フルアコースティックギター3
こんにちは。本題で3回目の記事になりますが、前の2回は全く反応が無いのでこのままなら撤退も考えようと思っている堪え性のない私です。さて、前回はフルアコには単板、合板の2種類が存在すると書きました。そして製造コストは圧倒的に単板が高いと。残念ながらGibson社がフルアコの生産をやめてしまい(未来永劫かはわかりません)、比較はできないのですが、以前は175とL5では、新品定価が倍くらいの違いがあったのうな記憶があります。しかしここからが楽器の面白さなのですが、価格に比例していい音がするかというとそうでもなく、音色にはそれぞれ特徴があります。単板は明るく素直な音。生鳴りも大きいかわりにハウリングに弱い。合板はちょっとくぐもった音、生鳴りは小さいが、その分ハウリングには強い。ジョーパス、ジムホール、ジョージベンソン、パットメセニー、パットマルティーノ等、合板のギターをずっとつかっている有名プレイヤーは沢山います。むしろことGibsonに関しては単板を使っている大御所は減っている感じ(あくまで印象です)。有名どころになると演奏する箱も大きくなるので、ハウリング対策がより重要になるのも一因かも知れませんが。でもJazzを弾くには合板のいかにもジャズだぜいという、ややドンヨリした響きを好むプレイヤーが、多く存在するということでしょう。ジム・ホールは合板のギターを作る技術を持つメーカー探しに苦労して、日本企業をやっと見つけたと、何かのインタビューで話してました。それが、愛知県にある寺田楽器製作所で、sadowskyのジム・ホールモデルはここで作られているはずです。ジム・ホールのあの円やかな音は典型的な合板ギターの音ですね。正に多くの方が抱くジャズギターの音ではないでしょうか?
写真のギターも寺田楽器製のモノです。次回はそれを買った経緯と印象について。
ご覧頂きありがとうございました。(本当に誰かにご覧頂いてるんかい?)という不安を抱えつつ。See You Soon!