5月31日 吸ってもいい?と聞かれて、ダメと言える人は少ない
『毎日読みたい365日の広告コピー』 という本の中から
本日の広告コピーを紹介し、言葉の魅力をご紹介しながらお話してみます。
お題:吸ってもいい?と聞かれて、ダメと言える人は少ない
【キャンパス内禁煙キャンペーン/立命館大学】
ポスター 2011年
確かに何につけてもお断りはし辛いと思いますが、
「たばこ吸っていい?」と聞かれると
あぁ、本当はカラダに悪いから吸わないでほしいなぁ
でも、この一服を楽しみにしているんだろうし、お断りするのも無粋ではないかなぁ…など、頭のなかで思案した挙げ句「どうぞ」と言う、わたし。
ダメとなかなか言えません。
仕事の上では、こういうリスクがあるから、喫煙は控えましょう。
などと説明するけど、プライベートではまた別になってしまう。
タバコの箱には、おどろおどろしいことが堂々と書いているから
ギョッとするけど、加えて肺の病気の写真がのったとしても
ニコチン依存からの離脱は、意思だけではかなり難しいです。
しかし、私の周りでは喫煙される人が減ってきているのかな?とも思い
喫煙率について調べてみました。
JT全国喫煙者率調査による成人喫煙率は
昭和40年以降のピークは、昭和41年の 83.7%
そこから漸減し、2018年成人男性の平均喫煙率は27.8%
成人女性の平均喫煙率は8.7%であり、ピーク時の昭和41年より減少は見られるものの、ほぼ横ばいといった状況でした。
喫煙率が一番高い年代は40歳代の13.6%、最低は60歳以上の5.4%です。
今、私が訪問リハビリで担当させてもらっている患者さんの年齢がだいたい70〜100歳代で、喫煙歴がある方の殆どが、ビア樽状に胸部の変形が見られます。
その方々は、慢性閉塞性肺疾患という肺の病気ですが、
彼らが20〜30歳の時が、昭和40年前後で、喫煙率のピークという時代と重なっています。
通りでビア樽型の胸郭の人が多いわけだ。と今日は妙に納得してしまいました←これはあくまでも私個人の印象のため根拠がありませんので、解釈にご注意ください。
ちなみに慢性閉塞性肺疾患とは、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称です。
詳しくは以下↓
タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた肺の炎症性疾患であり、喫煙習慣を背景に中高年に発症する生活習慣病です。
症状としては、息切れ、呼吸困難がみられ、病状が進むと胸部がビール樽状になり、口唇にチアノーゼがみられ、手指が太鼓のばち状になり、歩行や動作が困難になる病気です。
世の中、喫煙できる場所が減りつつあり
「喫煙者の喫煙する権利はないのか?」と言われているのを聞いたこともあります。もちろん、権利あると思いますがカラダにはよくないです。
ただ、先程も書きましたが
自身の意思だけではどうにもならないのが禁煙のひとつです。
ニコチンの快楽・離脱症状と、その強い依存性
そのために、禁煙ガムの市販もありますし、
病院で処方してもらうニコチンパッチというものもあります。
ニコチンパッチは、禁煙時のイライラ・集中困難などの症状を緩和し、
禁煙を成功に導くことを目的とした禁煙補助薬です。
血中のニコチンの量を一定に保ち、徐々にニコチンの血中濃度を下げていくというもので医師の処方のもと禁煙を行います。
成功率は、55%前後です。
健康のため、禁煙に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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