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DAY13 子どもとNZ 2024 大移動&新居
(2024年の一年間、高校生の娘と小学生の息子、そして母である私の3人で「ニュージーランド暮らし」を決行します。このチャレンジの準備から現地での暮らし、帰国までの事実、そして気持ちをココに記録しておこうと思います。)
今日のミッション
レンタカーをオークランド空港まで返しに行く
空港からオークランド市内まで移動する
ハミルトン行きのバスに乗る
Wi-Fi付きバスなので、道中に家のガスと電気の申し込みをする
中古車屋さんで買った車の納車、保険を買う
電子レンジを買う
買い出しをする
新しい家に到着して、住み始める
これが全てできれば最高なのだけど。
レンタカーを返す
まずはB&Bをチェックアウト。
最後の優雅で贅沢な朝食を食べて
「また明日ねー!」(冷蔵庫の中身を取りに帰ってくる)
息子も無事にサヨナラできました。
またいつでも来られるよ。(たぶん)
昨日とは大違い。爽やかな朝に家までののどかな景色を楽しみながらドライブ。
実はそんな余裕なかったのに。
もっといそぐべきだったのに。
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スーツケースなどもろもろの荷物を全て家に運び込み、今日はオークランドまでお出かけ気分。身軽な格好でいざ、出発。
オークランドで乗るハミルトン行きバスは午後1時出発を予約しておきました。
それを逃すと夜になってしまい、中古車屋さんのお兄さんにピックアップしてもらえないのです。
このバスに間に合うかが問題。
高速道路沿いもとってものどかで素晴らしい景色。
12日前この道を眠気と闘いながら命がけで走ったことが随分昔のことのように感じました。
少し渋滞もありましたが、なんとかオークランド空港の近くまで。今度は眠くならずに。
返す前にガソリンを満タンにしなければいけないので、ガソリンスタンドに行きましたが、今回のところは支払いに行く店内とかレジがなく、その場でカード払い。
カードが受け付けられず、モタモタしていたら隣にいたお姉さんが教えてくれました。
スタンドの支払い方法にもいろいろあるんだなぁ。早く慣れなくちゃ。というか、行きつけを見つけたい。
そして、ようやくレンタカー会社到着。
なんだかんだとこの車には不具合が多かったことを報告するべきなのか?
いや、私がやったと思われるのか?
それをどうやって英語で弁明するんだ??
いろいろ考えたけど、車をチラッと見たお兄さんが「オッケー!」とのことなので
「サンキュー!」と鍵を渡して返却終了。
ドアの開け閉め、ロックの仕方、スペシャルケアが必要だったからか、なんとなく寂しい。
でも、さようなら。
もう二度と会わないでしょう。よかったー
空港→市内への移動
この時点ですでに11:30
ほんの少しだけ不安がよぎったけど、いや、大丈夫。と思い直す。
バスの出発まではまだ1時間半もある。
レンタカー屋さんのクーラーがキンキンに効いた部屋で、空港まで連れて行ってくれるシャトルバスを待っていました。
安いレンタカー屋さんだったので、空港からちょっと離れた場所にあるのです。それで到着日は大変でした。もう懐かしいなぁ。
息子はSwitchやりたい放題。
娘は勉強やりたい放題。
なかなかシャトルバスは現れない。
もう11:50
ようやくバスが来て乗り込むと、空港に行く前に、どうやら一緒に乗っていたお爺さんを別の場所にあるホテルまで連れて行ってあげるらしい。
会話を楽しみながらのんびりとした運転。
とっても素敵なのだけど・・・・
んー!!すでに12:15
間に合うのか!?
なんとかオークランド空港に到着したけれど、降ろしてもらったところから今度は市内まで移動しないといけません。
ハミルトン行きのバスは市内中心部から出るのです。
(空港発も調べたけど時間が合わなかった)
この移動時間を甘く見ていました。シャトルバスの中で出発時刻などを調べていたら、どうやら次の出発は12時半頃。
そして恐ろしいことに、市内まで45分かかると!!!!
