だんしゃくイモ王子とよばれた息子
実家からじゃがいもをたくさん貰って
片付けていたらふと幼少期の息子が
だんしゃくイモみたいだって言われたことを思い出しました。
言った人は
幼い頃から楽器を習っている先生です。
「〇〇君、うちに来たての頃、だんしゃく芋みたいでしたよね?」
「ジャガイモですか?」
「はじめてのコンクールの時にね
伴奏の先生がどんなお子さんですか?
って聞かれたんですよ。
どんな風に合わせたらいいか、情報が欲しいですからね。
それで、私、何て答えたと思います?
男爵芋みたいなお子さんですよってお答えしましたの。
自然の中で伸び伸び育てられたそのままがね、
だんしゃく芋みたいで。
絶対に、メークインじゃないんです。
自然の中で、太陽の日差しをいっぱいあびて
のびのび育ったスケール感と
ちょっと転がったら、ゴロゴロっと、
どこに行くか想像もつかない、そんな面白さがあるんです。
そしたらね、伴奏の先生も後で
仰ってることがぴったりのお子さんでしたって。
とにかく面白いんですよ」
先生とお食事した際に伺った話でした。
メークインでも男爵でも
芋は芋じゃないか。
世の中、面白いもの、美味しいもの、美しいものが
たくさんある中で、
ドイツではよく食べられている
まさかのずんぐりむっくりのジャガイモが息子のイメージだなんて、思わず落胆したけど
先生はそれがすごくイイとおっしゃっていました。
私は毎日畑を耕し、水をやり、ウネを高くしてジャガイモを育てていたのだろうか
そして、今も育てているんだな、だんしゃくイモを。
ふふふ
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