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6月18日 ごはんで立ち直れるくらいの失恋でした

『毎日読みたい365日の広告コピー』 という本の中から、本日の広告コピーを紹介し、言葉の魅力をご紹介しながらお話してみます。

お題:ごはんで立ち直れるくらいの失恋でした

【JA全農ふくれん】ポスター 2008年
近藤成亀

『あっけらかんとした 人生の歩み方』と題してもいいような広告コピー

6月18日は「おにぎりの日」です。

おにぎりがあれば、お腹が空いた時
なんでも頑張れるような気持ちになるのは私だけでしょうか?

おにぎりは、おうちで出来るファストフード

おにぎりの具は 何が好きですか?
と聞けば、10人中8人は笑顔で語ってくれるかもしれません。(個人的観測ですが)

ところで、今日の広告コピーを読んで思い浮かんだのが
「サマーウォーズ」という映画の中に出てくるお婆ちゃんの遺言。

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栄の遺言

「家族へ。まあ、まずは落ち着きなさい。
人間、落ち着きが肝心だよ。

葬式は身内だけでさっさと終わらせて、あとはいつも通り過ごすこと。

財産は何も残してやしないけど、
古くからの知り合いのみなさんがきっと力になってくれるだろうから、
心配はいらない。

これからもみんなしっかりと働いて下さい。

それと、もし侘助が帰ってきたら、10年前に出ていったきり、いつ帰ってくるか分からないけど、もし帰ってくることがあったら、
きっとおなかを空かせていることだろうから、
うちの畑の野菜やブドウやナシを、思いっきり食べさせてあげて下さい。

初めてあの子に会った日のこと、よーく覚えてる。
耳の形がじいちゃんそっくりで、驚いたもんだ。
朝顔畑の中を歩きながら、今日からうちの子になるんだよって言ったら、あの子は何も言わなかったけど、手だけは離さなかった。
あの子をうちの子にできる。私のうれしい気持ちが伝わったんだろうよ。

家族同士、手を離さぬように、人生に負けないように。

もし、つらい時や苦しい時があっても、いつもと変わらず、家族みんなそろって、ごはんを食べること。

一番いけないのは、おなかが空いていることと、1人でいることだから。

私はあんたたちがいたおかげで、たいへん幸せでした。
ありがとう。じゃあね」

家族への思いや、侘助への思い、
人生で本当に大切なことが書かれています。

特に
人生で本当に大切なことが家族手を取り合うこと、
お腹が空いてないこと、
誰かと一緒にいること

本当にそう、真理だと思う。
脳科学の観点からみると


満腹を感じる満腹中枢は
「レプチン」というホルモンの影響を受けています。

食事をすると、血糖値が上昇し、脂肪細胞が刺激されることで「レプチン」というホルモンが分泌されます。

このレプチンは、満腹中枢を刺激する「レプチン受容体」に作用して、食欲を抑制します。

つまり、食べることでレプチンが働き、食欲が抑えられ、満腹を感じます。

それと同時に、満腹になると
食欲を抑える(抑制する)神経伝達物質が放出されます。
それが、「セロトニン」幸せホルモンで有名です。

セロトニンが不足すると不安や心配な気持ちになりやすくなると言われており、食欲とも関連しています。

セロトニン不足により、
満腹中枢が機能しなくなってしまうと
満腹を感じなくなってしまいます。

つまり、満腹になると幸せを感じるということ
幸せを感じると、自然に明るく、前向きに
または、ポジティブになれるから
「空腹はいけないよ」というおばあちゃんは正しい。

そんなこんなで、
悲しいこと
辛いことあっても、まずは美味しいものを食べよう!

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