全然1時のバスに間に合わない。
どうしよう。あと10分で出発。でも乗り場がまだ分からない。
娘がトイレに行きたいと言い、まずトイレを探す。(これを優先してしまう時点で、もう諦めていたのかも)
そして乗り場を聞いて、向かうけど迷子になる。
子どもたちも一生懸命私に着いてくる。
(息子はもちろん毒を吐きながら)
私の頭の中には「もうダメだ」の連呼。
最後の手段。
タクシーに乗りました。
いやー、助かった。
タクシーのお兄さんの話が面白かったのだけど、心臓はドキドキしたまま。
「コロナから大変なのよ、仕事がなくって。」
「不動産は中国人ばっかり。ドクターはインド人ばっかり。」
「オレはキウイ(NZ人)だけど、どうすりゃいいのよ。」
みたいな感じで延々とおしゃべりが止まりませんでした。
私たち日本人に何を訴えたかったのだろう。
不動産経営もドクターもやる気と勉強が必要だろうに。人種の問題なのか?
まあ、幸せなお花畑育ちの私には分かることはないのだろうな。
市内中心部、バス乗り場の目の前まで連れて行ってくれたタクシーは最高でした。
しかしなんとかかったお金は100ドル。
まぁ、ハミルトン行きのバスに乗り遅れて、夜の便をさらに買い増しして
帰ってから中古車の納車に間に合わないから、そこから家までまたどうやって帰るかを考えたら
この100ドルは安かったかもしれない。
それにしても、オークランドは都会ですね。
ハミルトンの街を12日間、毎日走り続けあのちょうど良い田舎とビジー過ぎない街中に慣れてしまったので、オークランドの中心部は走れそうにない。
そして午後1時。
無事にハミルトン行きのバスに乗り込むことができました。
悲しいことにオークランド滞在時間はおよそ30分。
このバスは座席もゆったり広いし、エアコンもあって快適。しかもWi-Fiもついている!と事前調査で分かっていたのですが・・・
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運転手さんのアナウンスで「今日はWi-Fi使えません」と。
なんと。がっかり。息子に何をさせればいいのかと焦って横を見ると・・・大きな口を開けたまま爆睡していました。
電気・水道・ガス・Wi-Fi
息子がぐっすり眠ってくれたおかげで助かりました。
Wi-Fiがあるはずのバス内で家のガスと電気の申請をする予定でした。
仕方ないのでモバイルデータで一生懸命調べたりコピペしたり。
申請をできたかな、どうかな、といろいろ大切なことをスマホ一つで作業していた最中。
充電切れました。
ちょっとした空き時間に電気やガス会社を見比べていたこと、Googleマップで朝からオークランドまで移動したこと、レンタカー屋さんで市内移動について散々オンラインで調べていたこと、待っている間に息子が私のスマホで散々ゲームをしていたこと、、、、
悔やんでももう遅い。
25年前の留学生活はどうやっていたんだろう?
もちろんホームステイだったので全てが揃っていたから簡単だったけど。
確かスマホは持っていなかった。海外で携帯電話という時代ではなかった。かろうじてメールのつながるパソコンは持っていたかな。
こんなになんでも調べられて、道案内もしてくれて、家の契約から車の支払いから、なんでもスマホ。
もうあらゆる公共施設に充電器設置してほしい・・・
という訳で、電気会社やガスについて、契約申請ができたのかどうか分からずにハミルトンに無事到着。
納車
万が一、と思って娘に中古車屋さんのDebの電話番号を教えておきました。
良かった。娘のスマホから連絡をして、バスターミナルまでピックアップに来てもらいました。
そして中古車屋さんへ再び。
いよいよ納車です。
「保険はどれがいいのですか?」と聞いてみたら、その場で調べてくれて、オフィスのパソコンから契約までしてくれました。
この時、メールが届くからチェックしてと言われたのですが、
「すみません、スマホが充電切れていて・・・」
と言うと、
「じゃ、この充電器使っていいから」
と貸してくれました。
ラッキー、、、
しかしなぜかこの時、私のクレジットカードが使えない。いろいろな場面で使えているのだけど。
ANZ銀行にずいぶん前に申請してあるのにいまだに口座開設できないため、カードも持てないのです。(調べると、どうやらANZは時間がかかるらしい、落ち着いたらBNZ銀行に行こう。それにしても紛らわしいANZとBNZ。)
すると、中古車屋さんのオーナー登場。ごつい男性ばかりの中、若い中国系女性でした。
「あなたのカード使えないようだから、うちが代わりに払ってあげる。うちに振り込んでくれればいいわよ。」
あ、ありがとうございます!!
