おっさん資格取得奮戦記 日商簿記3級~2級そして1級へ その4
前回は155回に向け、テキストにより1級の勉強を進めていたところまででした。さて、簿記検定第155回と聞いて「うん?」と思った方いらっしゃいますでしょうか?そんな貴方、業界界隈の方でなければマニアですね?
実は2020年6月に実施予定であった第155回検定は行われておりません。コロナがあまりにも猛威を奮っていた時期であり、様々なイベントが中止になる中、例外に漏れず簿記検定も中止になりました。まあ東京オリンピックまで延期になったのですから、仕方ないと言えば仕方ないことです。こういう時の決まりがあるのか知りませんが、次の11月の検定は156回となっており、結局155回は中止になった幻の試験として歴史(?)に名を刻むこととなりました。
さあ、すべての用意が整い、あとは合格するだけ状態だった私は突然の中止情報に落胆が隠せません。
というのは大ウソで、ちょうど、これまで勤めていた会社の定年退職、それに伴い送別会を色々開いて頂いたり(この時は奇跡的に感染者が減少して一時的に規制が緩和されました。)、引っ越し、第2の職場就業の準備等々、勉強どころではない状況で、中止にならなくても今回の受験は見送りだなと思っていたので、却ってラッキーという感じでした。
いろいろなバタバタも落ち着き、いよいよ11月の簿記検定の申込が始まります。それまでは東京で受けていたので申し込みは郵送だったかオンラインだったか(あまり記憶にない)でしたが、単身赴任を解消して地方都市に帰ってきたので、地元の商工会議所に検定料とともに願書を持参して申し込みをします。
その時の受験番号は「4」。「4番、バッター田淵!(阪神ファンです。しかも古いッ!せめて掛布?)」不吉なことは考えず却って闘志が湧いてきます。
なんだかんだで試験当日を迎える訳ですが、正直その時の勉強の進捗度等あまり記憶にありません。少なくともTACの「簿記の教科書」「簿記の問題集」全12冊は一周しています。プラス過去問集を買って過去問も2周くらいは終わっていた。そんな状態だったと思いますが、それくらいやれば何とかなるだろうと正直思ってました。
さて、あっという間に試験当日を迎えます。会場に座って回りを見渡すと受験者は20数名という所でしょうか。私のようなおっさん枠は3名くらい。そういうおっさんは(人の事言えないけど)どういう経緯で今日ここにいるんだろうと、ちょっと興味ありましたが、気弱な私、当然話しかけて聞いてみる勇気はありません。当地には〇原の専門学校があり、そこの生徒なのか若い男女が圧倒的シェアを占めてます。この中で受かるのは3人もいない位かと思うと、ちょっと不安な気持ちに襲われます。
さて、いよいよ試験問題が配られ、戦いのゴング(と言っても係りのお兄さんの「始めて下さい。」の一言ですが)が盛大に鳴らされます。
さてどんな問題がでるやら・・・・
次回に続きます。