストプロジェクト2024 ノスタルジア―記憶のなかの景色 ダンス・ウェル
(第一回2024年12月8日(日) 14:00〜15:30)
(第二回2025年1月4日(土) 14:00〜15:30)
https://www.tobikan.jp/exhibition/2024_uenoartistproject.html#event

東京都美術館との連携プログラム
会場東京都渋谷公園通りギャラリー 展示室1
ダンス・ウェル
2025年1月18日(土)14:00~15:30

年末年始の予定が見えてきたら再度参加を検討してみたいと思います。