社長と新入社員くらいの開きがありました。年齢は20くらい私が勝ちだけど。
(年齢は勝ち負けではない)
これも、きちんと中古車代払ったからだろうけど、本当にありがたかったです。
無事保険購入。これで今日から乗れる!
はじめての家
買ったばかりの車に乗って、Googleマップを設定。
いよいよ「我が家」まで。
日産キューブ。
天井も座席も広い!
そして、エンジンをかけた瞬間、
SDカードを挿入してください
携帯電話が接続されていません
携帯電話を忘れていませんか?
流暢な日本語が聞こえてきました。
これがエンジンをかけるたびに。
どうやって消すのかな。。。
家族の会話以外は英語づけにと思っているのだけど。
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もう夕方。おなかもすいた。
早く帰ろう。
さて・・・
水は出る。
ココでは大家さんが水道代を払ってくれるらしい。
電気はつく。
まだ契約していないけど、こういう仕組みなのかな?大家さん、ありがとう。または後から請求かな?
日本でも一人で引越しなんてしたことがない。一人暮らしも、したくてしたくて夢に見ていたけれど、結局叶わずに結婚してしまったし。
冷蔵庫がない。
電子レンジもない。
温められるお惣菜は買えないな。
牛乳も買えない。(昼間は暑くなるしね)
ということで、マックに寄ったのでした。こんな時はこれに限る。
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そして、私たちにとって最大の不自由は、Wi-Fiがないこと。
息子は「やることなーい!!!」
娘は「オンラインで勉強したい」
そして娘がシャワーを浴びようと思ったら・・・お湯が出ない。
ガスが来てなかった。
もちろん、まだ契約してないし。
今日の午後にハミルトンに戻ってくるバスの中でやったはずだけど、そんなすぐに反映されないだろうし。しかも大事な情報何も提出せずに契約が完了するはずがない。
大家さんに連絡すると、
「裏にボンベが2つあるでしょ。1つは満タンのはずだから、使っていいよ。」
とのこと。
ありがたい!
で、どうやって?
日本の夫に電話して聞くしかない。
ホースをつないだりなんだりして、家の外と中で声を掛け合い、ようやくお湯が出た!これが夜11時。
B&Bでもらった大きな毛布が一つ。
3人でくるまって寝ました。
夏ですが、朝晩は涼しいです。寒いくらい。
息子が「真ん中がいい!」となり、結局暑がりの息子は毛布を蹴飛ばし、寒がりの娘が泣きそうになるのをなだめ、毛布調整係の私。
B&B滞在の準備期間中に家も見つけて契約し、車も購入し、学校も無事に始まり送り迎えをし、借りてきたレンタカーをオークランドまで返しに行った。
よくやった、わたし!と思っていたのに甘かった、、、。
それらをものすごい高い山に感じていたので、そこを超えた後のことについてほとんど考えていませんでした。
(そういえば娘を産んだとき、「出産は痛いよ覚悟しておきなよ」と聞いていてそればかり意識していたら、その後にくる果てしない寝不足の日々について何も予測していなかったため、辛かったなぁ。)
家が決まったら1日でも早く電気・ガス・Wi-Fiの契約をしなければいけなかったのに。
誰かひとつひとつ教えてもらいたかった。
次はこれだよ、これをここまでにやるんだよって。
足りないものがたくさん。
大人がひとり、ってこういうことか。
でも、毎日目の前のことに精一杯だったよ。仕方ない。
しかも、はじめてだから。仕方ない。
私が一人で子どもたちを連れてくる、生活を整える、ということは想像以上に大変なんだ、と引越し初日に気付かされました。
でも、こうしてB&Bチェックアウトの日に、無事に屋根のある家で一緒に寝られて良かった!
少しずつ、少しずつ。
ということで、ながーーーーーーーい一日でした。
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