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高中正義LIVE2024黒船来航50周年参戦記その1

先日高中先生が我が街でLIVEを開催しまして、久し振りに参戦してきた、その感想です。
実は私、昔は高中正義の大ファンでして、高校の時、まだリッチー命みたいなハードロック少年の時、サディスティックスのLIVESHOWというLPを聴いて衝撃を受けて以来、虜になってしまい大学時代も軽音部に所属して高中のコピーバンド活動に明け暮れておりました。このブログではフルアコースティックギターのこと沢山書いてますが、当時のメインギターは当然YAMAHA SG2000。その頃は氏もブレークしており、SGは受注生産で、数ヶ月待ちと言われる中、地方の学校にいた私は、市内の数少ない楽器屋さんで、偶然売られていた現物を発見。衝動的に月賦(この言葉死語?)で買って、それから居酒屋のバイトを決めて決済資金を稼ぐ、という結構綱渡りな手法で手に入れました。この楽器も後程本ブログで紹介します。
就職する迄の最後のアルバムが「SAUDADE」。それ以前の主な曲は下手くそながらも、大体は弾けたんじゃないかと思います。今回考えてみると、学生時代も含め、高中(以降こう呼ばせて頂きます)のLIVE参戦はこれまで都合10回くらいでしょうか。昨年のサマソニで観たのが最後になっておりました。実はこの時はセトリは最高だったものの、機材の調子がイマイチだったのか、西日を向いての野外ステージだったせいもあるのか、ミスが目立ち、余りいい印象がありませんでした。元々プロの中でも非常にミストーンは多い人ではありますが、その時は「ああ、高中ももう限界なのかな?もう見ることも無いかも。」というのが正直な感想でした。だから当地に高中が来るという話を聞いた時、参戦は見送ろうというのが、第一感で、誘ってくれた友達にもそう言ってしまいました。しかしある時偶然見掛けたインタビュー記事に「僕のお客さんはLIVEでもスタジオ録音と同じフレーズを求めてくるので、敢えてアドリブはせず、スタジオに忠実に弾いている。」という下りがあり、「ああなる程!」と思いました。私は今フュージョンバンドでギターを弾いていますが、ギターソロは殆どコピーしてません。というか出来ません。たとえコピー出来たとしても、それをLIVEで忠実に弾ききる自信がないからです。ジャズを齧りだしてからはギターソロはコピーではなくアドリブでやるべしみたいなのがあって、決まったフレーズを弾かないのが当たり前になりました。
しかーし!
よくよく考えてみると、私のような下手くそだけでなく、プロにしても事情は同じはず。カシオペア野呂先輩はスペースロードのギターソロをスタジオ通りに弾いたか?ラリー・カールトンのルーム335は?等々、スタジオの名演をLIVEでも忠実に再現しているプロは他には知りません(もしかして私が知らないだけかも知れないけれど)。勿論ジャズ寄りのプレーヤーは一度使ったフレーズなんて弾けるか!というプライドで違うフレーズを弾くことはとてもよくわかります。しかし、皆が知っているフレーズをそのまま再現する=間違えると皆に間違えた事がすぐばれるというリスクを回避したいというバイアスも少なからず働いているのではないか?というのが最近私が辿り着いた仮説(というほどのもんでもないけれど)。
そこで話が長くなりましたが、高中です。彼はファンがスタジオ通りのフレーズをどうやって弾くのか観たくてしょうがないと言うことを、よく理解しているため、その要望に応えるために敢えてミストーンと指摘されるリスクを冒してスタジオ通りに弾いている。確かにファンとしてはREADY TO FLYをアドリブでやられたらがっかりだもんなー。そう思った時に、彼の本質が見えた気がしました。こんな事書いてると何時までたってもLIVE観戦記に進めない!
とか言いながら、同年代の神ギタリストが病気で休養してしまった事もあり、やはり今回観にいくべし!と思い直しました。チケットもう売り切れたかな?と思いながら探してみたらまだ売っていて、Luckyとばかりに入手。親父ボッチ参戦を楽しみにしていたら、当日は大雨。
前振りが長くなり過ぎて、次回に続きます。LIVEの感想じゃないやん!!と思われた方、すみません。次回すぐアップするので是非読んで下さい。


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