フルアコースティックギター7

久し振りの更新です。今日は次のギター紹介します。GIBSON L5 CES ALNICO です。2001年(2年?)製です。私はその当時の事をよく知らないのですが、かのエリック・クラプトン御大がライブをやった際、アンコールでこのタイプのL5を持ってOVER THE RAINBOW を唄ったために日本でこのギターの人気が沸騰したそうです。それを見た当時のGibsonの日本代理店である山野楽器が同じスペックでGibsonに別注した内の1本だそうです。本人が使った楽器は50年代か60年代、L5のPUがP90からPAFに変更になる過渡期に存在したオリジナルらしいのですが、当然そんなものはもしあったとしても天文学的な価格になっているでしょう。3年くらい前に某楽器屋さんで衝動買い。今思えばもっと値切れたと後悔してますが、最近この辺の楽器はあまり出てこないのでまあいいかという感じです。さて、このモデルの通常のL5との違いはALNICOシングルコイルPU✕2、インレイなしのローズウッドのブリッジベース、ゴールドパーツの0マチックブリッジに白い樹脂製の駒(であってますかね?)、ゴムのカバーがないトグルスイッチ等があげられます。NETでクラプトンがL5を弾いている画像を見ても、当たり前ながらその特徴そのままで、そこまで真似る意味あるんかい?と笑ってしまいます。L5のゴージャスさが落ちちゃうのに。山野別注モデルが何本存在するかはよくわかりませんが、全く同じ仕様、製造年のモデルを中古市場でみたことがありますので、複数本有ることは間違いないと思います。同じ位の年代のクラプトン仕様でないサンバーストのL5ALNICOも中古市場でたまに見掛けましたが、当時はそれなりに人気があったのでしょうね。

バックはこんな感じ。なかなかきれいな虎目が出ています。90年代以降のGibsonはビンテージ的な価値はともかく杢目がきれいですね。私は虎目が大好きで、この画像だけで日本酒3合はいけます(嘘です)。

音はやはりGibsonのフルアコ。生音は大した事ありません。しかしアンプに繋ぐと完全にジャズギターの音になります。これは個体差なのか、ALNICOの特徴なのかよくわかりませんが、1弦のハイフレット(12F以上)の音がとても太いです。また低音も強烈に出るのでこちらはライブ等で使う時はとにかくハウらないように、開放弦のミュートには細心の注意を払わなければならない事と、やはりこのギターも重いので取回しが厳しい事。この辺が弱点といえば弱点でしょうか?でもそれを補って余りある魅力に溢れたギターです。本日もご覧頂きありがとうございます。スキを頂けると次回更新の励みになります。See You Soon!

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