嫉妬深い子ども
私はとても嫉妬深い子どもでした。
姉が親戚の中で最年長の子どもだったため、いとこたちはみんな姉と仲良くしたがっていました。それと張り合う気持ちがあったのかもしれません。
私のお姉ちゃんなのに、という気持ちは全くなくて、私は同い年の従姉妹と仲良くしたかった。それなのに、彼女はすぐに姉の方に行ってしまう。私が手を替え品を替え気を引こうとしても、油断するとすぐに行ってしまう。それが幼心にすごくショックでした。
学校の友達や近所の子もそうでした。私ではなく、姉と仲良くしたがる。私って、みんなに遊びたいと思ってもらえるような魅力がない子なんだって思っていました。
それでも、年齢が上がってくると学校の友達が姉と関わるような機会もなくなっていき、友達は私だけを見てくれるようになっていきました。
中学の時に親友だった子は私以上に嫉妬深く、私が他の子と少し楽しそうに話していただけで、すごくヘソを曲げるような子でした。それにはうれしいを通り越して困っていましたが、今思えばすごく素直でとっても可愛い!と思います。
こういった嫉妬っていうのは、女子に特有のものなのでしょうかね。
とにかく嫉妬っていうのは表に出したら負けで、私はちっともそんなこと思っていません、どうでもいいです、という風に振る舞わないといけない、と考えていました。
あー、つらいなあ、面倒くさいなあ、とずっと思っていたんですが、40も越えまして、ふと考えてみると、そういった嫉妬みたいなものは殆どなくなっていることに気が付きました。ないわけではないですよ。ただ若い頃のジェラシー!みたいな熱量はないというだけです。
いつも私と仲良しの誰かさんが、他の人を混じえて会ったとき、なぜか私ではなくその人と会話しようと躍起になっている。などというシチュエーションであっても、ああ。この人はそれでもあの人より私のほうが好きだと思う。などと勘違いする余裕さえちょっとある。もちろん、人によりますが。
最近は友情も愛情もレンタル式じゃないけど、ずっと変わらないかとかはどうでも良くて、いま目の前にいるこの人は私のために存在してくれている私バージョンのこの人なんじゃないかな、みたいに思っています。そういう意味では、別にその人が他所で何してようが関係ないわけですね。私の前にいる時は、私に集中してくれたらそれでいい。
一気にガーッと書いたので、ちゃんと表現できているか分かりませんが、今朝はなぜか、普段は「子どもっぽい」なんて格好つけてどこかしら馬鹿にしている嫉妬などというものについて、つらつらと書いてみたくなりました。