日本と台湾のデザインを結ぶ架け橋になろう
初めてブログを書きます。
一つ目の投稿は、なぜこのブログを始めようと思ったのかについて、ちょっとお話ししようと思います。
まずは、ちょっとした自己紹介から。
私は台湾人の父と日本人の母を持つバイリンガルの家庭に生まれ、台湾で生まれ育ちました。高校から大学までのデザイン教育は台湾で受け、学生時代は日本と台湾両方のデザイン事務所でインターンをしたりと、両方のデザインを見る機会も多くありました。大学を卒業した後は、デザイン先進国である日本でデザイナーとしてのキャリアを積みたいという思いから、現在東京で就職して、日々修行中です。
私がデザインを学んだ場所ということ以外に、なぜ台湾のデザインなのか?ということをちょっとまとめてみました:
1. 台湾の中の「ジャパニーズデザイン」
台湾のデザイン界で、日本のデザインはものすごく注目度が高くて、本屋さんのデザイン書コーナーには必ずといっていいほど、日本のデザイン参考書の訳本だったりとか、日本のデザイナーの著書や伝記が置いてあります。欧米や日本のデザイナーの講演が開かれるとそれだけで人は集まるし、デザインコンペで欧米や日本のデザイナーたちが審査員を務めることもよくあります。
試しに、台湾の大手オンライン書店「博客來(ポーカーライ)」のデザイン書のカテゴリーで新着本をみてみると、水色で括っているのは全て日本人の著書や、日本のデザインに関する本がずらりと出てきます。
(https://www.books.com.tw/web/books_bmidm_0306/?loc=P_0001_2_001)
果たして台湾のデザイナーは日本のデザインについてどう捉えているのか、これはまた次の機会に掘り下げていこうと思います。
2. 日本と台湾の特別な関係
歴史や地理的な要因で、文化的な交流が昔から盛んだということから、日本と台湾はアジアの中でも特に親密な関係性を築けていると思っています。そんな中デザイン業界でも、最近ではお互いの国のデザイン展が開かれたりだとか、一層のこと注目されつつあると思います。しかしながら、日本のデザイン情報が一方的に数多く台湾に上陸しているのに対して、その逆があまり多くないということに気づいたのと、台湾などのアジアのデザインを発信していくことを通じて、海外の視点から改めて日本のデザインを見つめる、というきっかけにもなれればと思ったのが、私がブログを始めたきっかけです。
▲赤羽橋駅の近くにあるギャラリースペースNIBUNNOで、2017年に開かれた「台湾のCDジャケットデザイン展」(https://www.nibunno.com/)
▲「TAKEO PAPER SHOW “SUBTLE” 台湾展2015」(http://www.takeo.co.jp/reading/others/03.html)
3. 今後のテーマについて
ということで、台湾のデザインの意外な一面に気づかれた方もいらっしゃると思いますが、今後は、私の知っている範囲の話になってしまいますが、こういうゆる〜い感じで、以下のテーマについて、書いていけたらと思います:
・台湾のデザイン事情
・台湾で人気のある日本のデザイナー
・日本のデザインの影響を受けた海外のデザイナー
・中華圏(中国・台湾・香港・マカオなど)のデザイナー紹介
・アジアのデザインアワード など
この他にも、こういうことが知りたい!というテーマなどございましたら、ぜひコメントください。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
では、次回は「台湾のイマドキ・デザイン事情」について語ろうと思います。