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ほんの束の間の地球旅行
最近はいくつか心配事がある。
いや、あるのはいつものことか。いつも何かを探してしまう。心配してないと、後で困ったことになるとでも思っているのかも知れない。
今までも、いつも「深刻な」悩みがあった。
だけど、今も相変わらずこうして何事もなく生きている。死ぬ時は、誰だって死ぬ。
この間、両親が家をリフォームすると言ってきた。自分たちが居なくなった後のことまで考えて、どうだこうだと悩んでいるようだったので、好きにやるのが一番いいよと言ったら予想外に嬉しそうだった。
今までずっと、常識第一で生きてきた人たちだ。命よりも常識が大事そうに、ずっと見えた。
もう70代。後はない。今やらなくて、いつ楽しむのだろう?
それはもれなく、自分自身にも当てはまる。
私は今40代だけれど、明日死なない保証はない。同級生も、知ってるだけで四人は亡くなっている。多分、もっといるのだろう。
これは、ほんの束の間の地球旅行だ。
何かを成し遂げてもいいし、ただ楽しんでもいい。
私は、成し遂げるとかいう気力はもうないから、ただ気楽に楽しみたい。心も体も、楽なのが一番だ。だって、楽と楽しいは同じ字じゃないか。