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プレイフルな感覚から始まったフェムケア道

「フェムケアを始めたきっかけはなんですか?」

よく聞かれる質問のひとつです。フェムケア領域で働いていると、自分が抱えている悩みや体験した嫌なことがベースになっていると思われがちです。現に、実体験がベースになった製品は数多く誕生しています。

ですが、私には悩みがありません。もっと厳密に言うと、悩みを抱えない性格です。痛みを我慢してやりすごすことも、不安を抱え続けることもしないため、なにか気になることがあったときはその都度対処しています。ということもあって、フェムケア関連のアンケート調査で見られる悩みとは無縁といってもいいくらいです。では、なぜフェムケアを始めたのか。その答えは簡潔で、プレイフル(前向き)な感覚からです。

好奇心からVIO脱毛をしてみた


私のフェムケアの始まりは、20歳の頃にさかのぼります。当時、痩身トリートメントや脱毛などを行うエステサロンでアルバイトをしていました。そのときにVIO脱毛があることを知り、「気になる!」と、その他の部位を脱毛するのと同じ感覚で始めました。
 
はじめてのフェムケアとなったVIO脱毛も、オーガニックスーパーでデリケートゾーン用のケアアイテムを見かけたときも、吸水ショーツがあることを知ったときも、「気になるから取り入れてみたい!」という、プレイフルな感覚からでした。

検診で今の無事を確かめる


フェムケアは、女性ホルモンを意識した健康習慣だと考えています。だから、定期的な婦人科検診と日々のセルフケアの両方が必要。でも、婦人科検診はハードルが高いと感じている人も多いと思います。私もそのひとりです。婦人科検診特有のあのポーズは、何回経験しても慣れないし、器具の挿入も気持ち悪い……。

だけど、セルフケアと検診は別物!セルフケアをしていると、婦人科検診の重要性がわかってくるからなおさら。どんなに行きたくない気持ちがあっても、検診を受けて今の身体の無事を確認することは必要不可欠だと思うのです。それは、なにかあったときの早期発見につながるし、すぐ対処ができるという意味でも。

お悩みベースのアプローチに違和感


そのことを伝えていくこともフェムケアコンシェルジュとしてのミッションだと思っているのですが、「婦人科検診に行きましょう」「フェムケアをしましょう」と言っても行かないし、やらないですよね。だから、「こんなお悩みありませんか?」「こんな症状ありませんか?」と、お悩みアプローチが多いんです。

それはひとつの方法ではありますが、私のように悩みがない、悩みを抱えないというタイプには響きません。でも、全員に知ってほしい、知識として持っていてほしいと思う気持ちがあったので、だったら、わくわくする、楽しそう、気になる……といったプレイフルな感覚からのアプローチをしてみるのはどうだろうと考えました。それが、“五感を使って自分のことを知るための場(コンテンツ)を創造する”という今の事業につながっています。

興味・関心が刺激されるから続けられる


私は、感じること、考えることはワンセットだと考えています。感じること=五感を使う、考える=自分を知るという意味ですが、感じているだけでも、考えるだけでもダメです。感じて、考えて、感じて、考えて……と循環させていくことが大切。

感じる、考えると言葉にすると当たり前のように思えますが、現代においてはけっこう難しいと思います。身体も心も健康だから感じれて、考えられるから。現代人はストレスフルとよく言いますが、それは健康とはいいがたい状態です。だから、フェムケアは女性ホルモンを意識した健康習慣なんです。

そして、健康は日々の積み重ねによってつくられていきます。まさに「継続は力なり」の領域。続けるためには、楽しい、ワクワクする、気になるという要素が必要だと考えているから、プレイフルな感覚が持てる健康習慣を取り入れるのがベター。それが、私にとってはフェムケアだったんです。

フェムケアは、常に私の興味・関心を刺激してくれます。健康な状態を知ることは、同時に不健康な状態を知ることでもありますが、どちらにしても知ることはとても楽しいです。知ることは原動力になります。その感覚もまさにプレイフル。


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